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発達障害(ADHD / ASD)の有名人、オリンピック選手まとめ

こんにちは!
お茶といえば爽健美茶派のディーキャリア札幌オフィスの中の人です☆

読者の方の中には、発達障害(ADHDやASD)の診断がついたことで

  • 発達障害の診断がついた、自分は役に立たないのだろうか・・・
  • 今まで失敗続きだった、障害があることはハンディキャップでしかない・・・
  • 障害があっても希望を持ちたい、前向きに働く勇気が欲しい

といったことを考えている方がいるかもしれませんね。
こういった考えをしていると気持ちも暗くなるものです。でも、障害があるからといってハンディキャップだけではないんです。発達障害の特性があるからこそうまくいっていることもあるんです。

今回は「発達障害の診断がある」人たちの中で、成果や社会貢献をしている有名人やスポーツ選手をまとめてみました。
今回の記事を読むことによって、障害があっても色々な活躍している人たちがいることや特性が「有利に働くこともあること」を知ることで「自己理解を深めて自分の得意を活かしていこう」という気持ちになってくれると嬉しいです!

発達障害(ADHD / ASD)の有名人、オリンピック選手まとめ

発達障害を公表している有名人 一覧

 

発達障害の診断があることを公表している有名人の中で、まずは日本で活躍する日本人の有名人についてご紹介をしていきます。

米津玄師さん:高機能自閉症 ASD

米津玄師さんは20歳の時に高機能自閉症(ASD)の診断が出ていると自ら公表をしています。


また、自身の公式サイトの中では「鬱を煩っていた」との記載もしています。幼い頃は個性的な名前からいじめられたり、居心地の悪さを感じていたようですね。

「僕はずっと普通の人になりたかったんです」

と音楽誌のインタビューでも語っているとのこと。

 

深瀬慧さん(SEKAI NO OWARI):注意欠如多動性障害 ADHD

人気バンド「SEKAI NO OWARI」ヴォーカルの深瀬さんも注意欠如多動性障害(ADHD)であることを公表しています。


過去にはパニック障害の診断もあり、精神病院に入院したこともあるそう。そして、その入院先で「ここは世界の終わりだ」「終わりから始めよう」という気持ちから現在のバンド結成に繋がったと言われています。

 

勝間和代さん:注意欠如多動性障害 ADHD

著作家、評論家として活躍する勝間和代さんも発達障害(ADHD)であることを公表しています。


診断の時期については不明ですが、医師からは「軽度」と診断されており特に服薬などはしていないとのこと。また、勝間さんの公式ブログでは発達障害について次のように語っています。

個人的には、障害というよりは、「脳内ホルモンやバランスによる活動や性格の傾向」
「発達障害というと大げさに感じますが、とりあえず傾向と捕らえて、自分も認めるし、前の人にも協力を仰ぐのがいいのではないかと思います。」

別の記事では自身は服薬はないものの、医師が進めるのであれば服薬は積極的に受けた方がいいと思うとの見解も示しています。

 

栗原類さん:ADHD ASD LD

モデルや俳優として活躍する栗原類さんは8歳の時に障害の診断がついています。


栗原さんの場合具体的な診断名については分からなかったのですが、対人関係の苦手さ、落ち着きのなさや衝動的な行動、文字の習得が困難だったなど様々な苦手さがあったと公表していることから、ADHD・ASD・LDの全ての特性が合わさっている可能性が高いと考えられます。

 

 

続いて、日本以外の世界で活躍をしていて発達障害を公表している有名人の方々を紹介していきます。

ウィル・スミスさん:ADHD LD

俳優、映画プロデューサー、ラッパーとしても活躍をしているウィルスミスさん。「大人になってから発達障害の診断がついた」と公表をしています。子供の頃は「落ち着きがない」などの理由から問題児扱いをされて苦労してきたそう。また、俳優になってからは「台本を覚えるのが大変」といった旨の発言をしていることから、診断としてはADHDやLDの可能性が高いと考えられます。

 

トム・クルーズさん:学習障害 LD

俳優、プロデューサーとして活躍をしているトム・クルーズさんも幼い頃から学習障害に苦しんでいたことは有名な話です。

“When I was about 7 years old, I had been labeled dyslexic. I’d try to concentrate on what I was reading, then I’d get to the end of the page and have very little memory of anything I’d read. I would go blank, feel anxious, nervous, bored, frustrated, dumb. I would get angry. My legs would actually hurt when I was studying. My head ached. All through school and well into my career, I felt like I had a secret. When I’d go to a new school, I wouldn’t want the other kids to know about my learning disability, but then I’d be sent off to remedial reading.”

7歳の時に学習障害である診断を受け、読むものは集中しようとして最後まで読んでも内容は全く頭には入ってこなかった旨についてコメントをしています。

 

イーロン・マスクさん:自閉症スペクトラム ASD (旧アスペルガー症候群)

電気自動車企業テスラの共同創設者として有名なイーロン・マスクさんはアメリカのコメディ番組の中で自身がアスペルガー症候群(ASD)であることを公表しています。

2018年4月1日のエイプリルフールに「テスラ社が破綻した」とツイートしたことで株価の暴落を生んだり、「私の発言で気分を害した人にこう言いたい。私は電気自動車を考案し、宇宙船で火星に人を送りこもうとしている。そんな人間が、落ち着いていて、フツーの奴だと思ったか? 」との発言をするなど過激な言動があるようです。

 

 

