発達障害・精神障害|休職中に受けられるリワーク(復職)支援って何?
今回の記事では、メンタルヘルス不調で休職した場合に『リワーク』という制度を使って職場復帰するまでを紹介していきます。記事の後半部分では就労移行支援事業所で受けられるのかプログラムや、プログラムの体験動画を載せたので、少しでも皆さんの困り事のお役になれば幸いです。この記事は10分前後でお読みいただけます。
目次
そもそもリワークって何?
リワークとはreturn to work(仕事に戻る)の略で、うつ病や気分障害などのメンタルヘルス不調を原因として休職している労働者が、復職に向けてトレーニングを受けることができる制度です。
「病状を回復させて早く職場復帰しないと生活が苦しい」
など収入面での不安から焦る気持ちがある一方、体調面やメンタル面の不調によりすぐに働ける状態ではないという現実とのジレンマを抱えています。
リワークでは、療養生活から職場復帰を目的としてセルフケアを整えていくだけでなく、復職後に休職を繰り返さない為に、休職に至った原因を見つめなおし、自己理解を深めて復職後安定して継続して働くことが出来るようになる為のプログラムがあります。
では、リワークはどのような場所で受けることができるのでしょうか?それぞれの特徴についてみていきましょう。
リワークにも種類がある
リワークは大きく分けると4種類ある
病院がおこなう 【医療リワーク】
医療リワークでは、精神科・心療内科などの医療機関でおこなわれています。
自立支援医療を申請することで、利用料金の自己負担額が3割から1割負担となり、1日あたり600円~700円で利用することができます。
メリットは、医療の専門スタッフが多くいることで医療面からのサポートが充実していることです。
再休職の予防を目標とするため、病状の回復や、安定を目指した治療など、医学的リハビリテーションのプログラムが受けられます。
デメリットとしては、失業中の場合は利用不可であること、実施している医療機関が限られていることです。
地域障害者職業センターが行う 【職リハリワーク】
各都道府県ごとに設置されている地域障害者職業センターが職場復帰支援の名称でおこなっています。
職員が、休職者と雇用主、主治医をコーディネートして3者の合意後に約12週から16週間、職場への適応に向けたリハビリをおこないます。
メリットは、料金は基本的に無料である点です(一部有料な場合もあるため事前に確認は必要)。
又、本人だけでなく事業主にもアドバイスや支援があることで円滑な復職が期待できます。
それぞれの企業が独自に行う 【職場リワーク】
企業内でおこなわれている復職支援のためのプログラムで、復職後に安定した就労ができるかを見極めることが目的です。
メリットとしては、試し出勤をして職場の雰囲気に慣れるなど、段階的な行動ができる点です。
デメリットとしては、一部の企業でしかまだ導入していないことです。
企業NPO等の民間団体が行う 【民間系リワーク】
メリットは、失業中でも復職の意欲があれば利用できることです。
代表的なものに、『就労移行支援事業所』があります。
他のリワークとの違いは、農作業やプログラミング等の独自のプログラムを取り入れている点や、障害種別ごとに特化している等、自身の課題にあった事業所を選べることや、働き方の選択肢が広がることがメリットです。
リワークの種類により、受けられるサービスが異なる為、主治医や家族と相談したり、
見学や体験を通じて実際にみて自分の課題と向き合える場所を見つけていくことが大切です!
ここからは、民間系リワークである就労移行支援事業所についてもう少し詳しくお話していきます。
就労移行支援事業所で受けられる訓練
就労移行支援事業所って何?
障害者総合支援法という国の法律で定められた福祉サービスで、障害のある方が社会に参加することをサポートするために制定されました。
利用期間は原則2年間で対象年齢は、18歳~65歳未満の方で障害の種類は問いません。
料金は前年度の世帯所得に応じて変わりますが、約8割の方が無料で通っています。
就労移行支援の目的は、一般企業への就職を目指す障害のある方の就職と、その後安定して職場に定着して働くことです。
就職後のミスマッチを防ぐために自己理解を深めていきます。
就労移行支援事業所で受けられるサポート
就労移行支援事業所では大きく3つのサポートが受けられます。
① 職業訓練
② 就職先の開拓
③ 就職(復職)後の定着支援
リワークの方の場合、復職支援となるので
①職業訓練
②復職後の定着支援
この2つが支援の大きな柱です。
支援のイメージ
・毎日決まった時間に通うことで生活リズムが整い働く上で必要な体力がつけられる
・就職に向けた幅広いサポートが受けられる(ビジネスマナー、企業研究、面接練習など)
・支援員に生活全般の困り事を相談できる(金銭管理、薬の飲み忘れ、悩みなど)
・医療や福祉の専門スタッフが在籍している
・同じ悩みを抱えた人が集まり、コミュニケーションをとる練習になる
・就職・復職後のフォローが受けられる
参考:就労移行支援事業所とは?
