発達障害のある方の就職事例|卒業生インタビュー Cさん
この記事では、ディーキャリア海老名オフィスに通所されていた発達障害のある方が、
発達障害と診断された経緯、就労移行支援事業所に通所するきっかけ、就職までの流れ、
現在の状況など、実際に卒業された方に協力いただきインタビュー形式でご紹介しています。
この記事は約5分~10分前後で読んでいただけます。
目次
- 自己紹介&発達障害と診断されたきっかけ
- ディーキャリア海老名オフィスを選んだきっかけ
- ディーキャリアを通じて変わったこと
- 就職までの流れ、就職した企業の紹介・仕事内容
- 今の気持ち&今後の目標やテーマ
- ディーキャリアでの過ごし方(後輩へのアドバイス)
- まとめ
自己紹介&発達障害と診断されたきっかけ
・卒業生Cさんのご紹介
専門学校の先生に勧められた企業に就職しました。
その企業では新人研修が4月~8月末までありました。研修期間は特に問題がなかったのですが、その後、9月から現場で勤務が始まり、それから困りごとが表出してきたんです。具体的には、
やらなければいけない仕事は分かっているのに優先順位をつけることができず、
周囲からは、やる気がない、手を抜いている、要領が悪いと言われるようになってしまった
そういった状況があり11月頃から徐々にメンタル不調を起こし、翌年の3月末に離職することになりました。
・発達障害と診断されたきっかけ
幼少の頃から自身は周囲と違う事を自覚していて、劣等感を抱えて生きてきました。
ちょうど中学3年生の時にTVで発達障害の特集を見て、自分と同じだ!と気付いたんです。
すぐに親にも話しをして、病院に行きたいと伝えたのですが、うまく理解を得ることができずに当時は辛かったです。
専門学校を卒業し、自身で仕事を始めてから、初めて病院へ行き、ADHD/ASDと診断を受けました。
・診断を受けた時の気持ち
長かった、やっとだ。という気持ちでしたね。
これでようやく、自身も困り感を周囲に伝えられる、報われたという気持ちが強かったです。
ディーキャリア海老名オフィスを選んだきっかけ
はじめは、病院のケースワーカーさんから就労継続A、就労継続Bを勧められたのですが、当時はまだうつ状態が強く活動できませんでした。
ケースワーカーさんから今度は就労移行支援事業所であるディーキャリアのパンフレットをもらい見学、体験をすることになりました。
ディーキャリア海老名オフィスに決めたきっかけは、
①支援員がしっかり話しを聞いてくれるなど、優しく対応してくれたこと
②通所開始までの市役所への同行などサポートをしてくれたこと
③通いやすい距離
などで決めました。
ディーキャリアを通じて変わったこと
自分の思っていることや感じていることを相手に伝えても良いのだ、と気づけたことはすごく大きな変化でした。それまでは、周囲から何か言われても、自分の気持ちをどう伝えて良いか分からずに結果として我慢を重ねることが多く、相手の顔色を窺い、「自分が悪かったです」と謝るなど自分を押し殺すような場面が多くありました。
ディーキャリアのプログラムでアサーティブコミュニケーションを学ぶことで、適切な伝え方が分かり、とても生きやすくなったと思います。
実際に、職場の中で、仕事での困り感などをアサーティブに伝えることを実践しています!
今の職場では定期的に上司に、今困っていること、感じていることなどをしっかりと伝える時間をもらっています。そうすることで、仕事のしやすさ、安心感を得て、溜め込むことが減ったと思います。
前職と比較して、溜め込むことは大きく減りました。
また、伝えなければならないことを明確にできるようになったとも思います。
相手に伝える前に、頭の中で考えてることを紙に書き出して整理するなどをおこない、相手に話しがうまく伝わらないことが減り、相談もしやすくなりました。
就職した企業の紹介・仕事内容
大手美容クリニックにて、クリーンスタッフ及びそれに付随する業務
お客様の待合スペース、施術室、カウンセリングルームの清掃、消毒作業、それに付随する業務をおこなっています。ナースさんなど一緒に働く方と連携を取りながら業務を進めることを心がけています。
障害者雇用で働くことにより、自身で対処しても難しい特性については、配慮依頼をすることで働きやすくなりました。
現在は、試用期間を終えて正社員として勤務しています!
