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【風呂キャンセル界隈ってなに?】面倒に感じる理由と発達障害との関連性

■風呂キャンセル界隈とは?

こんにちは、ディーキャリア芝浦オフィスの馬場です。

突然ですが、日々の生活を送る上でふとした瞬間に
「お風呂に入るのが面倒だな・・・」と感じることはありませんか?

そんな時に、もしかすると「風呂キャンセル界隈」という言葉に出会ったことがあるかもしれません。この言葉は、SNSやオンラインのコミュニティでよく使われるようになり、風呂に入ること自体を、何らかの理由でキャンセルしたり入る時間を先延ばした経験がある方が集う場とされています。SNS上やオンラインで情報を共有するコミュニティのことを指します。現在は、SNS上のハッシュタグを通じて利用されることも多くなっています。


この記事では、まず「風呂キャンセル界隈」の背景やその意味、理由を探り、
その後に「お風呂が面倒な理由」について具体的な対策を詳しくお話ししていきます。
お風呂に対する「面倒くさい」という気持ちがどこから来るのか、
そして、どう対処すればよいのか、一緒に考えていきましょう。

「風呂キャンセル界隈」という言葉は、単なる怠け心や習慣がないことではなく、
入浴に対する抵抗や困難を共有する場です。
たとえば、「今日もお風呂をサボってしまった」ですとか
「どうしても入る気になれない」という感情や経験を、互いに共有します。


この「どうしても入る気になれない」「動くのが億劫だ」という現象は、
ただの気分の問題ではないことがあると言われています・・。
この事から、お風呂が面倒だと感じる理由には、心や体の健康に関わる要因が隠れているのではないかと考える事ができます。
また、うつやADHDなどの障害特性が関係している場合もあると言われており、
入浴に対する抵抗感そのものが、日常生活の一部として現れることがあります。


●記事を書いた人:馬場(生活支援員/社会福祉士)
2024年4月 デコボコベース株式会社入職。
前職では小売業の店舗マネージャーとして、店舗運営や人材育成に従事。
心身のバランスを崩してしまい、職場復帰に困難を抱える方を目の前にし「困っている方の力になりたい」、「ライフワークを見つけるためのサポートをしたい」と考え障害福祉の勉強をはじめる。その後就労移行支援事業所の支援員へ転職を決意。現在はディーキャリア芝浦オフィスの生活支援員として、安定した就労のための生活面でのサポートをおこなっている。



■お風呂が面倒に感じる?

お風呂に入るのが面倒に感じる理由は、私たちの生活の中でさまざまな要素が絡み合っていることがあります。たとえば、普段の忙しい日常や心身の状態が影響していることが挙げられます。ここでは、風呂が面倒に感じる一般的な理由をいくつか見ていきながら、これがどのように発達障害や精神障害と関係しているのかについても後に考えてみましょう。

日常のストレスと疲労

毎日の生活には、仕事や家事、学業など、たくさんのタスクが詰まっています。
忙しさやストレスが積もり積もると、お風呂に入るという追加のタスクが、
急に「面倒だな」と感じることがあります。特に心身の疲労が蓄積していると、リラックスできるはずの入浴が逆に負担に感じられることがあります。

時間の感覚とスケジュール

「時間がない」と感じることも、風呂が面倒に感じる一因です。日々のスケジュールが詰まっていると、入浴を後回しにしてしまうことが多くなります。このような感覚は、時間管理が苦手な方や、計画的な行動が難しい方にとって、特に顕著に現れることがあります。

入浴の準備と片付けの手間

お風呂に入るためには、準備や片付けが必要です。たとえば、入浴剤を準備したり、浴室を掃除したりすることが入浴をためらわせる原因になることがあります。このような準備や片付けの手間が、特に多くの手順が必要な場合には、重荷に感じられることがあります。

ここで注目したいのは、これらの「面倒くさい」と感じる理由が、発達障害や精神障害の特性と関連している可能性があることです。たとえば、ADHDの特性としてタスクの管理や計画が苦手であるため、
入浴に必要な手順をうまく進めるのが難しいと感じることがあります。

また、うつ病のある方にとっては日常生活に対する興味やエネルギーが低下しているため、
入浴のような基本的な活動も「面倒だ」と感じることが多いのです。

このように、風呂が面倒に感じる理由は、単なる習慣や怠惰から来るものではなく、
心や体の状態に起因することも考えられるかもしれません。
次に、これらの特性や症状がどのように関係しているのか、さらに詳しく見ていきましょう。

■障害特性との関連

「お風呂が面倒だ」と感じることは、多くの人にとって一時的な感情かもしれませんが、その背後には心や体の健康状態が関係していることがあります。ここでは、発達障害やうつ病がどのように入浴の面倒さに影響を与えるのかについて、具体的に見ていきましょう。

うつと入浴の困難さの関係

うつ病の方は、日常生活全般に対する興味やエネルギーが低下することがあります。これは、日々の活動に対して「やる気が出ない」という状態をもたらし、入浴のような基本的な行動でも「面倒だ」と感じることが多くなります。うつ病の症状として、心の疲れや無力感が強くなると、普段は当たり前にできていたことが、突然大きな負担に感じられることがあります。
たとえば、「今日はどうしてもお風呂に入りたくない」と思うことが頻繁に続く場合、これはうつの一環として現れている可能性もあります。気分が沈んでいると、身体を清潔に保つというシンプルな行動でも、意欲を持続することが難しくなるのです。

