大人の発達障害|グレーゾーンの方は仕事でどんな困り事がある?その対策とは?サポートを受けられる就労支援などを解説
投稿日2024年1月23日
このコラムでは、発達障害の傾向があり仕事などで困り感はあるが、発達障害の診断までは至らないグレーゾーンの方の仕事での困り事やその対策、グレーゾーンの方でも受けられる就労支援などを解説していきます。
このコラムは5分~10分前後でお読みいただけます。
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発達・精神障害の特性に応じたプログラムを提供する就労移行支援です。
発達障害(ADHD/注意欠如多動性障害)(ASD/自閉症スペクトラム障害)(SLD/限局性学習障害)の方、精神障害(うつ病など)の方が多く利用されています。
【発達障害フレンドリーサポート施設】にも認定され、専門スタッフがサポートをおこなっています。
目次
1.発達障害のグレーゾーンとは?
2.発達障害のグレーゾーンかもしれない方の仕事での困り事
3.発達障害のグレーゾーンかもしれない方が仕事できる対策
4.発達障害のグレーゾーンかもしれない方が受けられる就労支援とは?
5.まとめ
1.発達障害のグレーゾーンとは?
TVなどのメディア、有名な方の公表などもあり「発達障害」という言葉は生活の中でも身近になってきました。その中で、仕事などで困り感はあるけれど発達障害の診断には至っていない「グレーゾーン」の方がいます。
発達障害の診断を受けている方は推計で約48万人(平成28年データ、その内手帳保持者は76.5%)という厚生労働省が公表しているデータがあります。発達障害のある可能性がある方ですと全体の6.5%という数字もあり、その数字が正しければ国内で約800万人の方が発達障害の可能性があるということです。
これらを踏まえると発達障害の診断はつかずとも何かしらでお困りのグレーゾーンの方は少なくないということが言えるのではないでしょうか。
診断がつかないことで、受けることができる支援も少なくなる、周囲から理解を得づらいなどで二次障害(うつ病など)を発症する場合もあります。
2.発達障害のグレーゾーンかもしれない方の仕事での困り事
まずは発達障害のある方の特性としては以下になります。
ADHD(注意欠如・多動性障害)傾向が強い方の場合
・不注意
・多動性
・衝動性
ASD(自閉症スペクトラム障害)傾向が強い方の場合
・コミュニケーション
・同一性の保持
・感覚過敏
などがあります。
上記を仕事の困り感として具体的にすると、
・注意力が散漫になりミスを繰り返す
・計画を立てて物事を進めることが苦手
・空気を読むことやコミュニケーションが苦手
・忘れ物・失くし物が多い
・こだわりが強く融通がきかない
・身の回りの整理や片付けをすることが苦手
またこれらの状況が長く続くことで二次障害(うつ病など)を発症し、休職や退職に至る場合もあります。
3.発達障害のグレーゾーンかもしれない方が仕事でできる対策
発達障害のグレーゾーンかもしれない方が仕事できる対策ですが、
まずは自身の得意・不得意などの自己理解を深めることが大切です。
以下は一例ですが、
・注意力が散漫になりミスを繰り返すことが多い・少ない
・計画を立てて物事を進めることが得意・苦手
・空気を読むことやコミュニケーションが得意・苦手
・忘れ物・失くし物が多い・少ない
・こだわりが強く融通がきかないことが多い・少ない
・身の回りの整理や片付けをすることが得意・苦手
上記は発達障害のある方によくある仕事での困り事の一例です。
まずはこういった形で得意・不得意を分けてみても良いかもしれません。
上記で出てきた不得意な部分で仕事に影響が出ているものは対策を講じてみると良いと思います。
以下は一例となります。
注意力が散漫になりミスを繰り返すことが多い
・作業スペースを整理して集中しやすい環境調整をする
・書類での誤字脱字が多い場合、Wordの校正機能を活用してみる
計画を立てて物事を進めることが苦手
・TODOリストを活用し、まずは納期順に仕事を進めてみる
空気を読むことやコミュニケーションが苦手
・曖昧な指示理解が苦手な場合、「いつ、誰が、何を、どうする」といったポイントを踏まえて指示者に確認をしてみると良いかと思います。
忘れ物・失くし物が多い
・スマホのリマインダーやアラーム機能を活用してみる
こだわりが強く融通がきかない
・〇〇の件なのですが、自分なりに考えてみたのですが、気になる点があるのでアドバイスを頂けないですか?などと相手の事も尊重した言い方で相談してみると良いかもしれません。ただ伝え方に関しては相手との関係性もあるので上記はあくまで一例となります。
身の回りの整理や片付けをすることが苦手
・捨てるもの、使うもの、取っておくものなどをまずは分けてみる
・使うものは使いやすいスペースに配置するなどをしてみましょう
・仕事から帰る前に3分だけ整理する時間を作る
一度にやるのではなく、細かく分けてやることで負担感を大きく軽減できるかもしれません。
4.発達障害のグレーゾーンかもしれない方が受けられる就労支援とは?
