発達障害のある人は料理が苦手?〜当事者が試して効果のあった料理術をご紹介!〜【ハタらくナビ・番外編】

2. あいまいな表現は自分でルールを決める

レシピでは調味料の分量が「少々」や「ひとつまみ」と書いてあったり、煮るお水の量が「ひたひた」「かぶるくらい」と書いてあったり、あいまいな表現になっていることがあります。発達障害の方の場合こういった「あいまいな表現が苦手」という声もよく聞きます。

これらの分量には基本ルールがありますので、まずは確認しておきましょう。

「ひとつまみ」

  • ・約 1 g。
  • ・塩や砂糖などの粉なら、親指・人差し指・中指の 3 本でつまんだ程度。
  • ・醤油やお酒などの液体なら、 小さじ 1/5 程度。

「少々」

  • ・約 0.5 g。
  • ・塩や砂糖などの粉なら、親指・人差し指の 2 本でつまんだ程度。
  • ・醤油やお酒などの液体なら、 小さじ 1/8 程度。

「ひたひた」

  • ・食材が水面顔を出すか出さないかくらいの量

「かぶるくらい」

  • ・食材が水に隠れるくらいの量

基本ルールを見ても「まだ、あいまいで納得できない」という場合には、自分でルールを決めてしまうのがおすすめです。

例えば調味料の場合、いろんなサイズがセットになった計量スプーンを用意しておき「ひとつまみのときはこれ」「少々のときはこれ」というように使うスプーンを決めておきます。デジタル式の軽量スプーンもあるので、基本ルールにそって重さを量っても良いでしょう。

煮るお水の量の場合、「ひたひたなら、水面から 5 mm ほど出ている状態」「かぶるくらいなら、水面から 2 cm ほどしずんでいる状態」というように決めておきます。

料理は、同じ食材でも一つ一つの大きさが違いますし、産地や季節によって味も変化します。分量があいまいなのは、本来は「状況に応じて量を調節する」という意味ですが、逆に考えれば「料理が毎回、必ずしも同じ味にならないのは当たり前」だとも言えます。

料理に慣れてくれば、もしかしたら自分なりの感覚でうまく調整できるようになるかも知れません。でも、もし感覚的であいまいな調節が不得意だったとしても、あまり苦手意識を持たず自分なりのルールにこだわった方が、気持ちも楽に料理ができます。

3. 使い回せる食材を定番にして買い物ストレス減

スーパーに買い物に出かけると、旬の食材や特売品が目について、ついつい手を伸ばしてしまいがちです。無計画に気になったものを買ってしまったり、「何に使うか」がうまく想像できず、使い切れずに捨てることになってしまったり……そこには、「見通しを立てることや、計画どおりに進めることが苦手」という発達障害の特性が関係しています。

そんな困りごとへの対策として、いつも買う定番の食材を決めておき、そこから作れる料理でバリエーションを増やしていきましょう。例えば、以下のような食材がおすすめです。

野菜

にんじん・じゃがいも・タマネギ

カレーから始まり肉じゃが、お味噌汁、ポテトサラダ……と幅広く使える万能野菜。比較的日持ちもするので、常に置いておくと便利。

キャベツ

生でも食べられるのでサラダにしたり、炒めてホイコーロー、ちょっとこだわってロールキャベツなど、幅広く使える。一年を通じて安く買えるのも良い。ドレッシングを何種類か買っておけば、サラダのバリエーションを簡単に増やせる。

お肉

鶏もも・豚こま・合い挽き

和洋中、焼く・煮る・揚げる、と何にでも使える定番のお肉。100 g ずつ測って小分けにし、ラップでくるんで冷凍しておけば、日持ちもするし使いやすい。豚肉は、もも・バラ・ロースなど様々な種類が売られており、レシピによって異なることが多いが、豚こまなら多くのレシピで代用できるので使い回しがしやすい。

その他

木綿豆腐

お味噌汁の定番具材。そのまま冷奴にしたり、つぶしてサラダに乗せたりしても使える。麻婆豆腐にすれば主菜にもなる。絹豆腐でも良いが、木綿豆腐の方が調理の際に煮崩れしにくい。

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