発達障害と入浴の困難さの関係

また、ADHD(注意欠如・多動性障害)のある方にとっても、入浴に対する感覚が異なることがあります。ADHDの特性として、計画性や注意力の欠如が挙げられます。これにより、入浴のようなルーチン的なタスクが、計画的に進めるのが難しく感じられることがあります。たとえば、ADHDのある方は、入浴の準備や後片付けといった一連の手順をうまく管理するのが難しいと感じることがあります。入浴そのものが「面倒だ」と感じるだけでなく、タスクとしての取り組みが困難になることがあります。入浴を続けるためには、行程をシンプルにする工夫も有効かもしれません。
 また、自閉症スペクトラム障害(ASD)のある方は、感覚過敏や特定のルーチンへの強い執着が見られることがあります。このため、お風呂の感覚がストレスや不快感を引き起こすこともあるかもしれません。

このように、風呂が面倒に感じる理由は単なる生活習慣の問題ではなく、心や体の状態が関係していることがあります。次に、これらの特性や症状が日常生活にどのような影響を与えるのか、具体的な対策や支援の方法について見ていきましょう。

■対処法とメリットについて、考えてみよう!

これまでの流れでお風呂が面倒に感じる理由や、その背景にある発達障害やうつ病の特性についてお話ししました。次に、具体的な対処法と入浴がもたらす一般的なメリットについてご紹介します。

お風呂が面倒なときの対処法は?

小さなステップから始める

入浴が負担に感じるときは、一度に大きな目標を設定するのではなく、小さなステップから始めてみましょう。たとえば、まずは浴室の前に行くことから始めてみる。その後、シャワーだけでも良いので、流してみるなど。少しずつステップを踏んでいくことで、負担が軽く感じられることがあります。

短時間の入浴を試す

 長時間の入浴が難しい場合、短時間から始めると良いでしょう。たとえば、最初は3分から5分だけお風呂やシャワーに入ることを目指してみるのはいかがでしょうか。少しずつ時間を延ばすことで、お風呂への抵抗感が減るかもしれません。

ルーチンを作る

お風呂に入ることを習慣化するためには、毎日の決まった時間にお風呂に入るルーチンを作るのが効果的です。たとえば、夕食後にお風呂に入るというルーチンを取り入れると、入浴が自然な日常の一部になります。

入浴環境を整える

 お風呂を快適にするためには、自分がリラックスできる環境を整えることも大切です。例えば、好きな香りの入浴剤を使ったり、リラックスできる音楽を流すことで、お風呂時間を楽しみましょう。

体調に応じて柔軟に対応

 心身の状態が良くないときは、無理に入浴しようとせず、自分の体調に合わせて無理なく対応することが大切です。自分に合った方法で、入浴を続けられる範囲で取り組んでみましょう。


お風呂に入ることのメリットは?

Rubber ducks by the bathtub

リラックス効果

 お風呂に入ることで体温が上昇し、心身がリラックスすることが期待されます。リラックスすることで、日々のストレスが和らぎ、心地よい疲労感を感じることができると言われています。

おやすみ前のケア 

お風呂に入ることで、体温が一時的に上昇し、その後の体温の低下が睡眠を助けるとも言われています。寝る前にお風呂に入ることが安定した眠りにつながるかもしれませんね。

精神的なリフレッシュ

入浴は、心を落ち着ける時間としても有効です。お風呂で過ごすことで、日々の疲れやストレスから解放されリフレッシュする機会となるかもしれません。

このように、お風呂に入ることは日常生活を送る上で重要な役割を果たします。
規則正しい入浴習慣を持つことで、身体の清潔を保つだけでなくリフレッシュにも繋がるかもしれません。入浴を習慣化することは、健康的な生活を維持するための一つの方法とも言えます。

場合によっては通院が必要なことも

お風呂に入ることが難しいと感じる場合、前述した通り、うつや発達障害などの症状が関係していることがあります。もし、入浴が非常に困難であったり、日常生活に支障をきたしていると感じる場合は医療機関を受診し、助けを借りることも一手です。

医師やカウンセラーに相談することで、問題の根本的な原因に向き合い、適切な対処法やを見つける手助けをしてもらえるかもしれません。早めに外部の方に相談すること、自分一人で悩まずまずは気軽に相談してみることをお勧めします。

■では、どうしたらいい?タスク管理と継続的な支援

日常生活のタスクをうまく管理することは、心の余裕を生み出し生活の質を向上させるために非常に重要です。お風呂に入るという日常的なタスクも、ちょっとした工夫で楽になるかもしれませんね。

例えば、スマートフォンのリマインダー機能を活用して「お風呂タイム」を設定したり、お気に入りの入浴グッズを取り入れてみたりすると、お風呂が楽しみな時間になるかもしれません。

しかし、一人での対処が難しい場合もありますよね。また、周囲のサポートも大切です。
家族や友人が応援してくれることで、日々のタスクが少し楽に感じられることがあります。
そこで、支援機関を利用するのも選択肢の一つです。

ディーキャリア芝浦オフィスでは、
毎日「セルフケアチェック」をおこない、ご自身の生活リズムや心身の状態をモニタリングし支援員へご報告いただきます。セルフケアチェックを通じて、日常のタスクを管理する方法やモチベーションを保つコツを一緒に考え、より良い生活習慣を築くためのサポートをおこなっています。



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