ADHDの症状|ぼーっとして仕事のミスが多い~その原因と対策7選~
このコラムでは、ADHD(注意欠如多動性障害)のある方の悩みである、ぼーっとしてしまう、気が散りやすいなど不注意傾向が強く、結果として仕事でケアレスミスをしやすい原因と対策に触れていきます。
この記事は5分前後でお読みいただけます。
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1.ADHD(注意欠如多動性障害)について
ADHDは注意欠如多動性障害と言います。
特徴としては、不注意特性がある方は一つの事に集中力を持続させることが難しい。刺激があるとそちらの方に注意が向きやすいなどがあります。
衝動特性がある方は、じっとしてられない、もしくは、何かをやっている最中でも、何かを思い立ったら気が付けば行動をしているという状態になりうまく集中することが苦手だったりします。
2.ぼーっとしやすい・気が散りやすい原因
ADHDの方は前頭葉におけるドーパミンが少ないというのが原因とあります。
前頭葉の血流が悪く通常の人より発達していない部分があることが調べた結果わかりました。
結果、脳を活性させるドーパミンやノルアドレナリンが不足する状態になり、不注意や衝動性の状態になります。
具体的な状態として、
・ぼーっとする
・気が散りやすい、ケアレスミスをしやすい
・思いたったら行動してしまう
などに繋がり、集中できない、集中が続かないといった状態になり、仕事などでミスが多くなるなどの困り事にも繋がる場合があります。
3.対策7選
1.医療、服薬
ぼーっとしやすい・気が散りやすいなど目の前のことに集中できないことで日常生活や仕事に大きな支障が出ている場合は、医療にかかり薬をもらうというのがあります。
コンサータ、ストラテラなどの薬は脳のドーパミンやノルアドレナリンを増加させる薬で、ADHDの症状を抑える効果があります。他にもインチュニブなどの薬があり、お医者さんに相談の上、処方してもらうと良いでしょう。
利用者の方も、服薬をしたおかげで、落ち着いてプログラムが受けられている方がいます。
2.環境を整える
ADHDのある方は不注意特性があります。これは注意が別の方に向きやすい状態でして、そもそも、何か集中したい場合は周りに集中を妨げるものを置かないことも有効です。
例えば、スマホを手の届かないところに置く、漫画やゲームを段ボールにしまい、人のいないところに移動するなどをして、集中できる環境を整えるのが手です。ADHDの特性をそもそも、発動させないというのが主眼です。
3.カフェインやエナジードリンク
ADHDのある方は脳が半覚醒状態にあると言えますので、カフェインやエナジードリンクを飲んで、覚醒させ集中力を高める方法もあります。
これは一般の人にも効果があり、既にやっている人も多いのではないでしょうか?
ただし、普段から飲んでいると脳が慣れて、効果が出ないという事もあります。
それで飲む量が増えて体にガタが来たら大変なので、飲み過ぎに注意しましょう。
4.ポモドーロテクニック
ポモドーロと言うのはトマトという意味ですがトマトを使ってのテクニックではありません。
タイマーを使うテクニックです。昔のタイマーはトマト型のものが多かったのでポモドーロという名前が着いたのです。
ADHDの方は集中力が持続しにくい、集中しすぎてしまう特徴があり、タイムマネージメントがうまくいかない傾向があります。それをタイマーを使って管理し、仕事をする時間と休みの時間を交互にタイマーを入れ集中力をコントロールする方法があります。
解説すると、25分集中したい業務をおこない、5分休む、その後、また25分業務をおこない、また、5分休むを繰り返しやります。
タイマーを回すのが面倒な人もいますが、最近はアプリでポモドーロテクニック専用のタイマーがあります。
それを使うと、一度設定をすれば、タイマーをいちいちセッティングするわずらわしさから解放され仕事が能率的にこなせます。
5.ビジョントレーニング
ADHDのある方は一つの物に焦点を合わせることが苦手であったり、眼球を効率よく動かすのが苦手である方が多いです。
目の使い方は脳の使い方と相関関係があり、ADHDの人は視線を動く物に固定したまま移動させるのが難しかったりします。
ASDの方もそうですが、眼球の動かし方が苦手で寄り目や眼球を回すなど苦手、それ故、球技が苦手な人も多いのではないでしょうか?
ビジョントレーニングは眼球を動かすトレーニングをして脳の機能の改善を図るものです。実質、そのトレーニングを受けて脳機能が改善しているというお話もあり、ビジョントレーニングを専門でおこなっている施設もあります。
主に、キャッチボールや、数字探し、カルタなどがそのトレーニングに似た訓練になります。気になる人はビジョントレーニングで調べてください。
6.作業前に軽く運動
先ほども述べた通り、ADHDは脳が半覚醒状態と言えますので、軽く運動して血流を良くして脳に血を送って覚醒の度合いを上げる手もあります。
会社の社長さんとか、朝にジムに行って覚醒させてから出社している方もいます。定型発達の人も仕事の前に軽く運動すると集中力が上がるのではと思います。
7.仮眠をとる
脳が疲れていて、集中力が続かない場合、仮眠をとって脳をリセットするのも効果的です。
大体、仮眠は20分くらいが効果的で、これ以上寝ると熟睡し逆に、集中できなくなります。
ちなみに筆者はカフェインを取り20分寝てから勉強をするという事を学生時代やっていました。
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4.まとめ
このコラムでは、ADHD(注意欠如多動性障害)のある方の悩みである、ぼーっとしてしまう、気が散りやすいなど不注意傾向が強く、結果として仕事でケアレスミスをしやすい原因と対策に触れてきました。
・ぼーっとする
・気が散りやすい、ケアレスミスをしやすい
・思いたったら行動してしまう
などで悩んでいる方は1人で抱えずにぜひご相談ください。精神保健福祉士など専門のスタッフがお話しをお聞きします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【執筆者】小野貴弘
ディーキャリア海老名オフィス 生活支援員
保有資格:発達障害学習支援エキスパートサポーター
「成長」と「気付き」を促す支援をモットーに日々サポートしております。
【監修者】井上高宏
ディーキャリア海老名オフィス
サービス管理責任者/精神保健福祉士
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