【ADHDあるある】ダイエットが続かない・暴飲暴食してしまう!そのワケとは
こんにちは、芝浦オフィスです!
理想の体型になりたい、好きな服を着たい、健康のために痩せたい……!
そんな思いを抱いて日々ダイエットにいそしんでいる方も多いのではないでしょうか。
「○○をして10キロ痩せた!」とか、「○○ダイエットでマイナス12キロ!」なんていう情報を見ると、
自分も頑張るぞ!という気持ちがわいてきますよね。
しかし、じつはADHD(注意欠如多動性障害)のある方にとって、
「ダイエットを成功させる」というのはかなり難易度の高いミッションなんです。
今回は、「なぜADHDのある方にとってダイエットが難しいのか?」という理由と、
「どうすれば成功するのか」という秘訣を考察します!
ダイエットに悩んでいるADHDの方はぜひ最後までご覧ください。
◆ADHDのある方にとってダイエットが難しいワケ
ADHD(注意欠如・多動性障害)は、
「不注意」「衝動性」「多動性」を主な三つの障害特性とする発達障害です。
発達障害とは、
生まれつきの脳機能の発達の偏りにより生じる障害のこと。
ここで重要なのは、
発達障害は先天性のものであり、
親の教育や本人の努力不足により生じるものではないということです。
ADHDのある方は、
「なんで自分だけうまくいかないんだろう」「自分の努力が足りないからだ」と
自らを責めてしまいがちですが、
その困難や失敗続きの背景には、障害特性からくる苦手が隠れていることがあります。
この項では、ADHDの障害特性を踏まえ、
「なぜダイエットが成功しないのか?」というメカニズムに迫っていきます。
➀継続はADHDの敵
ADHDのある方は、「我慢」や「継続」が苦手です。
これには、「報酬系機能」という脳の機能が関係しています。
ADHDのある方は、長期的な報酬を求めてこつこつと積み上げることを苦手とし、
目先のすぐに得られる快楽を優先してしまうという特徴があります。
つまり、長期間頑張って努力することで得られる「痩せる」という効果よりも、
簡単に得られる楽しみ(おやつなどの間食や昼寝、動画鑑賞など)を優先してしまい、
逆に労力や我慢を強いられるもの(運動や節制など)は忌避してしまう傾向にあるのです。
【よくある悩み】
・運動をはじめてはみたものの、三日坊主で終わってしまう
・「今日だけはいいや」が何日も続いてダイエットが続かない
・筋トレをやろうやろうと思っているものの、ついつい寝ながら動画鑑賞がやめられない
・間食はやめようと心に決めたはずなのに、誘惑に負けてコンビニスイーツを買ってしまう
ダイエットは、ほとんどの場合「我慢」を「継続」することが必要です。
しかし、それはADHDのある人にとっては至難の業。
「思いついたらすぐ行動」「熱しやすく冷めやすい」ADHDは、
YoutubeやSNSに感化され、流行のダイエット法を試してはみるものの、
継続できずに挫折してしまうことが多いのです。
②最初から飛ばして実現可能性の低い目標を立ててしまう
また、「見立てが甘い」というのもADHDの特徴です。
計画を立てるのが苦手で、
自分の状況や性格などを考慮して実現性のある目標でダイエットを実行することができず、
「あの筋トレ動画やって、有酸素もやって、ウォーキングもして……」と、
最初から飛ばしすぎた目標を立ててしまうことがあります。
【よくある悩み】
・「2か月で10キロ痩せる」など最初からハードルの高い目標を設定し、
きつすぎて実行できない
・ハードルの高い計画を立てた結果実行できず、そんな自分が嫌になってなにもかもやめたくなる
ADHDのある方には、完璧主義傾向をもつ人も多く、
一度計画通りにできないと、途端に嫌になってしまうということもあります。
自分の性格や、費やせる時間を考え、実行性のある計画を立てることが大切です。
③「暇」に耐えられず、ついつい食べてしまい過食になる
さらに、ダイエットを困難にする障害特性として、「多動性」があります。
ADHDのある人は、この多動性によりじっとしていることに耐えられず、
落ち着きなくそわそわしたり、絶えず行動し続けたりすることがよく知られていますね。
この特性により、「別に食べたいわけでもないのに、なぜか食べ物を手にしてしまう」ということに
