発達障害の人は我慢ができない?そう見られてしまう理由と対処法!|大人の発達障害
こんにちは!ディーキャリアITエキスパート海老名オフィスです!
と誰かから言われたり、自分自身に感じたりすることはありませんか?
うまくいかないとすぐにあきらめてしまう
衝動買いがやめられない
などのできごとは、
周囲から見たら「少しは我慢したらどう?」と思われてしまうことがあり、
自分でも「なんで我慢できないのか…」と悩んでしまうことがありますよね。
今回は、なぜ「発達障害の特性があると我慢ができない」と言われてしまいがちなのか、どのように対策すればいいのかについて紹介したいと思います。
・上記のようなことで悩んでいる方
・発達障害の特性を持った人が身近にいる方
の参考になれば幸いです!
ぜひ最後までご覧ください♪
発達障害の特性と“我慢”の関係性
発達障害の特性上、自分自身の感情をコントロールすることに苦手さを感じやすい傾向があります。
ASD(自閉症スペクトラム障害)の特徴的な症状として
・さまざまな刺激に反応しやすい(易刺激性)
・こだわりが強い
などがあります。
さまざまな刺激に反応しやすい特性があると、あらゆる刺激を受けすぎてしまいそれによって感情が揺さぶられやすくなります。感情が多く揺さぶられると、それだけコントロールは難しくなります。
またこだわりの強さの特性があると、マイルールを作ったり、決まった順番(ルーティン)でないと行動ができなかったりします。そのルール通りにいかないとうまく対応ができず、パニックになったり、強い怒りが生まれたり、それによって時にはかんしゃくを起してしまう人もいます。
また、ADHD(注意欠如・多動性障害)の特徴的な症状として
・衝動性
・多動性
・不注意
があります。
ADHDの特性上の衝動性・多動性は、脳の前頭葉の働きが弱く自身の行動の制御ができない状態です。つまり、自分では「衝動的になってはいけない」とわかっていても止められないのです。「衝動買いがやめられない」「カッとなると感情がコントロールできない」というのは、自分だけの意識や努力だけではうまくいかないことが多いです。
また、不注意に関してもいわゆる「おっちょこちょい」とは違い、脳の機能障害によるものです。注意散漫になりやすいので、集中力が続かず、途中で違うことに気を取られてしまうこともあります。
ここまで「我慢ができない」ことが特性により起こる可能性があることをお話ししました。
しかし、発達障害の特性を知らない人からは「我慢ができていない」「甘えている」と誤解を受けやすいです。また、発達障害の特性を知っている人でも、すぐに何が特性による困りごとで、何が努力で改善可能なのか、判断することは難しいです。自分としても、なぜうまくいかないのかが分からず悩んでしまうことも多いでしょう。
その誤解や判断の難しさにより、周囲とのコミュニケーションの難しさや、自己肯定感の低下につながってしまうのです。
どのように対処策を取るとよい?
特性が原因のため意識や努力ではどうにもならない、だから“しょうがない”では何も解決しないですよね。意識や努力ではうまくいかなくても“工夫”はできるんです。
いくつかの例を紹介します。原因となっている特性によって対策は変わるので、読んでいる皆さんにマッチするかどうかはわかりませんが、ぜひ試してみてください!
①衝動をコントロールする(衝動性の強さに対する工夫)
・感情があふれそうになった時に、対象のものから物理的に離れる
(家族とケンカしたときにトイレへ行くなど)
・衝動買いしそうになったら深呼吸する
など、衝動的に何か行動しそうになった際に意識的に考える隙を作ることが、衝動性を抑えるための工夫になります。怒りはピークに達するまで速く、ピークに達した後はだんだんと下がっていきます。その一瞬を耐える方法です。
②集中力を持続させるために刺激を減らす(易刺激性・不注意への対応)
・人やものの動きが気になる場合はパーテーションで区切る、壁向きに座るなど視界に入る情報を減らす
など、外部刺激によって集中力が途切れてしまう場合はそれを遮断すると集中力が持続しやすいです。
ただ、集中力が途切れやすい原因は多岐にわたります。内部刺激(空想など)によって集中が途切れやすい場合は逆に刺激を適度に与えたほうが良いですし、原因によって対策は変化します。原因を突き止めて対策を取るとよいです。
また、人間が持続可能な集中力は45分程度と言われています。45分で集中が途切れるのは当たり前と思い、そのタイミングで小休憩をはさむのも一つの工夫です。
③突発的な予定を避けてもらうよう周囲に配慮を依頼する。(こだわりの強さに対する工夫)
こだわりが強い人は、自分のルールやルーティンを崩すのが苦手で、臨機応変な対応に対して強い拒否感を示すことがあります。周囲のそれを説明して理解してもらい、なるべく事前に予定の変更を伝えてもらえると動きやすくなります。ただ、仕事をしているとどうしても突発的な予定が発生することはあります。その際は、タスクの整理をしたり、一度①衝動のコントロールをおこない冷静になる時間を作るとパニックになりにくくなります。
いかがだったでしょうか?
人によって感情のコントロールの苦手さやいわゆる「我慢する」ことへの苦手さに対する原因は異なるので、それによって行うとよい工夫も変わります。特性が原因の苦手さである場合なかなかコントロールが難しいこともありますが、できる工夫をして困りごとでなくなればいいのです!
「しょうがない」とあきらめるのではなく、ぜひ「できるための工夫」をしてみてくださいね♪
ディーキャリアでできること
ディーキャリアITエキスパート海老名オフィスでは、“考え方”の訓練として、怒りや自分の感情をコントロールしやすくするための方法・スキルをお伝えしています。
上記で述べた通り、特性上感情のコントロールが難しい発達障害の方は多いと思われます。また、精神障害の方も自身の考え方のクセに気が付くことで、社会で生きやすくなります。ケースワークや模擬職場での職場訓練を通して、自分の考え方のクセに気づき、自己理解を深め、それに対する工夫をすることで、上手に感情のコントロールができる自分を目指しましょう!
感情のコントロールって正直難しいですよね。これを書いている私自身も「感情のコントロール得意です!!」と自信をもっては言えないです💦
ただ、事業所の訓練では失敗してもいいんです!うまくいった、うまくいかなかったを繰り返しながら、自分に合った工夫の方法を一緒に見つけていきましょう♪
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監修者:佐藤秀祐(サービス管理責任者/社会福祉士・介護福祉士)
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