抽象化、要約が苦手な方必見。解説と対処方法。
2024/10/30
こんにちは。ディーキャリア海老名オフィスの小野です。
今回のコラムでは、抽象的な内容を具体化させる技術の逆で具体的なものを、抽象化させる技術についてお話ししていきたいと思います。
このコラムは5分前後でお読みいただけます。
【ディーキャリア海老名オフィス】職場定着率100%(2023年)
発達・精神障害の特性に応じたプログラムを提供する就労移行支援です。
発達障害(ADHD/注意欠如多動性障害)(ASD/自閉症スペクトラム障害)(SLD/限局性学習障害)のある方、精神障害(うつ病など)のある方が多く利用されています。
【発達障害フレンドリーサポート施設】にも認定され、専門スタッフがサポートをおこなっています。
目次
1.抽象化とは何か?
抽象的な内容が分からないというのは発達障害の特性ではよくあります。というのも抽象的な言葉を理解するには、相手の説明以外にもバックグラウンドや言語外の情報を読み取って総合し、相手の言いたいことを推測するという。定型発達の人は苦手でも頑張ってできたりしますが、発達障害の方はどうしても苦手な方が多いように思われます。そして実は抽象化から具体化させるのが苦手な人と同じように具体的な事例を抽象化させることが苦手な方がいらっしゃいます。抽象化とは具体的に言うと、たくさん出てきた情報の要点をまとめる。要約するという力です。
2.抽象化の力が弱いと…
抽象化=要約、まとめる力が弱いと、いろんな事を説明された時、何が大切なのかが分からなくなったり、相手が何を言いたいのか理解できないという現象が発生します。相手が分かっていない様子を見て、詳しく説明しようとすればするほど情報がまとめられなくなり、ますます何を言っているのかが分からないという現象が出てきます。ASDの方がこの傾向が多い気がします。例えば、デジタル時計とアナログ時計は別物であるという認識も、二つとも時計であるというまとめが頭の中でできない事によることかもしれません。
3.抽象化ができない人に対しては
要約することが苦手である人がいて、説明をする場合においては、まず、第一に説明が簡潔で具体的であることが求められます。情報量を多くせず、言いたいことを一本にすることが大切です。そして、他の手立てでは前もって「今から・・・の話をします。これから話されることは・・・の話です」という形で話のパッケージ化をおこなうことです。この言葉を入れてから話すと、話が分からなくなった時に、何の話をしているのかを思い出し、話で何の話かを迷うことがなくなると思います。
4.どうしてもできない場合は配慮をいただく
発達障害が原因で具体化ができない、抽象化ができないという特性の方はたくさんいらっしゃいます。前の章で対処策を書きましたが、それでもうまくいかない場合は配慮をもらうほうが良いと思います。具体化ができない方は「具体的に名称、数値、行動プランを説明してもらう」。抽象化ができない場合は「結論、まとめをお話ししてもらう」などです。
障害者雇用で就職を考えている方は自分自身の特性を知り、相手に自分自身の特性を説明して理解していただき配慮をもらうことをすることで働きやすさにつながると思います。
5.まとめ
このコラムでは抽象化、要約が苦手な場合どうなるか、そして、その対処方法についてお話ししました。
①抽象化、要約は障害特性によるものである可能性がある
②対処策を持っていても難しい場合は配慮をもらう事、手伝ってもらうこと
がポイントです。
参考になれば幸いと存じます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【執筆者】小野 貴弘
ディーキャリア海老名オフィス
職業指導員/介護福祉士/発達障害学習支援エキスパートサポーター
【監修者】
井上高宏
ディーキャリア海老名オフィス
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