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MBTIと発達障害

こんにちは!本格的に梅雨入りし、蒸し暑い日が続きますね。
涼しく過ごしたいけれど、体を冷やさないようにするにはどうしたらいいのか?
と頭を悩ませている、ディーキャリアITエキスパート横浜馬車道オフィスのスタッフです。

さて、みなさんはMBTIというワードを聞いたことはありますか?
Z世代にはもはや常識とも言えるMBTIは、性格検査の一つです。
性格検査とは、個人のパーソナリティを測定する心理検査のこと。
就職活動の選考でも、適性検査の一種として活用されることが多いですね。
性格検査で代表的なものにはビッグファイブ性格診断などがありますが、MBTIはなぜこんなに人気なのでしょうか?
今日は、何かと話題になるMBTIと発達障害の関係について、書いてみたいと思います!

そもそもMBTIって何?

一般社団法人日本MBTI協会のホームページによると、 MBTI(エムビーティーアイ:Myers-Briggs Type Indicator)は、「一人ひとりの性格を心の機能と態度の側面からみたもの」であり、

  • 判断のしかた(思考・感情)
  • ものの見方(感覚・直観)
  • 興味関心の方向(外向・内向)
  • 外界への接し方(判断的態度・知覚的態度)

の4指標であらわされ、16タイプに分類してとらえられます。

その誕生は、かの有名な精神分析家ユングの著書を元に、1910年代にキャサリン・ブリッグスによって開発され、キャサリンの娘イザベルの協力のもと完成されたとのこと。
その後、ユング派の臨床心理学者らとの研究により信頼性と妥当性が確かなものとなり、現在では有資格者のみが購入できるフォーマルアセスメント(標準化された「信頼性」と「妥当性」の基準を満たした検査のこと)として、アメリカで広く認知されているそうです。
日本での普及には、一般社団法人日本MBTI協会の代表理事である園田氏の貢献によるところと、一説ではK-POPアイドルが自身の自己紹介にMBTIタイプを公開したことから、その影響が韓国や日本の若者に一気に広まったともいわれています。
無料ですぐに診断できるサイトもあり、誰もが手軽に試せる点も人気の理由かもしれません。

なぜ性格診断をするのか?

そもそも、なぜわたしたちは性格診断をするのでしょうか?
その理由は人によってさまざまだと思いますが、
  • 誰かに自分の性格を判定してもらいたい
  • 自己分析をしたい
  • 他人の心理を知りたい
  • 人間関係のトラブルのヒントにしたい
といった理由などが考えられるかと思います。
自己理解や他者理解をしたい!という思いが根底にあるのかもしれませんね。
そして、そのうえで相手との関係を構築したり、問題を解決したり、選択肢を選ぶことに活用したい、と考えるのではないでしょうか。

性格診断では発達障害かどうかはわからない

MBTIが身近なものになり、そのタイプによって自分や周囲の人を理解しようとする人が増える中で、発達障害の特徴と一部のMBTIタイプの特性がリンクすることから、「このタイプの人は発達障害かも?」といった誤解が生まれやすい、といったことが起きているようです。

例えばその代表が、INFP(仲介者)タイプ。
このタイプの人々は、自分の内面の世界に没頭することがあったり、外からの刺激に敏感であるため、社交的な場では疲れやすいと感じることがある、とされています。
これらの特性が、ADHD(注意欠如・多動性障害)の特徴とイコールだと誤解されることがあります。
また、ADHDを持つ人にアンケートをとったところINFPタイプがもっとも多かった、というデータもあるようですが、それはあくまで結果論に過ぎず、INFPタイプ=ADHDということではありません。
発達障害かどうかは、医師の診断によって判別されるものです。
今やネットで大量の情報に触れることができる時代ですが、中には専門家ではない人が執筆した信憑性の不確かな記事があることも事実です。
それらの情報をつぎはぎにして自己判断することは、ときには危険であり、そして自身の特性に気づくまで回り道することになるかもしれません。

自己理解は、生きづらさにも就職活動にも必要

発達障害なのかどうかは医師の判断に任せることにして、前述したように、自己理解を深めるという点ではMBTIは有効だといえるでしょう。
16のタイプの性格や得意なことを知ることで、その中に自分にあてはまる要素があれば、それをきっかけに人づきあいや仕事、働き方のヒントが見つかるかもしれません。
発達障害を持つ人は、自身を客観的にとらえることが苦手であることが多く、自己分析がなかなか進まないといった傾向があります。
そして就職活動にも欠かせないのが、「自己理解」。
自分の強み、働くうえで大事にしていること、仕事に求めること…それらがわからなければ、就職活動の軸は決まりませんね。
ディーキャリアでは、「自己理解」や「思考・姿勢・考え方などの訓練を豊富にご用意しています。
その中でもキャリアプランニングというプログラムでは、過去を振り返り、未来をどう設計したいのか、自分が大切にしている価値観は何か、考えて書き出していきます。
過去と向き合うことは痛みを伴うこともありますが、自分を深く知るためには必要不可欠なこと。
それを乗り越えた先に何が見えるかは、やってみた人だけがわかります。
どんなものなのか興味を持っていただいたかたは、ぜひお気軽にお問合せください!
見学だけでも大歓迎です。

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