なぜ発達障害は甘えと思われがちなのか?
おはようございます。ディーキャリア立川オフィスのピアスタッフのKです。
最近発達障害という言葉が世間にも認知されつつあります。その一方で発達障害は甘えなのではないかという声も一定数あるようです。どうして発達障害は甘えだという意見があるのでしょうか。
発達障害は誰にでもあり得る?
発達障害の特性というのは、特別な病気の症状とは違い、誰にでも起こり得るできごとの延長線上でもあります。例えば物忘れが頻発する、相手の感情や場の空気を読まない言動をしてしまうなどが発達障害の特徴として挙げられますが、これは何も発達障害の有無に関係なく、誰でもやってしまうことでもあります。そのため、「発達障害は誰にでもあり得るできごとを大げさに捉えているだけだ」という声もあります。また、発達障害は目に見えない障害であるため、客観的に判断できないといった点もあります。発達障害だからといって学力に問題があったり、生活リズムに問題があるとも限らないため、周囲の人はもちろんのこと、本人すら気づくのが遅れてしまうほどです。むしろ、他人よりも規則正しい生活を送っていたり、成績が優秀であることも多いため、客観的な指標というのが示しづらいです。そのため、表面的には何も問題がないように見えてしまいます。
発達障害かそうでないかの境目は?
では、発達障害の特性かそうでないかの判断はどのようにするのでしょうか?1つの指標とされているのが、日常生活に支障が出るかどうかという見方です。例えばうっかりミスや忘れ物をしてしまうといったことが頻繁に起きてしまい、仕事以外にも日常生活にまで影響が出ている状態であれば、発達障害の可能性が考えられます。また、ミスとまではいかなくとも、ミスしないように事細かにスケジュール管理をしなければならず、常に頭がフル回転状態になり、すぐに疲れてしまったり、仕事を休んでしまうといった状態も発達障害の可能性が考えられます。発達障害かどうかは、他人と比べてどうこうではなく、実際に自分が日常生活で困っているのかどうかで判断する方が良いでしょう。
さらに見極めが難しい発達グレーゾーン
発達障害かどうかを見極めるうえでさらに難しいのが、いわゆる発達グレーゾーンと呼ばれる人たちです。発達グレーゾーンとは、発達障害とそうでない人の中間地点であり、発達障害を持つ人と比べると軽いが、そうでない人と比べると生きづらさを感じるという、板挟み状態にある人たちのことを指します。発達グレーゾーンの中にはその見極めの難しさから診断が下りず、生活が苦しい人もいます。私も発達グレーゾーンの当事者であり、当時は仕事をしんどく感じるものの、「でも自分なんかが発達障害なわけがない、本当に苦労している人はもっと大変なんだ」と自分自身が障害を抱えていることすら把握していませんでした。それどころか、自分よりもっと大変な人がいるのだから自分は甘えている、健常者側の人間なんだという認知が強く、精神科に通うという発想すらありませんでした。
実際、仕事では毎日のように叱られ、タスク漏れも多発し、上司や先輩からは除け者扱いされる日々でした。新入社員だった私はまだ業務経験が浅いからミスが多いのだという思考が強く、長く続ければいつかは改善できると思っていました。しかし、どれだけ頑張ってもミスは減らず、とうとう職場に居場所がなくなってしまった私は退職してしまいました。退職後、1年以上経過し、社会復帰する際にようやく精神科で診断を受け、発達グレーゾーンだということが分かりました。
今思えばもっと早く診断を受けておけばよかったと思えますが、当時の私からしたら精神科に通うという選択肢は全く眼中にありませんでした。そしてその考えの根本にあるのが、「他者と比較してまだ自分はマシな方だ」という思考です。世間では確かにとても苦労して生活している人は多くいらっしゃいます。そういった他者の立場を考えることは良いことですが、いざ自分が同じ立場になった時に、自分が今まで見てきたことと比較してしまい、自分自身の立ち位置を見誤ってしまいます。大事なことは他者比較ではなく、自分自身が生活に困っているかどうかです。もし、発達障害の傾向があって悩んでいる方は、自分自身にしっかりとフォーカスを当て、一度考えてみてはどうでしょうか。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。 主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。 凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凸凹凸凹凸凹凸
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