当事者が5年間やってみた!〜リモートワークの理想と現実〜

リモートワークに欠かせないのは「セルフケア」

今回ご紹介したのはあくまで筆者個人の事例ですので、発達障害の特性や仕事の内容、自宅環境などによって、リモートワークに向いている/向いていないは大きく異なります。

リモートワークの場合、同僚や上司の目が届かないところで仕事をすることになりますので、特に障害者雇用では出社している場合と比べ、どうしても合理的配慮が受けづらくなります。

例えば「過集中によって長時間作業をし続けてしまう」という特性に対して、出社していれば「周りから声をかけてもらう」という合理的配慮が受けられますが、リモートワークでは自分自身で管理しなければなりません。また「計画を立てて進めるのが苦手」という特性に対しても、リモートワークでは周囲からの進捗確認や声がけがしづらくなるので、自分でスケジュールやタスクを管理する必要があります。

このように、自分で自分を管理する「セルフケア」がちゃんとできていることが、リモートワークには欠かせないのです。

もし一人ではセルフケアを身に付けることがたいへんだと感じたら、支援機関を利用することも一つの手です。セルフケアを始め、働く上で困りごとを感じている方のサポートをおこなっているのが、就労移行支援事業所ディーキャリアです。

就労移行支援事業所とは、障害のある⽅が就職するための「訓練・就職活動」の⽀援をおこなう障害福祉サービスの一つです。(厚⽣労働省の許認可事業)

就職とは人生の目的を実現するための通過点です。自分の「なりたい」姿を見つけ、障害特性への対策と自分の能力を活かす「できる」ことを学び、社会人として長く働くために「やるべき」ことを身に付ける。

「なりたい」「できる」「やるべき」の 3 つが重なりあうところに仕事の「やりがい」が生まれると、私たちは考えています。

ご相談は無料です。フリーダイヤル、または、24 時間受付のお問い合わせフォームにて、お気軽にお問い合わせください(ご本人様からだけでなく、当事者のご家族の方や、支援をおこなっている方からのご相談も受け付けております)。

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執筆者

藤森ユウワ(ライター・編集)

ベンチャー企業の社員として働きながら、兼業で個人事業主としてもライター・Webディレクターとして活動。

これまで5社を転職し、営業、営業企画、カスタマーサポート、マーケティングなどさまざまな職種を経験。

子どものころから「コミュニケーションが苦手」「段取が悪い」「集中力が続かない」などの困りごとがあり、社会人になってからも生きづらさを感じつつ何とか働いていたが、あるとき仕事内容が大きく変わったことがきっかけで困難が表面化し、休職や離職を経験。

36 歳で ADHD・ASD と診断される。

診断後、「就労移行支援事業所 ディーキャリア」を運営するデコボコベース株式会社でアルバイトしたことをきっかけに自分に合う仕事や働き方を模索し、現在の形に辿り着く。

誰かの「なるほど!」を作るライティングがモットー。

さまざまな職種を転々とする中、苦手を補うため自分用の業務マニュアルを自作してきた経験を活かして、記事や企画書、プレゼン資料、製品マニュアルなど、幅広く執筆の仕事を行っている。

自分の凸凹を補うためにITツールを使って工夫するのが好き。

記事監修

北川 庄治(デコボコベース株式会社 プログラム開発責任者)

東京大学大学院教育学研究科 博士課程単位取得満期退学。通信制高校教諭、障害児の学習支援教室での教材作成・個別指導講師を経て現職。

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