繋がってしまうことがあるのです。
【よくある悩み】
・お腹がすいているわけでもないのに、仕事中や暇なときついつい何か食べてしまう
・「何もしていない」ことに物足りなさを感じてしまい、気が付いたら何か食べている
この「多動」の症状の背景には、
前述した報酬系機能の問題があるのではないかと考えられています。
報酬系とは、満足感や達成感をつかさどる神経系のこと。
発達障害、とくにADHDの特性のある方は、
脳の構造上の特徴としてこの報酬系の機能が低いため充足感が少なく、
その結果代償行為として絶えず刺激を求めてしまうという傾向があります。
そのため、待つことを最小限にするための衝動的な行動や、
注意を他の物にそらし気を紛らわせるといった行為に走ってしまいやすく、
「多動性」や「不注意」等のADHD特性があらわれると考えられています。
とくに、強いストレス下にあるときにはこの衝動が強まりやすく、
暴飲暴食を繰り返し、過食になってしまうというケースも見受けられます。
◆ADHDのある人がダイエットを成功させるには
それでは、ADHDのある方がダイエットを成功させるには、どうしたらよいのでしょうか。
ADHDの人はダイエットができないの? いえいえ、そんなことはありません!
障害特性をふまえて、いくつかコツをご紹介します!
➀できる範囲での「我慢」を継続する
先程お伝えした通り、「継続しよう」と思ってもなかなかうまくいきません。
とくに、自分にとってツラいものであればあるほど、長続きしないものです。
ここで大事なのは、「自分にできる範囲での我慢」を見定め、継続することです。
【適度な我慢の例】
・「食べない」のではなく、「食べるものを変える」
→ジャンキーな食事から、野菜中心のヘルシー・低カロリーな食事へ
食事制限というと厳しく聞こえますが、
食べるものを変えるのも立派なダイエット法です。
Youtuberの「かなやん」さんや「ayahare」さんなど、
運動なし・食事変革のみで10キロ以上のダイエットを成功させた方もいらっしゃいます。
「食べて痩せるダイエット」、ぜひチェックしてみてください!
▼かなやんさん
https://www.youtube.com/watch?v=GsbfxV4jr5M
▼ayahareさん
https://www.youtube.com/watch?v=aVHMUbOKdEw
また、「一駅ぶん歩く」「エスカレーター・エレベーターではなく階段を使う」等
普段の生活の中で自然に運動を取り入れ、カロリー消費量をあげるのもよいでしょう。
できるだけ「我慢」を少なく、ストレスなく取り組むのが成功の秘訣です。
②短期決戦でゴー!
上記のように、「自分ができる範囲での我慢」を継続するのも手ですが、
逆に、短期決戦で臨むのもアリです。
少し無理をすることになりますが、
ADHDの障害特性を考えると、短期決戦の方が向いているという方もいらっしゃいます。
短期間であれば頑張れる!という方にはこちらがおすすめです。
パーソルトレーナーを付けたり、定期的にジムに通うなど、
外部の力を借りると成功しやすいでしょう。
◆まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、「ADHDとダイエット」というテーマで、
「ADHDのある方にとってなぜダイエットの成功が難しいのか?」について解説しました。
ディーキャリア芝浦オフィスでは、
このように、障害特性から困りごとの原因を紐解き、
「生きるのがラクになる」ちょっとしたコツをお伝えしています。
冒頭でもお伝えした通り、
発達障害のある方が困難や苦手を感じる背景には、
お持ちの障害の特性が関わっていることが多いです。
「自分はダメなんだ」「努力が足りないんだ」と思ってしまうのではなく、
その困難や苦手の原因を探ることで、「どうすればうまくいくのか」を考えることができます。
ディーキャリア芝浦オフィスでは、
みなさんが「ラクに生きる」ためのお手伝いをしていますので、
お悩みのある方はぜひ、面談や体験に来てください!
いつでもお待ちしております!
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