「人間関係リセット」発達障害のある人によく見られる「人間関係の悩み」の特徴と対処法
「人間関係をリセット」してしまいたい
対人関係で疲れてしまう
生活の中でも会社の人間関係も「ストレス」になってしまう
「人間関係をリセット」してみたい気持ちはあるけれど
本当に「人間関係をリセット」したいわけではない
他人に振り回されないようになり
自分の事を大切にして
「本当の自分を信じて生きたい」
「発達障害」があってもそのコツさえつかめば
対処法を知っていれば
周りが分かってくれていればどんなに楽なのか
「発達障害」と「人間関係」にまつわる
原因と対策と対処法をお伝えしていきます
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ディーキャリア柏オフィスの公認心理師の杉本です
ディーキャリア柏オフィスは発達障害の特性に応じた
訓練プログラムを提供している就労移行支援事業所です
発達障害(注意欠如・多動性障害ADHD 自閉症スペクトラム障害ASD 限局性学習障害SLD)
精神障害のある方などが多く在籍されています
専門知識のあるスタッフで運営しています
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1.人間関係が苦手で疲れてしまう
「職場の人間関係」や「生活の中での人間関係」
本当は自分のペースを大切にしたいのだけれど
相手に合わせすぎてしまったり
思ってもいないことなのに自分に無理をしてしまい
平然を装い相手の意見に合わせてしまう
自分のペースで居られる時間がなくて
自分が自分ではなくなるかのような感覚に陥ってしまう
誰しも1度くらいはそういった心境になったことはないでしょうか
「職場の人間関係」や「仕事の人間関係」
周囲の人の「言葉」がいちいち傷つく
自信もなくなり疲弊してしまい
どうにもこうにも前に進めない
「うつ病」になってしまったり
他者を拒絶してしまったりすることって
誰にも可能性のあることだと思います
自分が悪いのか他人が悪いのかは
状況によって異なると思いますが
どちらが悪いのかなんてどうでもよくて
精神的に病んでしまう前に
そんな自分がいるって事に気が付くことが大切です
「知ることからはじめようみんなのメンタルヘルス」によると
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_depressive.html
うつ病は、気分障害の一つです
一日中気分が落ち込んでいる何をしても楽しめないといった
精神症状とともに、眠れない、食欲がない
疲れやすいといった身体症状が現れ、
日常生活に大きな支障が生じている場合、うつ病の可能性があります。
気分障害には、うつ病の他に、うつ病との鑑別が必要な双極性障害(躁うつ病)などがあります。
うつ病ではうつ状態だけがみられますが、
双極性障害はうつ状態と躁状態(軽躁状態)を繰り返す病気です。
うつ病と双極性障害とでは治療法が大きく異なりますので専門家による判断が必要です。
うつ病は、100人に約6人がかかる病気です
日本では、100人に約6人が生涯のうちにうつ病を経験しているという調査結果があります。
また、女性の方が男性よりも1.6倍くらい多いことが知られています。
女性では、ライフステージに応じて、妊娠や出産、更年期と関連の深いうつ状態やうつ病などに注意が必要となります。
厚生労働省 「知ることからはじめよう人なのメンタルヘルス」~引用~
2.なんで発達障害(ASD・ADHD・アスペルガー症候群)は人間関係が苦手なのか
発達障害があると人との関わりの中でズレが生じやすく
あなたの思っている事と相手が思っている事に誤差がでてしまい
自分がきちんと理解しているつもりでも
相手が望んでいることと異なってしまったりします
「普通はそうでしょ」という一般的な考えとのズレが
相手との間に齟齬を生んでしまい
あなたが思っていることと相手の思っていることがズレていたりします
発達障害の代表的な特性として
- 人の気持ちになりにくい
- こだわりがあり譲れないことがある
- 他者視点に立つのが苦手
- 言葉の通り受け取ってしまう
- 衝動的に行動してしまう
- 話していても不意に違うことが気になる
- 注意散漫になり集中しにくい
というようなことがあります
発達障害といっても
ASD(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群)と
ADHD(注意欠如・多動性障害)と
SLD(限局性学習障害)といった
はっきりと区別をできない場合があります
またそれぞれが重複してしまっていることもあります
また一人ひとり特性が異なっていて
特性の程度の差もあります
その特性に対してどんな出来事が起きているのか
起きている出来事はどんな特性が起因しているのか
ということを明確にしていき
どのような対策や対応をしていけばいいのかを
考えていく必要があるのではないかと思います
例えばコミュニケーションを取る意味にしても
2つの意味があると思います
- 情報共有の為のコミュニケーション
- コミュニケーションを取る目的のコミュニケーション
「情報共有の為のコミュニケーション」は
具体的かつ何をどのように進めていくのか
あるいは完了したのかという言葉としての意味があるもの
「コミュニケーションを目的としてコミュニケーション」は
