ディーキャリア立川オフィス利用者体験談:オープン就労を目指した、とある利用者の物語
こんにちは。ディーキャリア立川オフィスの利用者Hです。このたび卒業が決まりましたので、私の就職活動を振り返っていきたいと思います!
この記事を読むと、こんなメリットがあります。
- 不利な経歴をどうやって乗り越えたかがわかる!
- 書類準備で大切なことがわかる!
- 面接でよく聞かれる質問がわかる!
私はブランク期間が長い上に短期離職を繰り返した過去があります。
このような状況をどのように乗り越えたかについて、情報を盛り込みました。
ぜひ読んでいただけると嬉しいです!
就労移行に通所をはじめたきっかけ
私は自閉症スペクトラム障害(ASD)の診断を受けています。大人になってから判明しました。診断を受けた当時は自身の障害特性をはっきりと自覚できていませんでした。しかし、職に就くも特性によって対応できない業務があり、みんなに迷惑をかけているのではないか…という強い罪悪感を抱いている状態だったんです。短期離職を繰り返した上にブランク期間も相当に長い私でしたが、この現状を変えようという気持ちで通所を開始しました。
訓練でどんなことをやったか
メインはコミュニケーションの訓練です。「こんなトラブルが起きたときどうやって対応する?」と想定された事例をもとにみんなで意見を出し合ったり、グループディスカッションをしたり…。1つのお題に対して利用者の数だけ答えがありますし、ワークを通じて自分の視野が広がっていく感覚が楽しかったことを覚えています。
そして、模擬業務の訓練が自分にとって貴重な経験となりました。パンフレット・業務手順書の作成、軽作業、電話応対などなど…。
模擬業務を受けると、
- 「自分がどのようなことが得意 or 苦手か」
- 「苦手なことに対してどのような工夫をするのがよさそうか」
- 「報連相はきちんとできているか」
- 「自分は業務上どのようなときにストレスがかかるのか」
本当にいろいろな気付きを得られます。訓練を通じて自己理解を深めた上で、最終的には応募書類や面接の準備をしていくことになります。
書類準備で気を付けたこと
- ブランク期間に何をしていたか誠実に伝えること
みなさんの中には、ブランク期間が長い方もいらっしゃるのではないでしょうか?私がまさにそのタイプで、経歴と経歴の間に何か所もブランクがありますし、期間そのものが長いんです。(笑)しかし、今までのことを包み隠さずお話していいのがオープン就労の強みです。なので、私は職務経歴書に「ブランク期間」について記載していました。過去の自分と向き合う作業はしんどいですし、私は納得のいく答えが見つかるまで通算1か月以上かかりました…。最終的には、障害によって不調があったことを正直に伝えた上で、どのように克服することができたのかを説明できるようになりました。この段階まで自分と向き合えると書類通過率は上がるかと思います!
- オリジナリティのある志望動機を書くこと
志望動機はとても大切な項目なのですが、いざ書くとなるとどう考えたらいいのか迷いますよね…!熱意の伝わる志望動機を書くためには、自分の就職の軸を明らかにする必要があります。
- 自分の就活の軸を明らかにする
- なぜ①を重視しているのかを考えてみる(きっかけや過去のエピソードなどから)
- 企業のどういったところが自分の価値観と合致するのか
といった順番で考えてみるといいかもしれません。私は企業の説明会や、公式サイトの社内インタビューをよく観察し、どういったフレーズが響いたのか、それはなぜか、ということを志望動機に書いていました。
面接で聞かれたことについて
- 志望動機
- 今までの職歴・それぞれの退職理由(職歴のある方のみ)
- ブランク期間に何をしていたか
- 障害について
- 診断時期や診断を受けたきっかけ
- 通院頻度について
- どのような環境でストレスを受けやすいか
- どのようなことを重視して企業を選んでいるか
この中で特に大切な質問は、「職歴・退職理由」・「障害についての説明」だと思います。
この2つについては掘り下げていきます!
職歴・退職理由
よく世間では、「当たり障りのない理由を建前で答えましょう」と言われているような気がしています。しかし、障害者雇用の場においては、正直に自分の至らなかった点をお話しても大丈夫だと思います!
私の場合ですが、
- 手先が不器用で軽作業に対応できなかった(障害特性への自覚不足)
- 業務に対応できないことを相談できなかった(コミュニケーションスキル不足)
- 自分が迷惑をかけているのではないかという罪悪感(認知のゆがみ)
特性やコミュニケーションスキル不足、認知のゆがみ等が原因で退職→就労移行での訓練で改善という流れで組み立てると作りやすいかもしれません。私は自分の弱みを人に正直に伝えられる境地に至るまでかなり時間を要しました。(笑)しかし、自分が就労移行で成長できたことをアピールできるチャンスでもあります。過去に至らなかった点をどうやって乗り越えたか、伝えまくりましょう!
障害についての説明
これは障害者雇用の場合、100%と言っていいほど聞かれます。自分のどんな特性が業務上のどんなときに現れるのか。それによって何が困るのか、どうやって工夫しているのか、その上でどんな配慮が必要なのか…。ここで模擬業務での経験が活きてくるんですね。模擬業務に真剣に向き合っていると、具体的なエピソードを交えながら説明することができるはずです。
あとは、発症のきっかけ、診断に至った経緯なんかもよく聞かれます。人によっては辛い過去を思い出さないといけないので、心に余裕のあるときに振り返っておくといいです。
まとめ
障害者雇用の場では、過去の経歴を正直にお話しても大丈夫です。自分の弱みや至らなさをどうやって乗り越えたのかを企業側は知りたいと思っているはずです。私のようにブランク期間が長い人、短期離職を繰り返した人も安心してください。過去のことよりも、就労移行でどれだけ努力を積み重ねていくかの方が大切です。普段から訓練をよく振り返り、できたことやできなかったことを言語化していく習慣をつけておくと就活はぐっと楽になるかと思います。
最後になりますが、ディーキャリア立川オフィスで「人に頼ることの重要さ」を教えていただきました。「人は助けたり助けられたりしながら生きていく」…当たり前のことではあるのですが、支援員や他の利用者に支えられながら自分の中に落とし込むことができました。本当にありがとうございました。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。 主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、様々な情報を発信しています。 凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凸凹凸凹凸凹凸凹Tweet
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