【ASDあるある】パニックはなぜ起こるのか?原因と対処法をご紹介!(後編)
こんにちは、中野オフィスです!
前回は、ASD(自閉症スペクトラム障害)の特性を踏まえ、
なぜパニックが起きるのか、どういうときに起きやすいかをお話ししました。
今回は、「ではどのように対処すればよいのか?」というところをご紹介していきます。
ディーキャリアは、なんと言っても発達障害の特性に応じたプログラムを提供する就労移行支援事業所!
発達障害の診断を受けているあなた、あるいは「発達障害かも?」と思っているあなた、
ぜひこの記事を読んでみてください!
◆前回のおさらい
前回は、ASD(自閉症スペクトラム障害)の方がパニックになりやすいパターンとして、
以下の3つをご紹介しました。
・自分のこだわりから逸脱したとき
・常同行動からずれたとき
・過去のトラウマや嫌な出来事がフラッシュバックしたとき
詳細はぜひ前回の記事
(『【ASDあるある】パニックはなぜ起こるのか?原因と対処法をご紹介!(前編)』)をご覧ください!
◆パニックが起こるとどうなるのか?
パニックの4つのパターン
パニックがどのような形であらわれるかは、個人差があります。
①いつも以上の感覚過敏
②強い怒り
③思考停止・フリーズ
④強い不安
ある方は、いつも以上の感覚過敏が生じ、ぞわぞわした感覚や気持ち悪さが強くなりますし、
またある方は、自分ではコントロールができないほどの強い怒りとして表出されます。
思考が停止し、何も考えられないというフリーズ状態になる方や、
何も手につかないほどの強い不安が生じる方もいらっしゃいます。
あるいは、これらが複合した形で表出する方も多くいると思われます。
◆パニックへの対処方法
それでは、上記の4つのパターンについて、
私たちが支援していくなかで有効であった対処法をそれぞれご紹介していきたいと思います。
ご自身での対処法に加えて、周囲の方がやってあげると助かることも含めてご紹介していますので、
ぜひ実践してください!
ご自身での対処方法
①感覚過敏
→普段から感覚過敏になっても作業が続けられるよう練習しておく。
また、感覚過敏になっても継続できる作業(単純作業など)をリストアップしておき、
その作業に取り組む。
★作業に取り組んでいるうちに、通常の状態に戻れる場合があります。
②強い怒り
→衝動的になって怒りを表出してしまうことを止めることは難しいため、離席する。
相手に怒りをぶつけてしまった場合には、冷静になったときに謝罪。
③思考停止・フリーズ
→どういった部分に引っかかっているのか、何がもやもやするのかを言語化する。
ノートに書き出すなどして可視化し、自身で解決できないか検討。
難しい場合は、相談する。
④強い不安
→不安に思っていることをノートに書き出すなどして言語化・可視化する。
そのうえで、今起こってはいない不安(予期不安)は考えなくてもいいため、線を引いて消す。
また、実際に起きていること・起きたこと(事実)と、それをもとに自身で考えたこと(認知)を整理し、
自身で解決できそうにない場合は、上司などに相談する。
周囲の方がやってあげるとよいこと
①感覚過敏
→聴覚過敏の場合、「イヤーマフ・ヘッドフォンをつけてください」などの声掛けや、
作業が続けられない状態と判断される場合、「個室に行ってください」などの促し。
②強い怒り
→追加での声掛けをせず、黙って見守る。
声掛けをした場合、それに反応して怒りが増幅する場合があるため、
「冷静に会話ができない」と判断される場合は、離席を促す。
③思考停止・フリーズ
→「それについては一旦考えなくていいですよ」と、引っ掛かっている内容を取り除く声掛けをする。
落ち着いてきたと判断できる場合は、何にもやもやしたのかの言語化を促す。
④強い不安
→現実になっていない不安(予期不安)に関しては、
それが起きた場合にどのようなサポートをするかを提示する。
また、実際に起きたこと(事実)とそれをもとに思考したこと(認知)が混同されている場合は、
その整理を手伝ってあげる。
◆パニックと付き合う上で大事なこと
パニックは、「一度きり」ではなく繰り返すものです。
そのため、どのようなときにパニックを起こしやすいか、
パニックを起こしたときにどう対応すると落ち着くことができるのかを自身でわかっておくということは、
障害者雇用で働くうえでも、一般雇用で働くうえでも、非常に重要です。
また、パニックが起きた際にどのような作業やタスクなら継続できるのかをわかっていれば、
仕事を中断し離席することなく、勤務を継続できるため、
「パニックが起きた=仕事ができない」と決めつけるのではなく、
その状態でもできる作業はないかを検証してみるとよいでしょう。
ディーキャリアITエキスパート中野オフィスでは、
実際の就労環境に近い空間で模擬業務や学習に取り組んでいただき、
自身の障害特性にどう対処するか、周囲へどのような配慮を求めればよいかを検証しております。
弊事業所での訓練を通し、
パニックにならないためのセルフケアを持つことができたり、
実際にパニックが起きた際でも作業が継続できるという実感が持てた!という声もございますので、
お悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください!
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