【発達障害あるある?人の気持ちがわからない】
こんにちは!
ディーキャリア池袋オフィスです。
今日は、「発達障害あるある?人の気持ちがわからない」というテーマで、書いていきたいと思います。
発達障害は発達による脳の偏りと言われており、また脳機能だけに限らず、成育歴・イジメ・トラウマなど、さまざまな要因も関係しているので、ADHDだから〇〇をする、ASDだから〇〇をする、といったように、診断だけにとらわれてはいけません。その人の困り事が何でどんなことが起こっているのか話を聴いてあげてください。原因と考えていたことが別の理由だったということも良くあります。十人十色の特性、症状があり、同じ方はいませんので、正解もありませんが効果的な解決方法は必ず見つかりますので対処法として今日の記事を参考にしてみてください。
目次
1、【あるある事例】人の気持ちがわからないと思われる場面
2、【原因】情報処理過程の話
3、【仕事編】職場における対処方法
【あるある事例】人の気持ちがわからないと思われる場面
・何度伝えても、同じことを繰り返す、本人も忘れている
・周囲から何を求められているのかわからず場違いな発言・態度が目立つ
・「普通はこうする」など常識とされる対応がわからない
こういった場面では、周囲をイラつかせてしまったり、場面によっては「やる気がない」「空気がよめない人」などと言われてしまう事もあるかもしれません。
結果として、いつも怒られてばかり、指摘されてばかりでとても辛いといった、ストレスや、何度言っても改善されない、と周囲もイライラしてしまうなど良い循環がうまれません。
【原因】情報処理過程の話
発達障害の特性は前回の記事発達障害と対人関係の悩み【前編】を参考にしていただき今日はその仕組みを解説いたします。
人が行動したり、物事を知覚するときの「情報処理(認知)過程」に特徴がみられるようです。「情報処理(認知)の過程」は下記3つの段階です。
①受信=インプット
②処理(判断・思考)
③送信・行動=アウトプット
①の受信過程においては、下記の特性や能力に影響を受けています。
・情報受信における特性(感覚特性や注意力)
・理解力の特性(作業力・対人力・言語理解等)
・ワーキングメモリ
②処理(判断・思考)の過程においては、下記の特性や能力に影響を受けています。
・思考の偏りや思い込み
・物事を見通す力(得意不得意あり)
・衝動性
③送信・行動=アウトプットの過程においては、下記の特性や能力に影響を受けています。
・作業面の特性(手先や全身運動能力、正確性など)
・社会的場面における特性(ルールマナー、対人面における表出行動)
・衝動性
上記どの部分に特性(得意・不得意)があるのかを観察し、それを元にそれぞれに困り感がないか、確認しながら対処方法を考えていくのも1つです。
人の気持ちがわからないと思われるようなエピソードは幼少期や学校、家庭内でも起こっている事象です。周囲がサポートしている限りは、問題視されずらかったり、困り感が表面化されていない場合があります。どういった困り感が大きいかについては、発達心理検査を受けてみるのも1つの手がかりとなります。
就職や仕事に面した途端に困難に陥ってしまう発達障害のある方のケースはとても多いです。少しでも早く、そういった特性で問題にぶつかってしまった、もしくは身近にそういう方がいるという場合、対策を見つけていきましょう。
本日は職場における対処方法として、下記を実践してみてはいかがでしょうか。
【仕事編】仕事における対処方法
①どのように仕事を教えたらよいのか?
1、少しずつ伝えることで、もれが減る
一度に伝える量は、1つ、もしくは2つにする。できるだけ、その都度の指示を意識する。本人にとってどれくらいが少しずつで、どれくらいが具体的な指示が必要かは、本人に確認が必要です。本人にとってわかりやすい教え方を考えて提案してあげてください。
2、目に見える形で示すことで、ハッキリわかるようにする
実際にお手本をやってみせて、見える化する。完成品を見せることで完成度を見せる。
マニュアルを見せることで、いつでも見える状態にもしておく。
3、具体的に伝えることで、要点がわかるようにする
5W1Hを具体的に伝える。重視することとして、速さ、質、個数、時間、到達目標、締め切りなど。
ただし、口頭だけでは、覚えきれないことがあるので、そういう時は、メモをとってもらったり、書面で伝えておくとより確実になります。
②どのようにコミュニケーションをとりあったらよいのか?
1、ハッキリと理由を説明することで、納得しやすい
曖昧な表現(婉曲、皮肉、社交辞令)ではなく、ストレートに伝えることが大切です。
一見他の人から見た場合には、ストレートすぎるのでは?と思うことであっても本人にとってハッキリ伝えてあげることが理解の助けになる場合が多いです。
また本人の特性を踏まえたやりとりのコツがあったりもするので、支援機関に相談することもオススメです。本人のコミュニケーションの特徴とその理由もありますので、困った際には、支援機関へ相談してみてください。
2、とまらない長話は、時間を決めておきましょう
表情や、しぐさではなく、言葉で伝えることが効果的です。話す時間帯を共有しておくと良いです。
3、雑談が苦手な人もいるが、輪に入りたい人もいる
とにかく暗黙のルールがわかりずらいです。わからないことは怒らずに伝えてあげてください。
聞き役だけでも大丈夫だよと伝えてあげると安心できます。
いかがでしたでしょうか。
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