精神・発達当事者が【就労移行支援】に通う、真のメリット
多くの人が勘違いしている、就労移行支援に通うメリット
こんにちは、橋本です!
「就労移行支援」に通うことを検討している方々から、「職業の斡旋(あっせん)はやってますか?」というご質問を大変多くいただきます。
結論から言うと、就労移行支援には「職業斡旋」の機能は原則ありません。
しかしながら弊所もそうですが、就職実績を上げている事業所さんですと、これまで就職者を出した企業さんとの関係もあるため、求人のタイミングが合えばご紹介に繋ぐこともあろうかと思います。
ただこれはあくまでも就労移行支援の持っている機能からは外れた、イレギュラーな対応であるという位置づけで、職業斡旋を期待して就労移行支援に通うのは、僕は違うのかな、と思っています。
「じゃあなんでわざわざ何か月何年(就労移行支援の利用期間は最長2年です)も時間をかけて通うの??」という疑問もあろうかと思います。
就労移行支援のメリットはもちろん働くために必要な訓練を受けられる=職能を手に入れられることですが、僕はそれよりもっと大きなメリットがあると思ってます。
第三者からの「働けます」というお墨
2017年と、少し古い統計ですが、厚労省が発表している障害区分別の職場定着率(離職率)です。
精神障害者の方においては、半数以上の方が1年を待たずに離職に至っております。
グラフだけ見ると「発達障害は全障害区分の中で一番定着率が高いじゃないのか!」と思われる方もいると思いますが、発達障害のある方の中には「二次障害」といって、特性から来る生きづらさに起因する精神疾患の発症を併発している方、またはその傾向がある方も多いため、発達障害者=離職率が低い、とはならないのが実態です。
また、こちらはあくまで障害者雇用の統計ですので、配慮の全くない一般雇用ではもっと多くの当事者が短期間で離職に至っている可能性があります。
先にも触れた通りこちらは厚労省が発表している統計ですので、どなたでも閲覧することができます。障害者雇用に取り組んでいる企業の人事の方は、当然周知していることでしょう。
では、もしこの記事を読まれている方が採用担当だとして、面接に来た相手から「実は精神疾患でした」とカミングアウトされたら、まず先に何を心配されますか??
当事者の方には厳しい現実を突きつけることになるかもしれませんが、たぶん、採用を担当している人の大半は「続くかな?」ってことが気になると思います。
精神疾患罹患歴がある=面接で採用されない、ということを当事者の方も承知している故、病歴を伝えずに働く「クローズ就労」を選ばざるを得ない、という方も多かったのではないでしょうか。
僕自身も自社での面接時に精神疾患罹患歴があることをカミングアウトされたことが幾度もあります。そのときに多くの求職者さんが口を揃えて「でも、今はもう寛解(かんかい)していて、ちゃんと働けるようになってるんです!」と言われます。
※寛解=病気の症状が消失した状態のこと
たぶん、これは僕だけではないと思いますが、履歴書を送ってきて書類選考をしたうえとはいえ、初めて面識を持つ「面接」という場所で、相手の背景や性格なども分からない僕がその相手から、「精神疾患でした!でも今はもう治ってるです!!」と、言われても正直言って鵜呑みにすることはできません。
このように精神発達障害当事者が自身の病歴や障害を開示して働くことは、採用に大きなマイナス影響を与えてしまう可能性が高いため、当事者としても障害開示した方が配慮を受けて働きやすいものの、開示には慎重にならざるを得ないというジレンマを抱えてしまいます。
そこでもし、その当事者が就労移行支援のサポートを受けていると何が起こるか、というと、障害開示の選考の場合、その方の背景や通所履歴などを通じて、現在就業可能な状態にあることを就労移行支援が【第三者】として証明してくれることになります。
僕は、精神発達の当事者が就労移行支援に通う最大のメリットは、ここにあると考えております。
とりわけディーキャリアの場合、
・【自己理解】が訓練の中で重点的に盛り込まれていること
・自分のトリセツ=ナビゲーションブックを作成し、就活時に企業側に提出する準備があること
によって、本人の特性や病状、配慮事項、通所状況などの「面接だけではなかなか把握することができない、求職者の背景や実際の就労準備性」を入社前に企業側に共有することができるのです。本人が実際にきちんと就労移行支援に通えていて、カリキュラムを順当にこなしていれば、企業側からすれば何の後ろ盾もない人材よりもずっと安心して採用ができるわけです。
ゆえに僕は取り分け精神発達障害のある方に関しては、ディーキャリアに限らず、自分にあったカリキュラムの就労移行支援を積極的に利用することを強くオススメいたします。
ではまた次回!!
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