これらの特性から「計画性のなさ」「見通しの甘さ」が生まれてしまい、適切なセルフケアをおこなわないと「遅刻」を繰り返してしまうことになるのです。 この記事をご覧になっている方のなかにも、例えば、仕事やプライベートで約束があるときに 「まだ余裕があると思って準備していたら、電車の時間に間に合わなくなってしまった」 「最寄り駅からの所要時間を考えておらず、目的地に遅れて到着してしまった」 ……といったご経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、ADHD の困りごとである「遅刻」への対策として、 無料で使える Google マップと Google カレンダー を使った HACK をご紹介します
ポイント①:移動時間もカレンダーに登録して見通しの甘さをカバー
PC やスマートフォンで「カレンダー」のアプリを使ってスケジュールを管理されている方もいらっしゃるかと思いますが、今回の HACK の一つ目のポイントは、「面接」や「お客様とのアポイント」といった 約束そのものだけではなく、移動時間も一緒にカレンダーに登録 しておくことです。移動にかかる時間も予定に入れておくことで、時間の見通しが立てやすくなります。 PC でも スマートフォンでも、Google マップ のアプリを使うと簡単に移動時間を調べることができ、そのままカレンダーにも登録することができます。まず、Google マップで場所を調べ始める前に Google アカウントにログインしておきます。 Google アカウントにログインが済んだら、いつもどおりに目的地までの経路を調べます。ここでのポイントは、 目的地への到着時刻を指定して検索すること です。 Google マップの経路検索では、到着時刻を指定すると その時刻に目的地に着く ように検索をしてくれます。 電車・バスに乗車している時間だけでなく、最寄り駅から目的地までの徒歩の時間や、乗り換えに掛かる時間も考慮してくれるため、「何時に家を出て、何時に最寄り駅に着いていれば約束の時間に間に合うのか」を確認することができます。 表示された候補の中から経路を選び、詳細画面を下までスクロールすると「カレンダーに登録」というリンクがありますのでこれをタップします。 すると、先ほどログインした Google アカウントのカレンダーに、移動にかかる時間が予定として登録されます。予定の詳細を開くと、利用する交通機関の詳細も表示されるため、移動中にスマートフォンから確認するのにも便利です。 予定をカレンダーに登録しておくだけだと、「約束の時間に間に合うためには、いつ出発すれば良いのか」までは分かりません。移動にかかる時間も予定としてカレンダーに登録しておくことで、時間の見通しが立てやすくなり、より確実に到着できるようになります。
学生時代の遠足や修学旅行で「旅のしおり」を作ったことがある方も多いと思います。しおりには目的地だけでなく、移動にかかる時間や途中の休憩場所など、前後の一連の予定が書かれていたのではないでしょうか。 Google マップと Google カレンダーを使うことで、自分だけの「旅のしおり」 を簡単に作ることができ、遅刻への対策を行うことができます。ぜひお試しください。