発達障害は傷つきやすい?その原因と対策を紹介します!|大人の発達障害
こんにちは!ディーキャリアITエキスパート海老名オフィスです!
少しのことでひどく落ち込んでしまう…
1回落ち込むとなかなか戻れない…
そんな悩みがある方はいませんか?
その原因にはもしかしたら“発達障害”が関わっているかもしれません。
一概にすべてが“発達障害の特性が原因”とは言えないものの、発達障害を持つ人の中には「傷つきやすくて困っている」という人も多くいることは事実です。
今回は、なぜ発達障害の特性を持っている人は傷つきやすいのか?どうしたら対処できるのか?などを紹介していこうと思います。
目次
なぜ発達障害を持つ人は“傷つきやすい”?
「傷つきやすくて困っている」と悩んでいる方の中には、発達障害の特性によって、または特性を持っているからこそ「傷つきやすい」場合があります。ここからは、その原因を紹介していきます。
ただ、発達障害と言っても、診断が出ている方全員が同じ特性を持っているわけではありません。
例えば“風邪”もそうですね。よく「風邪」と一言でまとめてしまいますが、「発熱した」「咳がでる」「のどが痛い」「体がだるい」など症状は複数あり、状況や人によって発現する症状や程度は違います。発達障害も同様に、よく見られる代表的な特性はありますが、全員が同じ特性があるわけではなく、また特性の強弱も人によって違います。
以下に挙げる原因が当てはまるかは人それぞれのため、皆さんの過去の経験などと照らし合わせながら確認をしてみてくださいね。
① 自己肯定感が低い
発達障害を持つ方は、それぞれが持っている特性によって起こった“失敗体験”をたくさん積んでいることが多いです。
「失敗した」「うまくいかなかった」「周りから怒られた」などのネガティブな経験を積み重ねてきてしまうと、どうしても自信がなくなり、自己肯定感も低下しがちな傾向があります。
自己肯定感が低下していると、考え方も偏りやすくなります。「いつも失敗ばかり」とうまくいったことに目を向けられなくなったり、「こんなにミスばかりするなんて自分はダメだ」と極端に考えてしまったり、「(小さいミスでも)とんでもない失敗をしてしまった」と過大解釈してしまったりすることもあります。このような考え方をしてしまいがちなので、“傷つきやすい”原因になることがあります。
② ネガティブな記憶を鮮明に思い出しやすい
ASD(自閉症スペクトラム障害)の特性の一つとして、「ネガティブな記憶を鮮明に思い出しやすい」というものがあります。いわゆる「フラッシュバック」というものですね。ASDのある方の中には、特に嫌だった・辛かったなどのネガティブな経験を鮮明に思い出してしまう人がいらっしゃいます。
発達障害でなくても何かがきっかけで嫌なできごとを思い出し落ち込んでしまうことはよくあることですが、ASDのフラッシュバックは「思い出す」というよりも「その当時の状況や気持ちに戻ってしまう」とに似た感覚と言われているため、当時どうしようもなく辛かった時そのものの中にいる感覚になってしまうそうです。その場面にタイムスリップしているような感覚と似ています。
またそのできごとを想起させるものを見たり聞いたりなどの思い出すきっかけがあることもありますが、そうではなく突然頭の中にその時の記憶が想起されてしまうということもあります。
そのため、例えば何か上司にミスを指摘されたなどのできごとに出会うと、過去似たような経験で辛かったできごとまで思い出し、今起きていることがちょっとしたできごとだったとしてもひどく傷ついてしまうということがあります。
③ 対人コミュニケーションの苦手さ
発達障害の特性上、「冗談が通じない」「同時にさまざまな情報を処理することが苦手」「言葉を文字通りにとらえてしまう」「解釈や認識がずれやすい」「その場の空気を読むのが苦手」などコミュニケーションにおいて困りごとが発生しやすいような特性を持っていることもあります。
そのため、コミュニケーションの中で相手が何気なく使った「冗談」や「比喩表現」などを聞いて傷ついてしまうということが起こります。周囲から見ると「そんなつもりで言ったのではないのに」ということも多いため、「冗談が通じない」「コミュニケーションがとりづらい」と誤解されてしまうこともあるのです。
また、「その場の空気を読むことが苦手」「同時にさまざまな情報を処理するのが苦手」な特性がある場合は、“自分が知らず知らずのうちに状況に合わない言動をしてしまっていて周囲から孤立していた”や“自分が知らないうちにたくさんミスをしていたのに気づいていなくて指摘されて初めて気が付いてショックを受ける”などの自分が気づいていないところで失敗していたことに気が付き、その場では小さいできごとであっても大きな衝撃を受け傷つき体験になってしまうこともあります。
④ 感覚の過敏性
発達障害の特性を持つ方の中には、感覚感敏の特性がある人がいらっしゃいます。視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚などの感覚が一般的な感じ方に比べて過敏に感じてしまう特性です。
聴覚の過敏性がある方は、あらゆる音に対して敏感になっているので、人によっては「起こっている人の声が痛いと感じる」「少し大きい声で話しかけられるだけでも怒られていると感じる」などということが起こり、話した相手はちょっとしたことと感じることで傷ついてしまう事があります。
ここまで発達障害の特性と傷つきやすさの関連性をお話してきました。皆さんは自分に当てはまりそうな原因はありましたか?
