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ASDやADHDでも活躍できる!発達障害に向いている職業7つの特徴

こんにちは。ディーキャリア札幌オフィスです。

この記事を読まれているあなたは、こんなことで困っていませんか?

  • 今の仕事がつらい。
  • 自分の苦手なことに対策を考えたが、なかなか成果が出ない。
  • 上記の原因で、別の仕事に就こうと考えているが、自分に向いている職が思い浮かばない。

この記事を読まれているあなたは、このまま現在の職場で頑張るよりも、新しい仕事を頑張ったほうが適切であると考えているのでしょう。

発達障害(ADHD/ASD)の傾向がある方は、お仕事にはっきりとした向き不向きがあります。
このまま、自分に向いている仕事を知らないまま転職や就職をしても、新しい職場で現在と同じような苦労をしてしまうかもしれません。

今回の記事では

  • 発達障害の主な特徴と困りごと
  • 発達障害の特徴の裏にある長所
  • それぞれの発達障害ごとに向いているとされている仕事

を紹介していきたいと思います。

この記事を読むことで、あなたのお困りごとの裏にある長所や、そうした長所に適するお仕事を知ることができると思われます。

今回の記事が、皆様の新しい職探しの一助になれば幸いです。

発達障害とは……ASDとADHD、LDについて

この記事を読まれているあなたは、職場や日常生活で次のようなお困りごとを経験していると思います。

  • 衝動買いをしてしまったり、重大な決断を考えなしに決めてしまう。
  • 場の空気を読めず、相手の発言を字義どおりに解釈してしまう。
  • 複数の仕事を並行して行うことができない。
  • 興味がない分野に著しく興味がわかない。
  • 書き間違いが多かったり、マニュアルを読む際に他の人より時間がかかる。

これらの問題の複数個に心当たりがあるのならば、発達障害の傾向があるかもしれません。
発達障害とは能力の得意不得意が他の人よりも顕著に表れてしまう特性のことです。

発達障害には大きく分けてADHD(注意欠如多動性障害)とASD(自閉症スペクトラム障害)、そしてLD(限局性学習障害)の3つがあります。
これらの障害は生まれつきのものです。決して、あなたが不真面目であったりご両親の育て方が悪かったわけではありません。
上記の詳細については、こちらの記事をご覧ください。

上記の記事の詳細については、こちらをご覧ください。

そして、上記の発達障害の特性ごとに得意不得意があり、向いている仕事があります。

以下に、発達障害の主な分類と特徴、そして一般的に向いていると言われる職業を挙げます。今後の職業選択のヒントになれば幸いです。

ADHDの傾向とADHDの人に向いている仕事

ADHD(注意欠如多動性障害)とは、次の3つの特性により、日常生活に困難が起こっている状態のことを言います。

  • 年齢不相応に注意を持続させることが困難である「不注意
  • 好きなこと以外に対する集中力がなくほとんど関心や興味を示さない「多動性
  • 思いついたことをよく考えずに即座に行動に移してしまう「衝動性

この3つの症例の中でも、大人になってからADHDと診断される方の中には「不注意」の特性が強い傾向があるといわれています。

不注意に由来するADHDの表れ方には、次のような事例があります。

また、衝動性に由来するADHDの症状には、次のようなものが挙げられます。

逆に言えば、これらの問題は次のような長所ということもできます。

こうした長所を発揮しやすい職業に就くことができれば、ADHDのある方も負担が少なく、職場で活躍しやすくなると思われます。

・ADHDのある方に向いている仕事

ADHDのある方に向いている仕事は次のような仕事があります。

・デザイナーやイラストレーター

ADHDのある方の中でも特に不注意の傾向が強い方は、とりとめもなくいろいろなことを思いついている可能性があります。
そうした方はデザイナーやイラストレーター、webデザイナーと言ったクリエイティブ系の職に就くことで活躍できる可能性があります。
新しい作品を思いついたり、今後多くのお客様が望む作品を思いつくには、社会のさまざまな分野に興味を持つことが重要です。こうした仕事では、常に周囲の状況に気を配るADHDの特性が長所になる可能性があります。

・訪問営業やルート営業

ADHDの中でも衝動性の傾向が強い方は、いろいろな場所に移動するお仕事が向いていると考えられます。
営業の中でも訪問営業やルート営業と言った色々な場所を動き回るような業務に就けば、長時間じっとしていることが苦手な人でも、頻繁に周囲の環境を変えることができ、長時間じっとすることが苦手な特性をカバーすることができるかもしれません。
ただし、営業の仕事では上記の特徴で上げた衝動性によってお客様に失礼なお話をしてしまう危険性もあります。そうした失言に対する工夫をおこなえば、活躍できる可能性は一層高まるでしょう。

・ITエンジニア

ITエンジニアもADHDのある方に向いている仕事として挙げられることが多い仕事の一つです。
ADHDのある方は一般に自分が興味を持っていることには高い集中力を発揮するといわれており、プログラム言語等に興味を持っている場合は、豊富な知識を得やすかったり、短時間に多くのコードを入力できる可能性があります。
また、業務の中にミスの修正が多く含まれており、不注意の特性がある方でもミスによる影響が比較的小さいという特徴もあります。
プログラミング言語に興味がおありなら、志望の選択肢として考えてもよいと思います。

