「詰めが甘い!」と言われてしまうADHDのあなたへ|大人の発達障害
こんにちは!ディーキャリアITエキスパート海老名オフィスです!
今回は「ADHDと詰めの甘さ」についてのお話しをしたいと思います。
発達障害のある方に、このブログで何か気づきになれば嬉しいです。
当事者の方はもちろん、自分はADHDなのでは?と思っている方、家族がADHDなのでは?と思う人がいた場合、参考にしていただけると幸いです♪
ぜひ最後までご覧ください!
「詰めが甘い」ってどういうこと?
そもそも「詰めが甘い」とは、物事の途中の段階では問題がないと本人が思っていても、最後の方で確認を怠ったりして結果的にミスが見つかってしまったり、欠陥が見つかったりすることです。
これは一般的に健常者の人でもよくあることで、「詰めが甘かった」「もっとちゃんと確認しておけばよかった」と思った経験のある方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
「テストの中身は満点に近いのに名前を書き忘れた」
もちろんそんなことは無いほうがいいのですが、一般的に「ありえること」として扱われます。
こうしてみると、この症状の原因が障害だと言われても信じられない感じがする人も中にはいるのではないでしょうか。あるいは「それは”おっちょこちょい”とか、性格によるものなんじゃないの?」と思われる方も多くいるでしょう。
しかし
「詰めが甘いことを自覚していて、注意してやっていてもミスに気付けない」
としたらどうでしょうか。
気を抜いてしまうことのコントロールができないとしたら?
その度に怒られてしまうと自信もなくなってしまいます。
ADHDの不注意の特性があると、このような辛い世界観の中で生きている方が多くいらっしゃいます。
ADHDの特性と「詰めの甘さ」の関係性
ADHDの不注意という障害特性は「物事を注意して進めようとしない」という意味ではありません。「注意をしてもどうしても見落としが発生してしまう」ことや「注意を払う対象を絞ることができない」ことが主な特徴です。
例えばインターネットで「車」を画像検索したとしましょう。
いろんな車の画像が出てくるのと同時に関係なさそうな画像も出てきますが、不注意が無ければその画像が目に入っていても「車」の画像を探している時は無意識に除外できます。しかし不注意の特性があるとそれらの情報も目に入ってきます。そういった形で注意を払う対象を無意識に選別できないと、普通なら気づくはずの間違いが見直しなどをしても見つけることができないということが起こりえます。
学校のテストなどであればまだ自分の事だけで済みますが、いざ仕事となるとこの詰めが甘いミスが会社全体の大きなミスにつながることもあり得ます。
またADHDの方に多く見られる「集中力に関する問題」もこの事象に大きく影響を与えていると言えます。
例えば人間は作業などで集中できる時間の目安として一番短い時間は15分と言われていますが、もし特性が原因のために5分で集中が切れてしまうとしたら、物事の完成度にどう影響があるでしょうか?
あと10分集中できれば完璧だったものが「これくらいでいいだろう」という判断になってしまうことが容易に想像できますよね。
ADHDは不注意によって集中力が散漫になりやすいともいわれており、こちらも詰めの甘さの原因になっていると考えられます。
ここまでお話ししてきた原因からも、ADHDの人が「性格」から詰めの甘さが発生しているというわけではないことがわかっていただけると思います。
これはまた発達障害の方が誤解を受けやすい、「怠け」や「育てられ方の問題」が原因というわけでもありません。
ADHD特性による「詰めの甘さ」はどう対処する??
ではそういった特性に対してどういう対処をしていけばよいのでしょう?
一般的にはADHDの診断をされている方に関しては、不注意の傾向を減らすためにお薬が処方されることがありますので、その服薬を怠らないことが重要ですし、対処の第一歩と言えます。
しかしそれだけですべての不注意がなくなるというわけではないので、それぞれの人の不注意の頻度や傾向に応じて対処を講じていく必要があります。
もし「〇〇のときまでに〇〇を完成させる」などタスク管理が苦手な方の場合は「〇〇までに3分の1は終わらせる」など区切りを細かく設定するなどスケジュール帳を用いておこなうとうっかり終わらないということも少なくなります。
「見直してもミスを見つけることができない」という人ならば自分だけのチェックで終わらせず、他人とのダブルチェックをおこなうことでミスを少なくすることも可能です。
この方法は他人にも「ミスを少なくしよう」としている姿勢が伝わるため非常に有効と言えます。
ここで出したのはあくまで一例です。
実際は人によって向き不向きもあるため、他人からアドバイスを受けながら自分に合った対処を見つけることがベストな選択と言えます。
こういった悩みは健常者の方からは理解されにくい悩みのため、相談しにくい方も多くおられると思います。もし悩まれている方はぜひ一度相談にいらしてください。
ディーキャリアでできること
ディーキャリアITエキスパート海老名オフィスでは、自己理解の訓練を通じて自分はどんな特性があるのか、どう対処したらいいのかなど、自分の特性に気づけるように支援していきます。もちろん気づいたからうまくいくことばかりではありませんが、気づいてアクションを起こすことが解決への第1歩になります。
また、模擬職場の環境で考えた対処を実践し、実際の職場で通用するかどうかの検証をおこなうことができます。実際に働き始める前にさまざまな検証をおこない、うまくいくパターンを見つけておくと就職した後も仕事を続けやすくなります。
障害によって苦手なことも、自分で対処をしたり、周囲に配慮を求めたりすることで解決することがあるかもしれません。
自分にはどんな対処が必要なのか、どう配慮を求めたらいいのか、一緒に考えていきましょう!
興味のある方、仕事をしたいけど障害があってどうしたらよいか迷っている方、ぜひ1度相談に来ませんか?
いつでも見学・体験も可能です!
ご連絡お待ちしています♪♪
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