【発達障害】札幌市で精神障害手帳を申請する流れとメリット
こんにちは。
ディーキャリア札幌オフィス訓練生西川です。
私事になりますが、去る9月14日精神障害者保険福祉手帳を取得しました。
取得前はどのように申請したり取得すればよいのか、そもそもメリットはあるのかなど悩んでいましたが、ディーキャリアの支援員の方や通院先の先生のアドバイスのおかげで無事に取得できました。
この記事を読んでいるあなたも
- 障害者手帳を取得すればどのように取得すればよいかわからない
- 障害者手帳を取得する際、どんな書類を書けばよいのだろう
- どんな手続きをすればいいのだろう
と言ったことで悩んでいるかと思われます。
私が取得した精神障害者保健福祉手帳に限らず、障害者手帳は取得することでいろいろなメリットを受けることができます。
そこで今回は札幌市で障害者手帳を申請し、取得するまでの流れについて、私の体験をもとに書いていきたいと思います
この記事を読むことで
- 障害者手帳取得の手順
- 札幌市で障害者手帳を取得する場所
- 札幌市における障害者手帳のメリット
などが分かり、一層働きたやすくなったり、生きやすくなれば幸いです。
そもそも障害者手帳とは?
さまざまな障害を持たれている方を対象に交付される手帳のことです。
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の3種類があり、発達障害の場合は精神障害者保健福祉手帳の申請や取得が可能となります。
障害者手帳を持つことで様々な福祉サービスを利用することができるなどのメリットがあります。
障害者手帳の所持は任意となっており、障害を持っているからと言って必ず手帳を取得しなければいけないわけではありませんし、取得しても必ず就職の際に会社に提示したりしなければならないわけではいけません。
障害者手帳にどんなメリットがあるの?
1.障害者枠の求人に応募可能になる
特に成人されてから発達障害の診断を受けた方にとって大きなメリットが障害者枠の求人に応募が可能になることです。
障害者枠のメリットは、情報を開示したうえで採用されるためさまざまな配慮を受けやすいことです。その為、長く働きやすくなります。
反面、給与水準が低かったり、職業の選択肢の幅が狭いなどのデメリットがあります。
一般枠の求人に応募できなくなるわけではないため、必要となる給与を含めて、自分の働き方に適しているかどうかで、障害者枠への応募を行うかどうか決められるのがよいかと思われます。
障害者求人のメリットとデメリットについては、以下の記事でも紹介しておりますので、ご覧ください。
支援の現場から見る 障害者雇用・一般雇用のメリットとデメリット
2.公的な金銭的なメリット
障害者手帳を取得するとNHKの受信料や所得税や住民税などが安くなる、上下水道の料金の料金が割引になるなどの措置を受けることができる場合があります。
お住まいの地域により異なりますので、事前に確認をしてみてください。
札幌市に限った話をするならば、北海道立近代美術館や円山動物園、札幌市時計台、青少年科学館等の入場料が無料や割引になります。ご家族がいらっしゃる方なら、思う存分これらの施設を利用することでお子様からの評価が非常に高くなるかもしれません。
文化系の施設だけでなく、区民体育館や川下公園などの運動系の施設についても割引や無料になります。お金が心配でジムには通いづらいあなたも、この制度を使えば自分のスケジュール次第で好きなだけ運動ができて、健康的な肉体を手に入れることができます。
3.民間企業によるいくつかのサービス
障害者手帳を取得した場合、いくつかの企業が障害者の方向けに用意されている特別な料金プランを使用する事ができます。携帯電話の場合、au様のスマイルハート割引、docomo様のハーティ割引、ソフトバンク様のハートフレンド割引などを利用することがで、月々の利用料金を通常よりも安くすることができます。
また札幌市にお住いの場合、公共交通機関の内、地下鉄と市電、ばんけいバスの料金が半額となります。これによって、市内の移動がより簡単になります。
乗り物だけでなく、いくつかのお買い物の際にも障害者手帳を所持していると特別な措置を受けることができます。生鮮食品を届けてもらえる「らでぃっしゅぼーや」様では札幌市及びその近郊のお客様が精神障害者保健福祉手帳などを所持している場合、配送料が無料になります。
この他にも、映画などいくつかのサービスも安いお値段で利用することができます。
所得税などの公的料金の優遇措置以上に、日本国憲法でいうところの「健康で文化的な生活」を送るための措置としては意識する事が多いかもしれません。
以上が、精神障害者保健福祉手帳の概要となります。
障害者手帳については、より詳しく書かれた記事もございますので、そちらもご確認ください。
手帳取得の手順
それでは、札幌市における精神障害者保健福祉手帳取得の流れを私の経験をもとに書かせていただきたいと思います。
以下に紹介させていただくのは、あくまでも私が取得したケースを基にしております。
ですから、札幌市が推奨される方法をお知りになりたい方はHPを参照される事をお勧めします。
1.通院先の病院で主治医に相談し、診断書を受け取る。
まず、私は主治医に手帳を取得したほうがいいのか相談してみました。
2022年の6月中に相談したと思います。
相談すると快く手帳を取得したほうがいいと答えてくださり、診断書を書いてくださることを約束して下さいました。
1か月後の次の通院日に行くと診断書ができていたので、無事に受け取ります。
