ひきこもりの時間感覚
おはようございます。ディーキャリア立川オフィスのピアスタッフのKです。
人間は不思議な生き物で、何か足りないと感じる時には、節約したり考えたりして対処しますが、不足していると感じていないと、途端に無駄に使ってしまいます。
例えば、お金がたくさんあれば、いちいち物の値段なんて気にも留めませんが、お金が少ないと途端に値段を意識し始める…時間がたくさんあれば、1日中だらだらして過ごしますが、時間がない忙しいときに限って、あれもこれもやりたくなってしまう…そんな経験は誰しもあるのではないでしょうか?そして、特にこの状況に陥りがちなのが、いわゆるひきこもりです。
ひきこもりになってしまう理由は人それぞれです。いじめやパワハラが原因でひきこもってしまうこともあります。実際に私も前職のトラウマから1年ほどひきこもっていた経験があります。初期のひきこもりの状況は、ひとまず安全な場所に居られるという安心感が強くあります。「次の仕事を探さないとなー」とは思いつつも、まだ急がなくてもいいやと後回しにしがちです。また、周囲からも「今まで頑張ってたしゆっくりしてもいいんじゃないか」と後押しされるため、仕事をしていなくても変に思われないという安心感が生まれます。
これが一時的なものであればいいのですが、長期化してくると問題になってきてしまいます。ひきこもりが長期化してくると、時間の感覚が狂ってしまいます。まず、生活リズムが大きく乱れ、不規則な生活リズムが続きます。私がひきこもっていたときは、夜の7時に起きて昼の12時に寝るという、昼夜逆転状態でした。また、ひきこもりは時間が膨大にあるため、時間を無駄にしてしまう傾向にあります。例えば今日やらなければいけない用事があったとしても、今週中でいいやと後回しにし、さらに来週、また来週…と普通の人に比べてタイムリーな行動ができません。これは、冒頭に伝えた、不足していると感じないものに関しては無駄に使ってしまうことが影響しています。時間が膨大にあるため、1個のタスクがどれくらい時間がかかるか見積もる必要がありません。期限もいくらでも伸ばせてしまうため、結果的にいつまで経っても行動に起こせないままになってしまいます。
時間は膨大にある一方で、少なくなっていくものがあります。それがお金です。障害者年金や生活保護を受給していない限り、働いていなければお金は減っていく一方です。お金に関しては常に不足している状態であるため、常に節約しないといけないという考えが頭に残っています。節約ではなく、働いてお金を稼ごうという思考にならないのは、ひきこもるに至った理由や仕事に対するネガティブな印象がせき止めてしまうためです。そのため、お金はないが時間はあるという状態になります。
では、この状態で次に取る行動はなんでしょう?それは無料の娯楽に浸ることです。昨今はさまざまなサービスが無料で受けられるようになりました。SNSやゲーム、ネットサーフィンなど一切費用はかからずに楽しめるものがたくさんあります。時間は際限なく使えるうえ、全て家に居て楽しむことができるため、次第にこれらに費やす時間が増加していき、ひきこもりが加速していきます。ひきこもりの多くがネットに入り浸るのはこういった理由が大きいです。
では、ひきこもりから脱するためにはどうすればいいのでしょうか。
まず、外部とのつながりを持つことです。週に1回でもいいので誰かと会うことが大切です。中でもひきこもりの福祉支援サービスを利用するのが良いと思います。自立支援事業所や地域生活支援センターなどに相談してみると良いでしょう。誰かと会って話すことで、社会性の維持をすることができます。会話もそうですが、決められた時間を守るということが大きいです。今まで膨大な時間があったため、時間を意識する機会がほとんどありませんでした。そんな状態で約束の時間を守るということは、周囲から見ると簡単に見えますが、本人にとってはとてもハードルが高い行動です。1回出来たらもう1回、さらにもう1回と数を重ねていくことが大切です。この積み重ねで外に出られるようになったら、次第に生活訓練や就労移行支援などの利用を検討してみると良いと思います。 ひきこもりは1度なってしまうと、なかなかそのスパイラルから抜け出すことは難しいです。しかし、ひきこもりの自立を支援する福祉サービスが多くあり、連携していることが多いです。せっかく用意されている福祉サービス、しっかりと使いこなして自立の足掛かりにしていきましょう。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。 主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。 凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凸凹凸凹凸凹凸
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