冒頭にお伝えした通り、発達障害の特性は人それぞれ違うため全員に当てはまるわけではありませんが、参考になれば幸いです♪
どのように対策するとよい??
傷つきやすい原因を紹介してきましたが、特性が原因の場合傷つきやすさはなかなか改善しにくいのも確かです。
少しでも傷つき体験を減らしたり、程度を改善していきたいところです。
今回は2つの対策を紹介したいと思います。
① ストレスに対する対処法をたくさん持っておく
傷つき体験を経験しやすい人は、やはりストレスを感じやすいです。そのためストレスに対する対処法をできるだけ多く持っておくことが一つの対処法となります。
誰しも「ストレスが溜まった時に発散する方法」はいくつか持っているとは思いますが、多くの場合はストレスを他の行動で紛らわす「回避型」のものが多いです。例えば「好きなものをたくさん食べる」「外出や旅行に行く」「買い物をする」などですね。それももちろん一つの対処法ではありますが、ストレスを感じてすぐにできるものではなかったり、過食や散財などはその他の生活や健康に影響が出てしまうこともあります。
ストレスを感じてすぐにできるものや、回避する以外でできる対処法も持っておくことをおすすめします!
たとえば、業務の合間に少しストレッチをしてみたり、仕事のお供の飲み物を少しいつものものと変えて(普段お茶の人はコーヒーを買ってみるなど)みたり、ハンドクリームを自分の好きな香りにしてみたりなどは、仕事中にもできる対処法です。また、誰かに相談する、頭の中の考えを書き出してみる、問題になっていることを整理してみるなどは、回避するのではなく向き合ったり整理することでできる対処法です。
ストレスを感じた時におこなうもの以外にも、生活習慣を整える、適度な運動、この次に紹介する考え方を変えるなどをおこなうことで、傷つき体験に耐えうる土台作りをすることも一つの対処法になります。
「この対処法が良い」ではなく、「たくさん対処法を持っておいて日々いろいろな対処をバランスよく使っていく」ことが大事です◎
② 物事に対する考え方を変える
私たちは何か物事と出会ったときに、その物事に自分なりに意味づけをしています。
例えば、何かちょっとしたミスをしてしまったときに「こんなこともできない自分はダメだ」と捉えるか、「ミスはしてしまったけどすぐに訂正して挽回しよう」と捉えるかで、気持ちは変わってくると思いませんか?
特に失敗体験や傷つき体験が多く、自分に自信がなく自己肯定感が低い人は、考えが極端になったり、自己否定しすぎてしまったり、ネガティブな考え方に偏ってしまいがちです。
しかし、物事に対して少し視野を広げてみると、自分が思うほど重大なことでなかったり、自分だけの責任ではなかったりすることもあるのです。冷静に物事を見れれば挽回するヒントが見えることだってあります。
ネガティブな考え方に囚われて自身の能力を発揮しきれていない方も多いと考えられます。自分の強みを活かしていくためにもぜひ「本当にその考え方しかないのか?」を少し疑問に思って物事を捉え直してみてはいかがでしょうか?
ディーキャリアでできること
事業所を卒業された方の中にも、相手の言動に対して敏感になり感情が安定しなかった方や、うまくいかないことが一つあると何日も何も手につかないなど、傷つきやすさで悩まれている方がいました。
そのような方は通所を始めてしばらくは、なかなか通所自体も安定しないことが続きましたが、上記で紹介した方法を試していくうちに少しずつ自身の感情を自分でコントロールすることができるようになりました!
就職し、働くなかで傷つくようなできごとに出会ったりストレスを感じたりする場面はもちろんあるそうです。しかし、自分なりにコントロールして立ち直ることができているとおっしゃっていました。
仕事をしていく上で、全てを完璧にこなして失敗しないことやストレスをなくすことは不可能に近いです。
しかし、ネガティブに捉われない工夫やストレスに対処をし減らす工夫は誰でもすることができるんです!
ディーキャリアでは、
ストレスへの対処法や物事の捉え方の視野を広げる方法、障害特性に対してどう工夫をするとよいのか
などを、学び、整理し、検証しながら、就職に向けた準備を進めていくことができます。
模擬職場の環境で、実際の職場でどんな困りごとが起こる可能性があるのかの想定しながら訓練をすることができる環境です。
やはり考えるだけではなく、実践してみることで気づくこともたくさんあります!
障害に対して知識を持った支援員と一緒に自分に合った対策を考えていきましょう!
少しでも前向きに就職に向かえるよう、全力でサポートいたします♪
ぜひ一度相談に来ませんか?
いつでも見学、体験をしていただくことができます。ぜひご連絡お待ちしています♪
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執筆者:篭谷(生活支援員/社会福祉士)
監修者:佐藤秀祐(サービス管理責任者/社会福祉士・介護福祉士)
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