2.診断書をもって、区役所で書類を書く
診断書のほか免許証、印鑑をもって自分が住んでいる区の区役所に行きます。ちなみに、必要書類については主治医の先生が教えてくださりました。
精神障害者保健福祉手帳を申請する際の、必要な書類は札幌市のHPに記載があります。
上記のページに記載されている必要書類のうち、私は主治医の先生からいただいた診断書と身元確認ができる書類(運転免許証や保険証)のみを持参して区役所に行きました。
詳しい日時は忘れましたが、区役所に行ったのは2022年の7月中のはずです。
その後、区役所の保健福祉課の窓口で精神障害者保健福祉手帳申請書を記入しました。上記HPからダウンロード可能な書類ですけど、今回の私のように持参していない場合には、市役所の職員の方が用意してくださるようです。
また、添付書類に書かれている証明写真ですが、こちらは申請の際に持参していなくても、受け取り時の提出でも手続きが可能でした。
ちなみに、この時、小さなアクシデントが発生しています。
主治医の方が診断書に通院日を1年間違えて書いていたために、一度非受理になりかけました。障害者手帳を受け取るための条件は初診日から6か月以上経過していなければ対象にならないため、私が2022年の4月に診断を受けたことになると2022年7月の時点では障害者手帳の取得の条件から外れてしまうためです。
窓口の方が私に話を聞き、診断書の他の欄の記述内容から、1年以上前に診断を受けたと判断された為に、無事に受理されました。
3.受理されて書類の発行の手紙が来たら、写真をもって区役所に行く
診断書と精神障害者保健福祉手帳申請書を提出したら、待ちます。落ち着かない日々が続くかと思いますが、頑張って耐えてください。おおよそ2か月から3か月ほど待ちます。
9月9日、帰宅すると札幌市から障害者手帳の交付が決定したという趣旨の手紙が来ていました。
と、いうわけで9月14日に手紙に同封されていた交付決定通知書と証明写真をもって、区役所に向かいます。ちなみに、9月14日に区役所に向かった理由は、この日の午後にディーキャリア札幌オフィスのスタッフの会議があり、訓練との両立がしやすかったからです。
区役所で交付決定通知書と写真を提出すると、窓口の方が障害者手帳を渡してくれ、受けることができるサービスについていくつか教えてくれました。
障害者手帳の受け取り自体は、この時点で完了しています。
さて、私のように平日に市役所に行くことが難しい場合、手帳を郵送してもらうことも可能です。
郵送が可能な場合、必要な書類は札幌市より送られてきた手紙に書かれているかと思いますが、私の場合は
- 手帳交付決定通知書
- 簡易書留料金分(414円)の切手を貼り、宛名・宛先を記入した返信用封筒
- 本人の顔写真(縦4cm×横3cm)
を区役所の保健福祉課に送付するよう指示されていました。
ただし後述の理由から、区役所の窓口の方からは、申請の時点で郵送よりも区役所に来所の上、直接手帳を受け取ることを勧められました。
4.区役所に行ったら、障害パスやガソリン券とかの手続きをその日のうちにできる
さて、前述のように各種障害者手帳を取得している場合、さまざまな経済的なメリットを受けることができます。
精神障害1級と2級の認定を受けた場合、市内のバス、地下鉄、市電を無料で利用できる「福祉乗車証」、タクシーの利用料金を助成してもらえる福祉タクシー利用券、ガソリンなど自動車の燃料を助成してもらえる「福祉自動車燃料助成券」の3つのうち、1つのサービスを利用することができます。
詳しくは、実際のHPをご覧ください。
区役所に来所して障害者手帳を受け取った場合、手帳を受け取った直後に、これらのサービスを受けるよう申請が可能です。
皆様の体力との兼ね合いになりますが、何れにせよ区役所に向かわなければならないのならば、区役所で直接障害者手帳を受け取ってしまったほうが、一度に用事を済ませることができて楽かもしれません。
私の場合、精神障害者保健福祉手帳申請書を記入する時点で窓口の職員の方が上記の内容を説明してくださった為、郵送してもらわずに直接書類を受け取った上で福祉乗車証を受け取りました。
窓口は違いますが、福祉乗車券やガソリン券など交通関連の優遇措置を同じ区役所の建物で、手帳をもらった直後に受け取ることができ、非常にスムーズに手続きを終えることができたと記憶しています。
障害者手帳を活用して、生き方の幅を広げよう
いかがだったでしょうか。
障害者手帳の受け取り方法について、おおよその流れはイメージできましたでしょうか。
とは言え、実際に発達障害の診断を受けられていない方、あるいは受けたけれども今まで困りながらも生活ができていたと思われている方の中には、手帳という形で障害者であることを公的な機関から証明されることについて、よくない烙印を押され人生が変わってしまうかと思われてしまうかもしれません。
ディーキャリア札幌オフィスでは、皆様と同じような方があつまって、長期での就労を目指して様々な訓練を行っています。こうした場所で、同じような悩みを持つ方とお話をするだけでも、気持ちが楽になることも多いでしょう。
また、そもそも手帳を取得するべきかどうかと言うような、ある程度知識が必要となってくる問題には、専門知識を持った支援員の方から適時アドバイスを受けることができます。
もし、発達障害でお困りの方がいらっしゃいましたら、是非ともディーキャリア札幌オフィスにご連絡をお願いいたします。
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