「教育」より大切にしたいもの
教養を得ることこそが、生きやすさへの最短ルート
こんにちは、橋本です!!
昨今、またラーメン店で水の入ったピッチャーのふたを舐める輩やら、ピザ店でのバイトテロやらがニュースで騒がれ出しました。
「あれだけ叩かれてきたのに懲りないね」と、呆れるコメントが溢れかえってますが、何故このような事案が繰り返されるのでしょうか。
あまりニュースでは取り沙汰されてませんが、僕の取引先界隈で携帯電話のMNP(ナンバーポータビリティ)の手配で、健康保険証を契約者に偽造させていたという事案も耳にしております。
本人が「これほど大事になるとは予想していなかった」世間を騒がす(あるいは呆れさせる)事案や、保険証の偽造や振り込め詐欺などの「意図的に人をだます行為」はこれからも起こるでしょう。この世の中から世間や社会に迷惑をかける愚行や犯罪行為が大小あれどゼロになることは、残念ながらあり得ないと思います。
ものごとの後先を考えられない、とか、親の教育が誤っている、とか、愚行や犯罪行為の原因には諸説ありますし社会学や犯罪心理学などで研究もされているのでしょうが、「これだ!」という原因の特定は、もしかしたらないのかもしれません。
これはあくまで僕の持論なので、合っているかどうかは分かりませんが、僕の思う大抵の愚かしい行為や他人を陥れる行為の根底的・本質的な原因というか動機には、それをする本人の「教養のなさ」にあるのではないかと考えております。
「教養」という言葉を辞書で引くと、「人間の精神を豊かにし、高等円満な人格を養い育てていく努力、およびその成果をさす。とかく専門的な知識や特定の職業に限定されやすいわれわれの精神を、広く学問、芸術、宗教などに接して全面的に発達させ、全体的、調和的人間になることが教養人の理想である。教養はとくに専門的、職業的知識を意識した場合、「一般教養」と表現されることがある。」とあります。
世間から呆れられるような愚行を冒す人、他人に迷惑をかけてまでも自分の利益を優先する人、いわゆる「社会正義」に反する人たちの多くは、辞書で引いた「教養」の定義の出だしの箇所に相反する「(人間の)精神」が貧しく、「低次元で、欠落のある」人格しか備えられなかった人、のことではないかと僕は考えております。
精神的に豊かで、人格に優れ円満な人は、わざわざそんな行為をしようという考えに至らないですからね。辞書で引いてみると説得力があると思いませんか??
ちなみにディーキャリアには精神・発達障害のある利用者が通所されています。「精神に疾病があること」と「精神が貧しいこと」には、もしかしたら一定の相関関係はあるかもしれませんが、ベクトル自体は全く異なります。たとえ精神に疾病があったとしても、他人を思いやることや利他の精神を持ち合わせている方は、利用者の中にも大勢おりますので。精神疾患がある=精神が貧しいと断じることは、ただの知識不足からなる、それこそ教養のない偏見です。
教養の定義にはこれに続き、「とかく専門的な知識や特定の職業に限定されやすいわれわれの精神を、広く学問、芸術、宗教などに接して全面的に発達させ、全体的、調和的人間になることが教養人の理想である」とあるので、教養を得ることの目的というか成果は、【全体的、調和的人間になること】であると、少なくとも辞書的にはなります。
整理すると「ものごとの全体や先を見渡す力」と「他者や社会と調和する力」=つまり教養を得た人であれば備わっているはずの資質が不足していることが、世の中の愚行や迷惑行為の原因の根底にある、と僕は思うわけです。
教養は英語で「culture カルチャー」ですが、cultureの語源は「耕すこと」です。精神的に耕され、養育されている人間のことを欧米では「文化人」「教養人」と呼びます。
文学や絵画、音楽などの芸術に触れること、歴史や伝統に触れること、その国の宗教的背景に触れることは、一見就職やその定着、あるいはその人の「生きづらさ」には関係ないことと思われるかもしれませんが、精神の豊かさと優れた人格形成には、実はなくてはならない最も大切なものであります。そして教養を得ることこそが、「生きやすさ」の最短ルートなんじゃないかな、というのが僕の見解です。
教養は心を豊かにしますので、日常的に教養を取り入れている人には、↑のように自分をわざわざ下げるような愚行を冒してまで目先の楽しさや利益を取りに行く人は、多分ですがいないんじゃないかな。少なくとも圧倒的に少ないと思います。
教養のない人間とは、働きたくない。
ですので、僕の中では子育てや社員の育成、当事者の支援において重きを置くのは、教養>運動>教育という順番です。
勉強ができることや高い技能を身につけることはもちろん大事なんですけれども、それより前に精神が豊かで優れた人格を兼ね備え、心身が健康・健全であることの方が生きてゆく上で重要であると僕は考えてます。
前述のように教養が備わっていれば、ものごとの全体を見渡し、他者や社会とうまく調和するための判断ができるようになります。他者や社会とうまく調和することが出来れば、それはまさしく「生きやすさ」に直結しますよね??