自分で対策を講じても仕事での困り感が解消されない場合もあるかもしれません。そういった際にグレーゾーンの方が受けられる就労支援機関をご紹介します。
発達障害者支援センター
発達障害者支援センターは、発達障害のある方へのサポートをおこなうことを目的とした専門機関です。
発達障害のある方とそのご家族からのさまざまな相談に応じ、指導と助言をおこなっています。
ハローワーク
求人紹介、仕事の相談などさまざまな相談が可能です。また一般窓口と障害のある方の窓口が分かれており、現在の仕事で困っている点も踏まえて今後の仕事について無料で相談することができます。
若者サポートステーション
地域若者サポートステーション(通称サポステ)は、「働く」への一歩を踏み出したい15歳〜49歳までの現在、お仕事をされていない方や就学中でない方たちとじっくりと向き合い、本人やご家族の方々だけでは解決が難しい「働き出す力」を引き出し、「職場定着するまで」を全面的にバックアップする厚生労働省委託の支援機関です。
就労移行支援事業所
18歳~64歳までの障害のある方へ、就職までのサポートと就職後のサポートまでをおこなっています。
発達障害のある方へ、特性とはどんなものがあるのかといった特性理解、コミュニケーション、
ストレス対処などのプログラムを受けることができます。障害者手帳や医師の診断書がなくても「医師の意見書」があれば利用できます。※お住まいの市区町村により利用できない可能性もあります。
その中でも、ディーキャリアでは発達障害のある方に特性に応じたプログラムを提供しています。
プログラムの一例
・発達障害の特性理解
・コミュニケーション
・ストレスコーピング
・セルフケア
・リフレーミング
・アンガーマネジメント
・キャリアプランニング
・ナビゲーションブックの作成
など、自己理解を深めて「生きやすさ」を学ぶプログラムがあります。また模擬職場、実習参加などを通して「働きやすさ」を実践するプログラムもあります。就職活動では、ディーキャリアジョブという独自の求人サイトなどで情報提供のサポート、他にも書類の添削、面接同行などもサポートします。
就職後もご本人と企業が相互理解を深めて長く働くことをサポートする定着支援をしています。
こういった形で、就職までのサポートと就職後のサポートまでを行っています。
5.まとめ
このコラムでは、発達障害の傾向があり仕事などで困り感はあるが、発達障害の診断までは至らないグレーゾーンの方の仕事での困り事やその対策、グレーゾーンの方でも受けられる就労支援などを解説してきました。
・注意力が散漫になりミスを繰り返す
・計画を立てて物事を進めることが苦手
・空気を読むことやコミュニケーションが苦手
・忘れ物・失くし物が多い
・こだわりが強く融通がきかない
・身の回りの整理や片付けをすることが苦手
など一つでも当てはまる方は、ぜひ気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【執筆者】松澤 涼
ディーキャリア海老名オフィス 管理者
【監修者】
井上高宏
ディーキャリア海老名オフィス
サービス管理責任者/精神保健福祉士
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