次に、ディーキャリアで受けられる訓練をご紹介していきます。
ディーキャリアはどんなところ?訓練内容は?
ディーキャリアの強みは、精神・発達障害の支援に特化した訓練が豊富に受けられることです。
ディーキャリア調べによると、退職や求職理由で最も多かったのは「対人関係がうまくいかない」とい
うコミュニケーション・人間関係でのつまずきが多くみられています。
次いで、ストレスにより体調を崩しやすい、生活が乱れて勤怠が安定しない、仕事内容のミスマッチ
職場での理解が得られなかったなどになっています。
そういった困り事に対して、ディーキャリアでは受けられるプログラムは以下となります。
困り事 ディーキャリアのプログラム
・対人関係がうまくいかない ➡ コミュニケーション能力を身につけるプログラム
・ストレスが原因の体調不良 ➡ ストレス対処を学ぶプラグラム
・生活のリズムが乱れて勤怠が不安定 ➡ セルフケア(体調のサイクルを知る)方法を学ぶ
・仕事の内容が合っていない ➡ キャリアプランニング、模擬職場で特性理解を深める
・職場で障害への理解を得られなかった ➡ 障害特性理解、自分の取り扱い説明書など
ディーキャリアでは、そういったプログラムを実際に働く環境を想定したオフィス環境でおこなうことで
「生きやすさ」=自己理解を深める
「働きやすさ」=仕事スキルを高める
「働き続ける」=継続するコツを掴む
を目指していきます。
オフィス環境に少しずつ慣れることで、就職後だけでなく職場に定着することを目指していきます。
次は実際のプログラムを体験できる動画を見ていきましょう。
ディーキャリアお試しプログラム動画を体験
リフレーミング・・・物事の捉え方を学ぶ
キャリアプランニング・・・今後のライフプランを立てる
企業が求める人物像を知る
これらのプログラムはディーキャリア海老名オフィスで実際に体験することができます。
体験希望の方はこちら:オフィスページ
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はリワークについての記事をご紹介しました。
・復職できるか大きな不安を抱えている方
・生活面を考えた時に「早く体調を万全にしないと」と焦りが大きい方
・復職後に長く働けるようにしっかりとサポートを受けたい方
上記が当てはまる方は、リワークの検討しても良いと思います。
ディーキャリア海老名オフィスでは、
精神保健福祉士や発達障害学習支援サポーターの資格を持ったプロスタッフによる無料相談も随時おこなっています。就職や復職に向けた悩み、行きづらさなど1人で抱えずに気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
見学や相談などディーキャリア海老名オフィスページはこちら:オフィスページ
参考記事① 発達障害の方の就職・復職事例|卒業生インタビュー Bさん
参考記事② 発達障害|ロングスリーパーや睡眠障害で悩む人が多い?
参考記事③ 【発達障害 オープン就労での面接対策】
【執筆者】
若林 (ディーキャリア海老名オフィス 生活支援員)
保有資格:発達障害学習支援シニアサポーター
これまで接客・販売職を経験し、現在は生活支援員として、ソーシャル・スキルトレーニング(ライフスキルコース)を担当。
一人ひとりの困りごとに丁寧に向き合うことをモットーに、日々利用者の皆様の不安に寄り添いながらサポートします!
【監修者】
井上高宏
ディーキャリア海老名オフィス
サービス管理責任者/精神保健福祉士
【ディーキャリア海老名オフィス 職場定着率100%(2021年度実績)】
発達・精神障害の特性に応じた訓練プログラムを提供している就労移行支援事業所です。
発達障害フレンドリーサポート施設にも認定されており、発達障害の専門知識を持つスタッフが
「生きやすさ」「働きやすさ」「働き続ける」の支援を行っています。
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