そして、適切な運動を生活の中に取り入れることによって、心身の健康を維持することの大切さは、ブログ記事でも書いてきましたし、日々の訓練の中でも繰り返し強調してきております。健全な精神は健全な肉体から生まれることは、もはや科学的にも常識です。
文化的教養を備えていて、豊かな精神と健全な身体を維持し続けることができていれば、極論抜きんでたスキルがなくても、人間関係で大きなトラブルに巻き込まれることなく、豊かで幸せに生きられるとさえ思ってます。
僕が採用において、その方のキャリアや資格をそれほど重視していない理由も、ここにあります。福祉歴が長くて国家資格をいくつ保有していても、精神が貧しく、人格や品性の次元が低くて心身が不健全な人とは、一緒に仕事をしたくないです(が、残念なことに相対的にこの業界はそのような人材が多いようにお見受けします)。
教養の辞書的な意味に、「とかく専門的な知識や特定の職業に限定されやすいわれわれの精神」とあるように、有資格者や専門家と呼ばれる方は視野が狭くなりがちで、働くことや社会と関わることの全体的、俯瞰的な意味合いや、他者との調和を見失いがちな方が、少なからずいらっしゃるようにお見受けしてしまうのは、僕だけでしょうか。
面接で相手の精神性や人格まで見抜くことは(少なくとも僕の能力では)なかなか難しく、そういう人材も会社に入ってしまうこともあるのですが、大抵は長続きしません。生きている世界線が違いますし、説得や交渉は意味をなさないことが多いです。できる限り早く、多少の出費や痛手を負ったとしても、距離を取れるように速やかに処置していくことが、教養のある人ばかりではない社会での、僕なりの処世術となってます。
当たり前の日常を、大切に思う気持ち
ヨーロッパに住んでいた経験を日本の生活と照らし合わせると、日本の生活には芸術や文化に触れる機会が圧倒的に少ないと思います。
まず、美術館やコンサートなどの鑑賞費用が高額過ぎる。一部の文化的素養を身につけた比較的裕福な家にしか、日常的に美術館やコンサートに足を運ぶ機会は、日本人にはほぼないでしょう。
ヨーロッパでは国立オペラ座の一流の公演だって、立ち見なら数百円で鑑賞できるので、貧しい学生でも文化に触れたいという思いさえあれば身近に触れることができます。街のあちこちにある美術館の入館料も、日本のそれと比べたら破格です。
ヨーロッパにだって、愚行を冒す人や相手をだます人はいるでしょうが、少なくとも教養を得る機会や頻度は、日本とは比較にならないほど恵まれています。日本での生活はヨーロッパのそれと比べると、本人が意識しなければ教養の習得機会は少ないと言えるでしょう。
では、日本に住んでいると暮らしに余裕がないと教養は身につけられないのか、と言うと、そんなことはないと僕は思います。
たとえばクラシック音楽であればコンサートは高額で行けなくても、YouTubeでいくらでも無料で鑑賞することができます。CMやアニメ、ドラマで使われている曲が実はクラシックの名曲だったことを知れると、自分の中で少し「おっ!」っていう気持ちになることができます。笑
時にはマンガ本だけではなく、小説を手に取ってみることは本屋さんに行けばできるでしょうし、古本屋は日本がヨーロッパより遥かに発達しているので、様々な書籍を安く簡単に手に入れることができます。
日本の神社や仏閣、古城などの史跡も、歴史に紐づけて訪れてみると、ただ通り過ぎていただけの近所の鳥居やお寺にも、価値や趣を見出すことができるかもしれません。
普段食べているご飯にだって、郷土の風習や文化が詰まっているので、それを調べてみることも「教養」に繋がっていきます。
そんな風に、日常にあるものの所縁や繋がりを大切に扱うことが少しずつでもできるようになれば、自然とものや人、社会との繋がりも、大切にする心が養われるのではないでしょうか。
ではまた次回!!
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