少しずつできることが増え、やりがいを感じています。
就職までの流れ
2019年3月末 前職を退職
2019年10月 ディーキャリアに通所開始
2020年10月 障害年金の申請(ディーキャリアの支援員と相談をしながら手続きを進めました)
2021年6月 就職!
今の気持ち&今後の目標やテーマ
・今の気持ち
最近1人暮らしを始めて、やっと1人前になれたという気持ちがあります。
自分の人生を見つめることができている感覚で、気持ちはとても落ち着いています。
・今後の目標やテーマ
仕事では、慣れてきたこともあり、さまざまな業務に挑戦してみたいです。
プライベートでは資格を取得してスキルアップするなど自身が夢中になり成長できるものを見つけていきたいですね!
あとは、バンジージャンプなど未知の体験にチャレンジしてみたいです(笑)
ディーキャリアでの過ごし方(後輩へのアドバイス)
ディーキャリ海老名オフィスに通い始めてから、客観的に自分を見てくれている支援員さんと話しをしたり、訓練を重ねる中で、仕事をする上で必要なことなど自分ではできていると思っていた事が、実はできていなかったことに気付くことができました。
自分の我の強さや、こだわりを発見するなど自己理解を深めることができ、自分をみつめる時間になると思います。また、抱え込んでいた困りごとを支援員さんが聞いてくださり、悩みは相談しても良いんだ、自分1人で抱えなくても良いんだと思えるようになりました。
最後に、支援員さんのアドバイスにはしっかり耳を傾けた方がいいと思います(笑)
とにかく、しっかりと自分を整える時間にしてほしいです。
まとめ
実際に卒業、就職された方のインタビューはいかがでしたか。
現在、困りごとや悩み事を抱えている方の参考になれば幸いです。
ディーキャリア海老名オフィスでは、就職を目指している方への、「生きやすさ」「働きやすさ」「働き続ける」のサポートをおこなっています。今回のCさんのように、
・やるべき仕事は把握しているのに、優先順位をつけることができず仕事が進まない
・周囲からは、やる気がない、手を抜いている、などと誤解されてしまう
・人に相談したいけど、自分の考えを整理できずに、自分の気持ちなどを適切に伝えられない
など、実際に診断を受けている方、診断は受けていないが困っている方など、悩みを1人で抱え込まずに気軽にご相談いただければと思います。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
精神保健福祉士による無料相談会などはこちら:ディーキャリア海老名オフィスページ
参考記事① 発達障害の方の就職・復職事例|卒業生インタビュー Bさん
参考記事② 発達障害・精神障害|休職中に受けられるリワーク(復職)支援って何?
参考記事③ 大人の発達障害(ADHD/ASD/SLD)|障害者手帳は申請するべき?
【執筆者】小野貴弘
ディーキャリア海老名オフィス 生活支援員
保有資格:発達障害学習支援エキスパートサポーター
「成長」と「気付き」を促す支援をモットーに日々サポートしております。
【監修者】井上高宏
ディーキャリア海老名オフィス
サービス管理責任者/精神保健福祉士
【ディーキャリア海老名オフィス】職場定着率100%(2021年度実績)
発達・精神障害の特性に応じた訓練プログラムを提供している就労移行支援事業所です。
【発達障害フレンドリーサポート施設】にも認定されており、発達障害の専門知識を持つスタッフが
「生きやすさ」「働きやすさ」「働き続ける」の支援をおこなっています。
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神奈川県指定 就労移行支援事業所
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