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発達障害の困り事|言いたいことが言えない原因と対処法

この記事では、発達障害の困り事の一つでもある、言いたいことが言えない、うまく伝えられないことによりモヤモヤしてしまう、その原因と対処法をに触れていきます。

この記事は5分~10分でお読みいただけます。

目次

言いたいことが言えない、これって病気?

皆さん、言いたいことが言えずにモヤモヤした経験がありますか?

例えば

・分からない事があった時に、どう話しかけていいかわからない
・どう思う?と聞かれても、言葉が出てこない
・相手にどう思われるか不安で、言いたいことをうまく言えない

上記などで日常的に困り、「仕事に行くのが辛い」など生活や仕事をする上で大きな支障が出ている場合は、発達障害の特性が影響している可能性があります。

では発達障害のどんな特性が影響しているのか、その原因に触れていきます。

原因①発達障害の特性による可能性

発達障害のある方は、得意と不得意の差が非常に大きいことが特徴です。

自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠如多動性障害(ADHD)といった診断名はありますが、人によって特性は様々です。その中でも、言いたいことが言えない、といった場合は、
自分がどういった感情を抱いているのか、自分の意見や考えは何なのか、を把握したり頭の中で
整理することがとても苦手な場合があります。

なので、「どう思う?」、「分からないことはある?」

などと聞かれても、自分がどう思っているのか、何が分からないのかが分からないことがあります。
また、頭の中のワーキングメモリが弱い傾向があることも原因として考えれらます。
ワーキングメモリ=短期記憶を指しており、例えば会話の中で、自身が発言した内容、相手が話した内容、などをすぐに忘れてしまうなどします。
それは、「会話のズレ」なって、言いたいことがうまく伝えられないことに繋がる可能性があります。

他にも、会話の中で選択する「言葉」が独特であったりすることもあります。
そうすると、相手は何を伝えたいのか理解しづらい状況がある可能性もあります。

原因②対人恐怖など二次障害の可能性

原因①のような状況が職場などで日常的にあった場合、相手から

「話ちゃんと聞いてる?」
「なんで分からないの?」
「言っていることが良く分からない」

などと言われる否定的な経験を人より多く重ねることで、うつ病や社交不安障害などを発症する可能性があります。

・相手に自分の気持ちを伝えることへの恐怖
・叱責される怖さ
・理解してもらえない怖さ

など「相手を不快な気持ちにさせたり、嫌な顔をされるのではないか?」

といった対人恐怖に拍車がかかり、さらに「言いたいことが言えない」状況が強化されてしまう場合があります。

対処法①発達障害が原因の場合

発達障害の特性だった場合の対処法について触れていきます。

・何を伝えたいのか、結論から伝える(具体例)

まずは自身が何を相手に伝えたいのかを整理し、その結論から伝えるようにします。

流れとしては、結論→理由→結論です。

例としては、

(結論)もう一度説明していただいても良いでしょうか?
(理由)周囲の雑音が大きいと、音を聞き取るのがとても苦手でして、
(結論)なのでお手数ですが、もう一度説明いただけると助かります。

上記のように伝えてみると、相手に分かりやすく伝えることができます。

相手に伝わりづらくなるパターンとしては、

理由→結論の順番になっている場合です。理由が長くなると相手は何を言いたいのか把握しづらく
なります。

・5W1H1の型などを使ってみる

話を聞きながら、自身の発言や相手の言ったことをすぐに忘れてしまう場合です。
仕事であれば、メモを取ることが役に立ちます。
ただ、やみくもにメモするのでなく5W1Hの型などを試してみるのも良いと思います。

「When:いつ」
「Where:どこで」
「Who:だれが」
「What:何を」
「Why:なぜ」
「How:どのように」

業務指示を受ける際など、にその型に合わせてメモを取るなどです。
最初から上記全てをやる必要はなく、自身が忘れやすい項目から始めてみることがオススメです。

結果、空欄の箇所などがあれば、相手が言っていないかもしくは自身が聞き洩らした可能性があるので
再度確認しましょう。

メモ自体を置き忘れてしまう可能性がある場合は、首からかけられるグッズなどもあるのでそういったツールを活用することもオススメです。

WAIS検査を受けて自身の苦手を客観的に知る

【WAIS-Ⅳ(ウェイス・フォー)】

WAIS-IVは成人向けの心理検査(ウェクスラー式知能検査)です。

16歳から90歳11ヶ月までの成人を対象とする心理検査であり、思考力や作業力といった自身の認知能力の凸凹の程度を知ることができ、そこからある程度の発達障害の特性や傾向を読み取ることができると考えられています。

ディーキャリア 大人の発達障害とは

自身がどういった得意・不得意があるのか、どういった状況で言いたいことが言えない状況が起きやすいのか、その傾向を知るヒントが見つかる可能性があります。

次は、対人恐怖などが原因で言いたいことが言えない場合の対処に触れていきます。

対処法②対人恐怖など二次障害が原因の場合

うつ症状や、対人恐怖が強い場合は、状態を悪化させないように心療内科などで相談してみることを検討してみてください。
そういった状態で1人で抱え込み、頑張りすぎてしまうと、うつ症状や対人恐怖などが強くなる可能性があります。
例えば、○○市 心療内科 などでネット検索してみると良いでしょう。
次に、どういった事に困っているのかを事前に紙に書き出すなどして少し整理をしておきます。
先生にその場で伝えるよりは、自身の困り事を適切に伝えることができます。

また、SST、認知行動療法を受けてみるのも一つの選択肢です。

・認知行動療法、SST

認知行動療法においてはリフレーミングなどで、対人恐怖を引き起こしている認知を別の認知としてとらえ、ネガティブな感情を小さくするなどのやり方などがあります。

社交不安障害(SAD)|発達障害との関連性や対処法を解説

まとめ

この記事では、発達障害の生きづらさの一つでもある、言いたいことが言えない、うまく伝えられないことによりモヤモヤしてしまう、その原因と対処法を解説してきました。

・分からない事があった時に、どう話しかけていいかわからない
・どう思う?と聞かれても、言葉が出てこない
・相手にどう思われるか不安で、言いたいことをうまく言えない

などで困り、仕事で支障が出ている場合など、1人で抱えずに気軽にご相談ください。

また、ディーキャリア海老名オフィスでは、発達障害のある方、対人恐怖がある方などへ有効なSSTなどのプログラムが充実しております。見学や体験(無料)も受け付けております。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【執筆者】若林
ディーキャリア海老名オフィス|生活支援員
保有資格|発達障害学習支援シニアサポーター
これまで接客・販売職を経験。現在は生活支援員として、ソーシャル・スキルトレーニングを担当。
モットーは「一人ひとりの困りごとに丁寧に向き合う」こと。

【監修者】井上高宏
ディーキャリア海老名オフィス
サービス管理責任者/精神保健福祉士

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