【利用者の声】就労準備性における「体調管理」とは?
就労準備性において「体調管理」が重視されることが多くなります。
就労準備とは、就労生活にあたって必要になる要件を準備することです。
では、なぜ「体調管理」が重視されるのでしょうか?
その要因には、仕事のパフォーマンスが落ちることを防止することが挙げられます。それができないとなると、
●体力・集中力の低下
●ストレスの増加
●風邪や感染症など病気のリスクの増加
●勤怠の乱れ
につながってしまいます。
睡眠・栄養・運動不足といった体力・集中力の低下は、仕事におけるミスの増加につながってしまいます。体調不良によるストレスが増加すると、焦りや不安を感じやすくなってしまいます。風邪や感染症などの病気のリスクの増加は、長期的な健康への悪影響につながります。
最後にあげた勤怠の乱れは、個人だけでなく、会社組織全体の成果にも大きく影響を与える重要な要素を乱してしまうことです。
長期就労を目指すうえでは、「自分に合った体調管理方法」を習得することが大切です。
1人は皆のために、皆は一人のためにという「One for all,all for one」という言葉のように、長期就労における人と人との助け合いのためにはなくてはならないです。
今回は、ディーキャリア利用者である私がおこなっているセルフケア(食事、睡眠、メンタル、運動)、
発達障害を抱える私が考える、発達障害があるとなぜ自らの変化に気づきにくいのかについて、
最後に、ディーキャリアに通所している際に活用しているセルフモニタリングシートについてご紹介し、読者の皆様の「自分に合った体調管理方法」を見出すお手伝いをさせていただきたく思います。
この記事を書いた人:ディーキャリア利用者Y.K (ワークスキルコース所属)
現在はワークスキルコースに所属しさまざまな模擬業務を実施。ブログ執筆、マニュアル・プレゼン資料作成、架電業務、趣味のアート鑑賞を絡めたイベント運営の模擬業務に携わっています。
目次
ディーキャリア利用者である私がおこなっている、セルフケア(食事、睡眠、メンタル、運動)
こちらでは、ディーキャリア利用者である私がおこなっているセルフケアを、
●食事
●睡眠
●メンタル
●運動
の4つに分けてご紹介します。
食事
ストレス下では、ビタミンB・C群を含む食品を意識して摂ることが大切です。
★ビタミンB群を多く含む食品★ 豚肉、乳製品、レバー、納豆
★ビタミンC群を多く含む食品★ 野菜、果物
私は毎朝、複数の野菜や果物をミキサーしたスムージーを飲むことを習慣化しています。スムージーにすると、簡単にビタミンCを補うことができます。また毎日ヨーグルトや納豆を食べています。毎日ではありませんが、豚しゃぶやレバ刺しも食べています。
睡眠
私は、快適な睡眠のために、①光 ➁体温 ③自律神経系 ④寝室環境
以上4つの項目を大切にしています。
目覚めたら、カーテンを開いて、朝の光を浴びることを心がけています。
眠気を生じさせるホルモンの「メラトニン」は、朝の光を浴びて生成されるからです。
メラトニンが体に分泌されるのは、朝に光を浴びてから14~16時間後になります。
毎日同じ時間に起床することを心がけ、光を浴びて、眠る時間にメラトニンが分泌されるようにすることが、快適な睡眠で大切になってきます。
体温においては、人は眠りに入る過程で約1度低下するといわれています。ぬるいお風呂にゆっくりつかり、夕食で温かい食事をとるなどして、体温調節することが大切になってきます。
昼間は活動のために交感神経系が優位になり、夜は休息するよう副交感神経系が優位になります。
だからこそ、夜は副交感神経系が優位になるように、静かで明るすぎないところで過ごすとよいです。寝室環境は、寝る前にルームフレグランススプレーをし、間接照明で暗くしたり、遮光カーテンにしたりしています。
厚生労働省が作成した「健康づくりのための睡眠指針2014」には、良い睡眠のための具体例が示されています(厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針2014」)。
メンタル
メンタルにおけるセルフケアでは、音楽鑑賞やアート鑑賞といったエンタテインメントを通しておこなっています。ストレスを感じた後は、これらをおこなうことで十分リラックスした状態になれます。楽な姿勢や静かな環境でおこなうことができ、身体の状態にそっと目を向けられます。
運動
運動はストレス解消や気分転換に役立つだけでなく、うつ病などの精神疾患の症状改善に効果があるという研究成果が多く報告されています。運動によって多幸感をもたらすエンドルフィンなどの脳内物質が増える可能性があるといわれています。これにより、気分が改善されることが期待されています。しかし厚生労働省が作成した「健康づくりのための睡眠ガイド2023」には、寝る前に筋トレなど強い運動をすることは避けた方が良いとされています(厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」)。私はNHKで毎日放送されている「テレビ体操」という番組を日ごろから視聴し、少しでも身体を動かすよう工夫しています。
発達障害があると自らの変化に気づきにくい?