言葉の意味としての情報というよりは
話すことによって人間関係や
「わかる、わかる」というような共感をすること
いわゆる意味のない会話でも雑談を目的としている
人によって会話は会話でも
コミュニケーションの主旨が異なります
その為、何を主旨としているのかということや
なんの意味があるのかという事にこだわりがあったりすると
人間関係の中でお互いの齟齬が生れてしまいます
言葉尻を受け取ってしまい
「○○が好きなんだ」という言葉を発した人に
良かれと思って問題解決のためのやり方を伝えたり
アドバイスをしてしまうと、本当はアドバイスして欲しいのではなく
「わかって欲しいんだよね」と言葉ではなく
そういった言葉以外の素振りなどで
その裏側にある主旨をコミュニケートする人もいます
そういった意味の分かりにくいコミュニケーションは
トラブルになってしまったり、摩擦や軋轢を生んでしまったりします
3.どうすれば人間関係が楽になるのか
そもそも職場においての人間関係構築に必要なことと
生活の中での人間関係構築に必要なこととは
異なることが多いです
トータル的な人間関係に置き換えてしまうと
混乱してしまい
何が正しいのか、何が正しくないのかという視点は
場面によって異なる対応が必要になるのかなと思います
職場においての人間関係を考えた時に
必要なコミュニケーションとしては
情報共有の為のコミュニケーションが必要になってくるので
何かわからないことがあった時には
何がわからないのかを明確にしておかないといけないと思います
何がわからないのかを明確にしないで
コミュニケーションを取った場合
状況の確認と認識から確認する必要が出てきて
相手の時間を奪ってしまったり
なにに対してなのかを知らないまま
アドバイスなどをしてもらった際に
「それが知りたいのでではなくこれが知りたいんです」
というように欲しい情報とは異なったアドバイスや指示になります
というような何が聞きたいのかがわからないまま
アドバイスを受けても
あなた自身が知りたいことと
相手が言っている事のズレにもつながっていきます
小さな摩擦やズレだと思うかもしれませんが
そのちいさな摩擦やズレが
なにか相談をする際に毎回1時間以上かかってしまうと
上司の業務もある中では
上司の業務が進まなくなってしまい
仕事全体が滞ってしまうことがあります
毎回1時間かかってしまうようなコミュニケーションは
仕事をしていく中で毎日起こってしまうと
この人と関わるのを避けようかなという
心理になってしまう事があります
仕事においてのコミュニケーションとして
相手の立場になって考えてみることも大切になります
そのうえで情報整理が上司の協力も必要なのであれば
前もってアポイントメントを取って
この時間にこのできごとについて話したいのだけれど
時間を取ってもらう事が可能なのか確認をする必要があります
あなた自身もそのような嫌だと感じるような対応を
逆の立場でされてしまうと
毎回、毎回されていると気分的にも良くないと思います
あなた自身も相手にめんどくさいやつだなと思われながら
対応してもらいたくないと思います
小さな摩擦やズレが小さいながらも積み上げっていくと
上司にも負担になり、あなた自身の負担にもつながるということです
というようなできごとがあなた自身の精神的な負担になってしまう
あるいは上司の負担になってしまうことで
あなた自身の自己肯定感が下がってしまったりしてしまうと
本末転倒なのでこのようなできごとに
ならないための対策として
「状況の整理をすることが大切」となります
今感じていることや、問題として感じていることが
主観的なことなのか、客観的事実に基づいたことなのか
社会的な視点に基づいたことなのか
「できごと」と「事実」を分けて考えていくことが大切です
頭の中で考えるだけではなく
紙とペンを用意したうえで
頭のなかの情報を可視化することもおすすめです
4.人間関係リセットしなくてよくなるある3つの方法
人間関係に問題を抱えてしまっていたり
仕事のストレスがあったり
環境的に課題があるのか
相手に問題があるのか、会社に問題があるのかなど
あなたが感じている事だけではなく
相手の立場だとどんな視点になるのか
会社の視点だとどうなるのか
客観視できるように捉えることが大切です
「客観的事実」を踏まえた上で
「人間関係をリセットする」必要があるのか
今の自分に必要なのか
少し我慢すれば必要がないことなのか
いろんな視点で見ることが大切です
紙に書き出すことで客観視することができるので
かなりおすすめな対策となります
思考の整理がなかなか難しい場面であれば
他者に相談したり
カウンセラーの協力を得て現状を整理していけば
「頭の中だけで考えていく思考法」では
考えられなかったこと
思いつかなかっことなど
新しいアイディアが出てきて
対応策が見えてきたりします
まとめ「人間関係リセット」
「人間関係リセット」していったほうが今後の人生に良いのであれば
リセットしていくといいと思います
目の前の人間関係を全部リセットすると
リセットした後にすべてうまくいくこともあるでしょう
ただ、短期的な欲求だけで決断するのではなく
長期的な視点で「客観的事実」を整理したうえで
どのようにするかを決断してほしいと思います
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