診断はうけるべき?ADHD当事者支援員が思う、発達障害の診断を受けるメリット&デメリット
こんにちは!中野オフィスです。
私井上は、ADHD(注意欠如・多動性障害)の診断を受け、現在障害者雇用として勤務している職員です。
2社を一般雇用として勤務、そして現在のハッピーテラス株式会社は一般枠で入り、
半年後に障害者雇用枠に切り替えました。
今回は、そんな私が思う、発達障害の診断を受けるメリットとデメリットについて、
書いていこうと思います。
【今回の記事はこんな方におススメ!】
・自分は発達障害では?と思っている方
・診断を受けるかどうか迷っている方
・発達障害の診断を受け、他の人の受け止め方を知りたい方
自分が発達障害かもしれない、と思うと、怖いですよね。
「これからどうなるんだろう?」
「障害という名前が付くと、生活はどう変わってしまうんだろう?」など、
漠然とした不安に悩まされている方もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、そんな不安にお応えし、
診断を受けることによりどんなメリットやデメリットがあるのかを整理したいと思います。
メリット①:自分自身のことを理解し、対策が練りやすくなる
まずはメリットとして、
自分自身がどのような苦手があるのかを把握しやすくなることが挙げられます。
例えばADHDの診断を受けている人の場合ですと、
複数のことを同時に進めることや、会議が苦手であったり、
ケアレスミスが多い傾向がありますが、
そういった自分自身の障害特性を知ることで、
困りごとへの対策を作ることが容易になります。
また、「診断」という名前がつくことで、
福祉サービスや当事者会、書籍など、
自分をより深く知るための情報にアクセスしやすくなることもメリットですね。
メリット②:自分を許すことができ、気持ちが楽になる
発達障害を持っていると、
「自分はなんでこんなに簡単なこともできないんだろう?」
「他の人は当たり前にできていることをできないなんて、自分はなんてダメなんだろう」と、
自己嫌悪に陥ってしまうことが多い傾向にあります。
そのような生きづらさや失敗体験、社会からの孤立などにより、
二次障害を併発してしまうことが非常に多いです。
しかし、診断を受けることによって、
「自分がどうがんばってもできなかったことは、障害のせいだったんだ」
「努力不足じゃなかったんだ」ということがわかり、
ホッとした、自分を許せるようになったという声をたびたび聞きます。
私自身も、以前は自分のことを「だらしない、どうしようもない人間」だと思っていましたが、
今は障害による苦手でそうなってしまっている部分があると思えるようになり、
以前よりも気持ちの落ち込みは少なくなったと感じます。
メリット③:障害福祉サービスを利用できる
診断が下りますと、障害者手帳がなくてもさまざまな福祉サービスが利用できます。
就職を目指されている方にとって役立つ福祉サービスは、
以下のようなものがあります。
・自立訓練 →自立した生活が行えるよう、 日常生活で必要となる様々な能力の維持や向上のための訓練を行う。
・就労移行支援 →一般企業などで働くことを目指している方に対して、 就職に必要な技能を身に着けるための訓練を行う。 訓練から就職活動のサポート、就労後の定着支援まで、一貫してサービスが受けられます。 ディーキャリアもこの一つ。詳しい支援は、以下をご覧ください。
☆ディーキャリアの特徴を見る
☆ディーキャリアの就職支援を見る
☆ディーキャリアのコース一覧を見る
・就労継続支援 →一般就労が難しい方に対して、働く場所を提供し 知識・能力の向上を目指して訓練を行う。 雇用契約を結ぶA型と、雇用契約を結ばないB型の2種類があります。
また、かなり有用なサービスとして、
心身の障害を除去・軽減するための医療について
医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度(自立医療支援制度)があります。
加えて、障害者手帳を取得すると、
所得税・住民税・自動車税などの軽減や様々な公共料金の割引など
さらに恩恵を受けることができます。
障害や疾患のために生活や仕事に支障が出た際に支給される障害年金を
受給できる場合もあります。
メリット④:障害者雇用を選択できる
診断を受け、障害者手帳を持つと、障害者雇用を選択することができます。
自身の障害を開示し、配慮を受けながら働くことのできる障害者雇用での就労は、
一般雇用に比べ心身の負担が少なく、安心して働くことができます。
障害者雇用について詳しく知りたい方は、以下の記事をどうぞ!
☆ADHD当事者支援員が「障害者雇用で働くこと」について悩んでいるひとに伝えたい3つのこと①・②
では、デメリットはどんなことがあるでしょうか。
デメリット:障害を持っているという事実に直面し、ショックを受けることがある
障害の受け止め方には個人差がありますが、
中には強いショックを受けてしまう方もいらっしゃいます。
「障害を受け入れることで、本当の自己肯定ができるようになる」と話す専門家もいるほど、
自分自身の障害を本当の意味で受け入れるのは大切で、難しいことです。
障害を本当の意味で受け入れるとは、
自分自身の障害特性を理解し、それに対する対策を打ち、
自身で対策できない部分に関しては周囲に配慮を依頼すること、
また、障害特性によっておこる不利益を受容することです。
私たちディーキャリアの支援では、この障害への理解と受容という点に
とくに重点を置き、日々訓練を行っています。
ここができるかどうかが、働きやすさはもちろん、
今後の人生の豊かさにつながってくると信じているからです。
しかし、これは一人では難しい作業です。
お一人で悩まずに、もしよろしければ私たちに相談してみませんか。
一緒に、自分が楽になる道を見つけていきましょう。
いかがでしたでしょうか。
今回は、私自身の経験を踏まえ、
発達障害の診断を受けることに関するメリットとデメリットを整理していきました。
診断を受けることは、「自分を知る」ことの第一歩です。
今回の記事が、今悩んでおられる方の力に少しでもなればと願っています。
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