このほか、ADHDのある方に向いている仕事については、下記のコラムもご覧ください。

ASDの傾向とASDのある人に向いている仕事

ASDとは言葉や、言葉以外の方法、例えば、表情、視線、身振りなどから相手の考えていることを読み取ったり、自分の考えを伝えたりすることが不得手である、特定のことに強い興味や関心を持っていたり、こだわり行動があるといった脳の機能の偏りのことを指します。

ASDのある方には次のような特徴があると言われています。

一方で、これらの問題には次のような特徴があるということもできます。

逆に言えば、これらの長所を生かすような仕事に就くことができれば、ASDの傾向がある方も少ない負担で働くことができるでしょう。

ASDのある方に向いている仕事

ASDのある方に向いている仕事は次のような仕事があります。

・経理や財務、個人情報の管理

ルールやマニュアルなど決められたものがあればそれ通りにできることが ASDの傾向がある人の強みの一つです。
経理、財務の様なマニュアルが整備されている仕事に就けば、負担が少なく仕事を行うことができるでしょう。また例外なく開示条件に合致しているかどうかを確認することが重要となってくる個人情報の管理なども、ASDの方に向いている仕事と言われています。

・コールセンターやテクニカルサポート

一般にASDのある方は臨機応変な対応をおこなう必要がある電話対応が苦手とされています。
ですが、しっかりとマニュアルがあれば本来は苦手なコールセンターテクニカルサポートなど対人の業務も問題なくこなす事ができるでしょう。コールセンターの業務に就く場合、マニュアル化しやすいと言われている発信業務(アウトバウンド)の業務に就くほうが負担が少なく働けるかもしれません。

・プログラマーやネットワークエンジニア

知識や論理などが重要で、人の気分に左右されにくい仕事も ASD (アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム障害)の人には向いているでしょう。
プログラマーネットワークエンジニアなどのいわゆるITの中での下流工程の仕事では、他の方の気分に左右されることなく、特定の目的に従って自分の持っている知識で、他の方の気分をほとんど気にする事無く仕事ができるでしょう。
又、一般的に苦手とされている対人営業でも、電化製品の販売など知識が豊富なほど営業トークが高まるような業務にも適性を感じる人が多いようです。

LDの傾向とLDのある人に向いている仕事

LDとは「e-ヘルスネット」様から次のように定義されています。

学習障害(限局性学習症、LD)は、読み書き能力や計算力などの算数機能に関する、特異的な発達障害のひとつです。学習障害には、読字の障害を伴うタイプ、書字表出の障害を伴うタイプ、算数の障害を伴うタイプの3つがあります。

e-ヘルスネットより引用

生まれついての特性であるため大人になってから発症することはありませんが、「単に苦手な分野だと思われた」などの理由で学習障害であることに気付かれず、大人になってから仕事で困った経験から気づく方もいます。

LDのある方には次のような特徴があると言われています。

学習障害のある方にはこのような困難がありますが、必ずしもすべての学習に対して困難を感じるわけではなく、苦手分野以外の知的能力には問題がないと言われています。また、読みにくさや書きにくさの程度にも個人差が存在します。

・LDのある方に向いている仕事

前述のようにLDのある方は苦手分野以外の知的能力には問題がありません。
その為、読み書きや計算が少なく感覚で仕事内容を習得できるか、読み書き計算を道具や他の人に協力を依頼するなどでカバーできる仕事に就くことができれば、精神的な負担が少なく業務をおこなうことができるでしょう。

具体的な事例としては、次のようなものがあります。

・デザイナーやカメラマン

LDのある方は文字の読み書きや計算以外の知的能力については、そのほかの人と変わりがないとされています。
そのため、デザイナーカメラマンのような仕事が向いていると言われています。
これらの仕事ではカメラの操作やソフトの使用方法などをマニュアルを読まなくても感覚で理解できるようになるため、学習障害の中でもマニュアルなどを読むのに時間がかかる方にとっても、仕事に慣れやすい仕事であるといえるでしょう。

また、一般企業に就職した場合でも苦手な業務をツールで補うことができれば計算が必要な事務作業なども行うことができると言われています。
「できないこと」で職業を限定してしまうのではなく、「どんな工夫すればやりたい仕事ができるか」に目を向けると、就職・転職活動の幅が広がるでしょう。

最後に

皆様の参考になりましたでしょうか。

ケアレスミスが減らない、集中力が持続しないなどのお困りごとを抱えており、新しい仕事を探しているあなたにとって参考になったでしょうか?

ただし、向いている仕事についても、職場に配慮することを的確に伝える必要があります。そうしたことに対して、苦手意識がある方も多いかと思われます。

ディーキャリアでは皆様のお困りごとについての特性の基礎知識のほか、職場でのふるまい方を伝えたりするコースがあります。

お困りの方は是非お近くのオフィスにご連絡くださいね。

【ディーキャリア札幌オフィス】

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