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ASD(自閉症スペクトラム障害)とは何か ~特性から読み解く~
こんにちは! 中野オフィスです。
今回は、「ASD(自閉症スペクトラム障害)とは何か?」ということに改めてフォーカスしてみたいと思います。 ディーキャリアは、なんと言っても発達支援特化型プログラムを提供する就労移行支援事業所!
ASDの診断を受けているあなた、「もしかしたら私もASDかも?」と思っているあなた! ぜひこの記事を読んでみてください。
ASDとは、Autism Spectrum Disorder(自閉スペクトラム障害)の略です。
米国精神医学会から出版されている『精神疾患の分類と診断の手引き 第5版』(DSM-5)の診断基準では、「社会的コミュニケーション及び対人相互反応の持続的な欠陥』と「行動、興味、活動の限局された反復の様式』のふたつが症状的な特徴になっています。そして、これらの症状が発達早期に存在する、つまり生来のものであることが記載されています。
それでは、具体的な障害特性についてみていきましょう。
①臨機応変な対人関係が苦手
まず、喜び、悲しみ、興味、達成感などの感情を分かち合うのが苦手です。また、双方向の対人交流が続きにくいという特徴があります。
一人でいることを好んだり、受け身的な態度で、双方向のやりとりが成立しない場合もあります。逆に、自分から積極的に話しかけるけれど、一方的すぎて会話が成立しないという場合もあります。
言語的なコミュニケーションでは、独り言が多い・会話がかみ合わない・敬語が不自然・皮肉が通じないなどの特徴があります。
非言語的なコミュニケーションでは、表情や姿勢の不自然さや、身振り、指差しなどを使ったコミュニケーションの困難、会話をしていて言外の意味を推測することや話の文脈などの把握が苦手であることが知られています。
②強いこだわり
自分の関心、やり方、ペースの維持を最優先させたいという本能的な欲求が強くあります。これを「こだわりの強さ」としてよく表現します。
特定のものに強い興味や執着を持つ反面、それ以外のものにはほとんど興味をもちません。また、やり方についても特定の手順を繰り返すことにこだわったり、手をひらひらさせる・くるくるとその場で回転するなど、特定の動作を繰り返したりします。
さらに、ペースの維持にも強いこだわりがあり、他者にペースを乱されたくないという思いがとても強いです。特性の強い人の場合は、自分のペースがわずかでも狂うと、激しく怒ります。特性があまり強くない人の場合には、我慢はするものの、気持ちの中でどことなくもやもやする感覚が残ってしまいます。
③感覚過敏・感覚鈍麻
ASDの方は、感覚が異常に過敏であったり、また逆に異常に鈍麻であったりということがあります。
例えば、特定の音がとても苦手であったり、特定のにおいがとても嫌であったり、粘土のような感触が怖気をふるうほど嫌いであったり。また、逆に痛みをほとんど感じない、暑さをほとんど感じないということもあります。
★自分もASDかも?と思ったら・・・
いかがだったでしょうか? 読み進むうちに、「あれ?私もそうかも!」と思った方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、あてはまる項目が多いからと言って、ASDとの診断がくだされるかというと、必ずしもそうではありません。 発達障害の診断は、この項目にあてはまっているだけではなく、 本人やご家族などの第三者からのお話を聞き、幼少期の様子のわかる客観的な資料や、 様々な神経心理的検査の結果を踏まえて行われます。 現在、上記のような症状があり、ASDを疑っている方には、 発達障害専門のクリニックなどに赴き、専門家の意見を聞いてみることをおすすめします。
【参考文献】 本田秀夫『自閉スペクトラム症の理解と支援』.2017.星和書店
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