2023年07月21日

人手不足は、経営者の言い訳である。

人手不足を解消する、唯一の方法

こんにちは、橋本です！

最近奥さんの仕事がとても多忙で、残業が法定ギリギリまで働く日々が続いております。

人気の事務職のはずなんですが、求人募集をかけてもなかなか人が来ず、採用しても長続きしなくて困っているみたいですね。

でもね、僕から言わせれば人手が足りないって、これはもう経営者の言い訳なんですよ。

僕自身も飲食業の経営をやっていたときに、圧倒的な人手不足で苦しめられましたが、給料を上げれば、基本的に人手不足は解消します。

賃金が、労働に見合わないから人が集まらないだけで、業務負担を減らすか労働環境を改善させるかして、その仕事に見合う給与に設定すれば、本来働き手は集まるはずなんですよね。

それを価格に転嫁できず、我慢比べをしているから構造的なブラックが蔓延するんだって、ブラックな業界にいたからこそ感じることであります。

「時代に合わせて変化できないなら滅んでしまえ」って思います。

経営陣が既得権益に執着して、構造を変えられないまま、働き手を確保できず既存の社員を酷使するような会社は本気で消えてほしいと思ってる次第です。先日も中古車販売の大手企業が労働とサービスの実態を内部告発されて大問題になっていましたが、障害者就労支援をやっている身としても、そのような会社に当事者を就労させるようなことだけは避けたいものです。

僕自身が飲食業界で経営者をやっていたときは、もちろんそんな視点にはなれませんでした。毎日毎日足りない人手を回すのに必死で、「援軍の来ない籠城」を続けているような心地でした。鳴らない求人の電話、ドブに捨てるようにかさんでいく求人広告費、育たない人材、不敬で利己的な去り方をしてゆくスタッフ達・・・。

今思えばそれは全て僕のせいで、僕が従業員をきちんと満足・納得させられるような待遇や労働環境を用意し、それを捻出するための価格に見合った価値のある商品をお客様に提供することができていたら、解決していたことだったと思います。僕に、その力がなかっただけです。当時の僕は「言い訳経営者」でした。

有難いことに今の会社では、人材の獲得で苦労したことは一度もなく、必要な人材を適宜、採用できています。北海道エリアで関東並みの給与水準、実績に基づいた賞与、完全ノー残業、有休消化１００％を実現できているので、当然と言えば当然のことです。

もちろん、僕はまだまだ経営者としても人間としても未熟者ですし、会社の環境にもまだまだ改善の余地はたくさんあります。それでも、僕が飲食業界に身を置いていたころよりは、僕も人間らしい幸せな生き方ができていますし、働いているスタッフの皆様も、当時の会社のスタッフよりは幸福そうに見えます。

双方勝利ができるような健全な商売ができればいいなって、心から思います。

道徳なき経済、経済なき道徳

以前もご紹介させていただいたことがありますが、二宮尊徳が『道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である』と言っている通り、道徳力＝最大多数の最大幸福の思想が欠落した会社経営は、顧客・従業員・経営者、そして地域のどこかに負荷がかかってしまい、くだんの中古車販売会社のような犯罪的な経営に陥ってしまいがちです。