発達障害があると自らの変化に気づきにくい理由は、大きく下記の3つが考えられます。
●自己認識の特性
●コミュニケーションの特性
●環境要因
自己認識の特性
発達障害がある方は、客観的に自分自身を観察し、変化に気づくことが苦手な場合があります。これは、自分の感情や思考を言葉で表現し、他者の視点から状況を理解したりすることが難しいという特性と関連しています。
過去の自分と今の自分を比較し、変化に気づくためには、過去の記憶を正確に保持し、現在の状態と照らし合わせる必要があります。しかし、発達障害のある方は、記憶の特性や過去の出来事を客観的にとらえることに困難を感じる場合があります。
コミュニケーションの特性
自分の変化を言葉で表現したり、周囲から変化について指摘されたりするためには、言葉の理解や表現能力が必要です。しかし、発達障害のある方は、言葉の意味を正確に理解したり、自分の気持ちを言葉で伝えたりすることが難しい場合があります。
表情や声のトーン、身振り手振りなど、非言語的なコミュニケーションも、変化を伝えるうえで重要な役割を果たします。しかし、発達障害がある方は、これらの非言語的なコミュニケーションを読み取ったり、表現したりすることが苦手です。特に会話によるコミュニケーションは、約2割が言葉の情報で、残りの約8割はメタメッセージによるものと言われています。そこを読み取る力が弱いことが、齟齬の生じる原因となることがあります。
環境要因
周囲の人々が発達障害の特性を理解していない場合、変化に気づかず、本人に伝えることができないことがあります。支援の不足の点も言えます。適切な支援を受けていない場合、本人が自分の変化に気づく機会が少なく、変化に対応するためのサポートを受けることができません。
周囲の人々にとっては、発達障害のある方が身近にいると、接し方に苦慮し、困惑してストレスを感じてしまうこともあるかもしれません。ですが、発達障害を持つ本人も、大きなストレスを抱えています。発達障害は、先天的な脳の特性です。本人の努力だけでは改善することが難しく、環境要因を改善することが大切になってきます。
自らの変化に気が付きにくいことにより生じる問題とは?
自らの変化に気づきにくいことにより生じる問題は、下記の3点があげられます。
●自己肯定感の低下
●対人関係の困難
●生活上の困難
自分の変化に気づかず、周囲から指摘されたり、期待に応えられなかったりすることで、自己肯定感が低下する可能性があります。また周囲との関係性が変化していることに気づかないことで、対人関係に困難が生じる可能性があります。さらに生活上の困難が生じる可能性もあります。
これらの問題をセルフケアによって改善させるためには、以下のポイントが大切になってきます。
●周囲に客観的なフィードバックをしていただくことを依頼
●自己理解を深めるために日々の変化を記録
以上2点を踏まえた取り組みを、ディーキャリアでは「セルフモニタリングシート」でおこなっています。
最後にこのセルフモニタリングシートをご紹介します。
ディーキャリアにおけるセルフモニタリングシートとは?
ディーキャリアでは、「セルフモニタリングシート」という取り組みをおこなっています。文字通り、日々の自分自身の状況をチェック項目に従ってモニタリングをおこない、支援員の方からフィードバックを頂きます。
チェック項目は大きく5項目に分かれます。
①今の気分(5段階評価)
➁感覚リズムのサイン(7つのチェックポイント)
③行動特性のサイン(4つのチェックポイント)
④認知特性のサイン(4つのチェックポイント)
⑤パフォーマンス(パーセンテージで評価)
また、
●環境
●業務中に気づいた特性
●セルフケア
●気づき・備考
の欄が自由記述項目となります。
私は深く考えず思ったまま、項目にチェックを入れています。深く考えると、他者の視点も入るため、取り繕ったかたちでセルフモニタリングをしてしまうことになります。
自己認識を深めるためには、ありのままの自分をモニタリングすることが大切です。
ディーキャリアでは、支援員の方々から客観的なフィードバックを頂けます。
それによって、自らの心身の変化に気づきにくい発達障害の特性をフォローしていただけます。
また就職後に周囲にどう理解促進を依頼すればいいのか、その方法を得ることもできます。
ディーキャリアでは、自己理解を深めるための支援を積極的におこなっています。
この記事を読んでいただき、ディーキャリアに興味を持っていただいた方は、是非無料体験会へお越しください。
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