【大人の発達障害(ADHD)の特性対策】リマインダーアプリで物忘れを防止。ワーキングメモリー(記憶力)の弱み対策

<ADHD>リマインダーアプリで「やるべきことを忘れず実行」しよう

ADHD の脳の特性による困りごと:ワーキングメモリーの弱み

大人の発達障害、特に、ADHD(注意欠如・多動性障害)の特性の一つとして、ワーキングメモリーの弱みがあります。ワーキングメモリーとは、脳の一時的な記憶の置き場であり、作業場のこと。この部分に弱みがあることによって、

  • 不注意が起こりやすい
  • 複数の作業を同時に進めることが難しい
  • 注意し続けることが苦手
  • 記憶力が低い、物忘れが多く覚えておくことが苦手

……といった困りごとが起こる原因にもなります。例えば、忙しい朝の時間帯に

「あ!燃えるゴミの日だったのに、朝出すのを忘れてしまった……」

「今日は通院の日だったのに、準備をしてない!」

……といったご経験をされたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、ADHD の困りごとへの対策として無料のリマインダーアプリを使った特性 HACKS をご紹介します。

ADHD の特性対策ポイント①:繰り返しの予定を設定する

やるべきことを自分で覚えておくことに困難さがあるのであれば、アプリに任せてしまいましょう。リマインダーアプリには、有料で高機能なものも多くありますが、スマートフォンに最初から入っている無料のものでも十分に使えます。今回の HACKS では、iPhone に最初から入っている「リマインダー」のアプリを例にご紹介します。

まずは、ゴミ出しや公共料金の支払い、通院や薬の服用など、日々のやるべきことをアプリに登録していきます。

リマインダーアプリに「やること」を設定

登録するときのポイントは、繰り返しの設定をすること。例えばゴミ出しのように「一定の期間で何回も繰り返す」ようなことであれば、繰り返しの設定を一度してしまえば、毎回設定し直す必要がありません。

日々のやることは「繰り返し設定」をする

ADHD の特性対策ポイント②:事前準備もリマインダーに登録する

もう一つの大事なポイントは、事前に必要な準備も一緒に、リマインダーに登録することです。例えば「ゴミ出し」の場合、一見すると「ゴミを出す」という一つの行動で済みそうですが、実際には

  • 1. 部屋のゴミ箱からゴミを回収する
  • 2. ゴミ箱からいっぱいになった袋を取り出して、口を縛る
  • 3. ゴミ箱に新しいゴミ袋をセットする
  • 4. ゴミ置き場にゴミを出す

……というように複数の行動が必要です。収集日当日の朝に「ゴミを出す」というリマインダーアプリからの通知が鳴ったとしても、忙しい朝の時間帯に出かける準備をしながらこれだけの行動を忘れず行うことは難しくなってしまいます。

そこで、事前に(前日のうちに)準備できることは先に済ませておくようにします。上記の 4 つの行動であれば、1〜3までは前日の夜にやっておくよう、リマインダーに登録します。こちらも繰り返し設定をしておけば、毎週ゴミ出しの日の前夜に忘れず準備をすることができます。

やることの「事前準備」もリマインダーに登録しよう

このように、事前準備も一緒にリマインダーに登録しておけば、「当日の朝、リマインダーは鳴ったけれど、忙しくて結局できなかった」ということを防ぐことができます。

今回の特性HACKSまとめ:頼れるものには頼る

今回の HACKS の最大のポイントは「自分が苦手なことは、アプリに思い切り依存して任せてしまう」ということです。

例えば、プロ野球やプロサッカーチームでは、選手それぞれに得意な領域があり、ポジションが決まっています。自分の得意を活かし苦手を補い合うからこそ「チーム」としての強さを発揮することができます。

それと同じように、自分が苦手な領域は、それが得意なアプリに任せてしまえば良いのです。アプリは絶対に怠けることもありませんし、ウッカリ忘れてしまうこともありません。

もちろん、自分で対策をしようと努力をすることは大切ですが、苦手なことを気をつけようと必死になってパワーを浪費するより、頼れるものは頼って任せてしまった方がラクになりますし、本来、自分がやるべきこと(仕事や日常生活など)に集中することができます。

ADHD の特性対策に、リマインダーアプリをぜひご活用ください。

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執筆者

藤森ユウワ(ライター・編集)

ベンチャー企業の社員として働きながら、兼業で個人事業主としてもライター・Webディレクターとして活動。

これまで5社を転職し、営業、営業企画、カスタマーサポート、マーケティングなどさまざまな職種を経験。

子どものころから「コミュニケーションが苦手」「段取が悪い」「集中力が続かない」などの困りごとがあり、社会人になってからも生きづらさを感じつつ何とか働いていたが、あるとき仕事内容が大きく変わったことがきっかけで困難が表面化し、休職や離職を経験。

36 歳で ADHD・ASD と診断される。

診断後、「就労移行支援事業所 ディーキャリア」を運営するデコボコベース株式会社でアルバイトしたことをきっかけに自分に合う仕事や働き方を模索し、現在の形に辿り着く。

誰かの「なるほど!」を作るライティングがモットー。

さまざまな職種を転々とする中、苦手を補うため自分用の業務マニュアルを自作してきた経験を活かして、記事や企画書、プレゼン資料、製品マニュアルなど、幅広く執筆の仕事を行っている。

自分の凸凹を補うためにITツールを使って工夫するのが好き。

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