発達障害の人は空気が読めない??原因と対策をご紹介します!
こんにちは!ディーキャリアITエキスパート海老名オフィスです。
「発達障害の人=空気が読めない人」と思っている人も多いのではないでしょうか?
現実、発達障害(ASD・ADHD)の診断を受けている人の中にも、周囲から「空気が読めない」「変わった人」などと言われてしまった経験があるのではないでしょうか??
今回は、発達障害の人が周囲から「空気が読めない」と思われてしまいがちな理由を解説していこうと思います。
このようなお悩みを抱えている人の何か気づきになれば幸いです。
「空気を読む」ってなに??
「空気を読む」ってそもそもどういったことなのでしょうか??
まずネットで調べてみた結果はこちらです。
空気を読む
その場の雰囲気から状況を推察する。特に、その場で自分が何をすべきか、すべきでないかや、相手のして欲しいこと、して欲しくないことを憶測として判断する。
デジタル大辞泉.小学館
つまり空気を読むとは、
② その様々な情報を基にその場の状況を推察したうえで、
③ この場で自分はどう振舞うべきなのか考え、
④ 自身の言動に反映させること
です。
こう解説されると「空気を読む」とひとことで表しているこの行為は、かなり複雑なことをしているということがわかりますよね?空気を読むのは結構難しいことをしているのです。
ただ、多くのいわゆる“健常者”と呼ばれる人はこの流れをその場の状況に合わせて自然におこなうことができるというのも事実です。その場の空気を読んで、「今はこういう振る舞いをしたほうがよいかな?」と自分の言動を変化させていくのです。
空気を読める多数派の人間が同じ言動をおこなうので、そこから少し違った動きをする人間が目立ってしまう。自分が自然とできていることを他者ができていないと、多くの人は「なぜこれができないのだろう??」と疑問に思います。
そうすると、少し違った動きをした目立つ人間が「空気の読めない人」のレッテルを貼られてしまうわけですね。
子どものころから学校などの集団生活をおこなう中でこの問題が顕在化してくる場合も多いですが、大人になってからこの傾向が強まる、問題が顕在化する場合も見られます。
それは学校のような子どものころの集団に比べ、社会やビジネスの場ではより高度な「空気を読む力」が求められるからです。社会のルールやビジネスマナーは多岐にわたります。また明文化されず、わざわざ誰かが教えてくれるものばかりではありません。さらに、上司・同僚・部下・取引先・お客様など立場もさまざまで、コミュニケーションもより高度なものになります。
子どものころは何とか順応できていたけれども、より高度なものを求められた際に対応できない…ということが起こるのです。
ここまで「空気を読む」とはどういうことかについて説明してきました。
私たちは結構大変なことに取り組もうとしている…!ということがわかっていただけたでしょうか??
発達障害のある人は空気が読めないといわれてしまうのはなぜ??
発達障害のある人はそれぞれ特性を持っています。「空気が読めない」といっても、人それぞれ原因になる特性が違います。また、原因によってとるべき対策も変わります。
ここからは、原因となりやすい特性をいくつか紹介します!
① 他者視点が読み取りづらい
ASD(自閉症スペクトラム障害)のある人によくある特性です。特性上相手の視点に立つことが難しく、相手の話の意図や相手が嫌がることがわからなかったり、いわゆる暗黙の了解や社交辞令のような作為的な表現を読み取ったりすることが苦手な傾向があります。
「相手はこうしたらいやと思うだろうな」
「相手はきっとこんな風な意図でこの話をしているのだろうな」
などと想像することが難しいのです。
そのため、
・上司が社交辞令で「今度飲みにでも行こう」といったら「いつにしますか??」とすぐに予定を決めようとしてしまう
・悪気なく「その服似合わないから着ないほうがいいよ」とアドバイスしてしまう
など空気の読めない発言につながってしまうのです。
この特性の場合、他者の視点に立つことはできないので
「これを言うと相手は嫌がるようだ」
「この言葉は社交辞令で使われることが多いらしい」
などと自分の失敗した経験や周囲からの助言をパターンとして覚え、それを場面に当てはめていくことが対策になるかもしれません。
② 共感能力の低さ
これもASDの特性として代表的なものの一つです。相手の表情やしぐさなどから相手の状況を読み取ったり、相手の行動から自分の行動を変化させたりすることが難しいのが特徴です。
相手の行動を見て自分の行動を変化させることが難しいので、社会性や明文化されないビジネスマナーが身に付きづらく、周囲から見たら特異な行動をとってしまうことがあります。
・急いでいる上司に緊急ではない質問や相談を長々としてしまう
・ビジネスマナーとして当然のことが守れない
などの行動につながります。
こちらの対策としては、相手の状況を確認してから話をする、ビジネスマナーを知識として覚えて実行するなどが考えられます。
③ こだわりの強さや考え方の偏りやすさ
こちらもASDのある人に見られやすい特性です。そうしたほうがいいとわかっていてもこだわりの強さから行動を変化させられない、考え方が極端で言動も極端なものになってしまうなどの困りごとが起こります。
こちらの対策としては、スモールステップで行動を変化させる、リフレーミングで視野を広げるなどが考えられます。
④ 衝動性の強さ
ADHD(注意欠如・多動性障害)の代表的な特性の一つです。衝動的に何か行動を起こしてしまう、止めたくても止めるのが難しい特性です。
衝動的に自分の思ったことを余計なことまで言ってしまったり、衝動的にその場にそぐわない行動を起こしてしまったりします。
衝動性の強さが主な原因の場合は、「わかっていたのに止められなかった」「後から考えたら不用意な行動だった」と、その場にそぐわない言動をしてしまったことが理解できることが多いです。
解決策としては、衝動のコントロールをする方法を多数考えておいて衝動的に何か言動を起こしたくなった時に実行するなどがあげられます。例えば、その場を許可を取って離れる、深呼吸する、数字を頭の中で数える…などです。
まだまだ原因となる特性はいろいろとあります。また、人それぞれどの特性を持っているか、どんな場面で強く出やすいか、などは違ってきます。また診断が出ていない障害の特性を持っている場合もあります。
また、他者からの意見も重要です。障害者雇用であれば、自分の特性を開示し配慮を求めながら働くこともできます。どんな対策があっているかは、試行錯誤してみるとよいのではないでしょうか??
最後に
ここまで空気を読めない原因と対策をお伝えしてきましたが、
私は必ずしも「空気が読めなくてはいけない」とは思いません。
逆にそれを気にしすぎるあまり、行動が制限されてしまったり、伝えたいことも伝えられなかったり、他者の目線を気にしすぎて不安が強くなりすぎてしまったりするとコミュニケーションにかえって悪い影響が出てしまう場合もあります。
周囲との関係性を壊したくないからと不安が強くなり、“二次障害”になってしまっては本末転倒ですよ!
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