発達障害のオリンピック選手

ここまでは発達障害を抱えながら活躍している有名人の方たちについてご紹介をしてきました。

ここからは発達障害を抱えて活躍をしている方たちの中でもスポーツの分野で活躍をしている方たちとして、オリンピックとパラリンピックの競技に参加をしていて診断がついている有名な方たちについてご紹介をしていきます。

マイケル・フェルプスさん:注意欠陥多動性障害 ADHD

アメリカ出身の競泳選手マイケル・フェルプスさんはオリンピックの金メダルが累計23個を獲得。その実力から「水の怪物」とも呼ばれ絵います。
7歳の頃から水泳を初めていますが、ご両親が離婚した9歳のときに注意欠陥多動性障害(ADHD)の診断を受けています。水泳についてはお姉さんの影響もあったとのことですが、母親が障害特性による有り余ったエネルギーのはけ口として水泳を始めさせたのもきっかけとのことです。

 

シモーネ・バイルズさん:注意欠陥多動性障害 ADHD

アメリカ出身の女子体操選手シモーネ・バイルズさんは2016年オリンピックで4冠を達成しています。
この2016年オリンピックの際に金メダルを獲得したものの「使用禁止薬物を使用している」とドーピング情報が流出しました。その際にシモーネ選手は次のようにADHDの障害があることと、それにより服薬をしていることを公表しています。

発達障害のパラリンピック選手

古屋杏樹さん:知的障害 発達障害

古谷杏樹さんは知的障害と発達障害があり、複雑な運動は苦手だといっています。しかし、16歳の時に学校のマラソン大会で賞状をもらったことがきっかけで陸上競技をはじめ、2017年の世界選手権女子800m知的障害クラスで銀メダルを獲得しています。また、東京2020パラリンピックでは陸上女子1500mに出場し4位入賞をしています。
陸上競技については

「大会ごとに自己新をずっと塗り替えることがやりがいのあること」

と語っており、やりがいを感じながら自身の競技に取り組めているようです。

 

山口尚秀さん:知的障害 自閉症スペクトラム ASD

山口尚秀さんは愛知県出身のパラリンピック競泳選手。東京2020パラリンピックでは男子平泳100mS14において金メダルを獲得しています。
3歳のとき、知的障害を伴う自閉症(自閉症スペクトラム:ASD)と診断され、幼い頃よりこだわりの強さや他者とのコミュニケーションをとることに苦手さがあったと言われています。また、お父様からは「感情の制御が難しい」とのコメントもあります。

現在は身長187センチ、体重85キロと恵まれた体格ですが、幼少期より体が大きかったそう。その体の大きさと感情の制御の難しさからご両親は「他の子にケガをさせないように」と、人が少ない夕暮れの時間に外で遊ぶようにしたり、時には市街まででかけて遊ぶこともあったとか。

ご両親としては「良いところを伸ばす」という教育方針もあってか、自らが進んで取り組みたいと思えた水泳に打ち込めたことが素晴らしい結果につながったのかもしれません。

 

 

その他:障害がありながらも活躍している方たち

その他にも発達障害ではないけれど、その他の診断がついていながら活躍している方たちを紹介していきますね。

長嶋一茂さん:パニック障害

長嶋茂雄さんの息子、一茂さんにはパニック障害の診断がついています。これは1996年の30歳の時、2軍に落ちたある日に過呼吸の症状が出てしまい、それ依頼ユニフォームを着ることがなかったそうです。
今ではそんなことを感じさせないほどテレビなどで活躍をしていますが、当時は天井がグルグルと回ったり、病院に運び込まれるなど大変な苦労をされたそうです。

 

ミッツ・マングローブさん:LD(学習障害)

女装家、タレント、ナレーターなどで活躍しているミッツ・マングローブさん。舞台の台詞などを文字ではなく「景色で覚えている」と公表しています。


教科書を覚える時も「人物の顔に落書きをする」「どこかに線を引っ張ったりして自分用の景色を作る」などで覚えるようにしていたとのこと。
台詞については共演者の立ち位置などが少し変わると分からなくなってしまうことがある一方で「最終的には犬のしつけみたいに繰り返し、クセをつけて身体に覚え込ませる」と発言していることから、並々ならぬ努力を普段からしていることが伺えますね。

 

考察:なぜ発達障害がありながら得意を伸ばせるのか?

色々な診断がついている中でも活躍をしている有名人の方たちについてご紹介をさせていただきました。
ここからは私が考える「なぜ障害がありながらも得意なものを伸ばしていけるのか」について個人的な意見を障害特性と合わせてお伝えしていきます。

完璧主義

思考の偏りから「完璧を求める」という傾向がある方が多く見受けられます。通常の会社に勤務していると完璧主義であることによって慎重になりすぎてしまったり、一つ一つの作業に時間がかかってしまうといったデメリットがあるかもしれません。その一方で、芸能やスポーツの世界の中では「完璧を目指す」ことで今までよりも良いもの作りだしたり、良い成果を生み出すために努力することにつながっているのではないかと思います。

過集中

発達障害の中でも特にADHDの診断がついている方の場合、集中に関して難しさがあることがあります。時には集中することが難しく、ちょっとした物音や人の動きなど目や耳に入ってくるものによって集中ができないことがあります。その一方で、過剰に集中をし過ぎてしまうこともあります。「集中できる」というと良いことのように聞こえるかもしれませんが、人によっては次のような困難さもあります。

  • 集中しすぎることによって、周りの状況の変化(電話や来客など)に気づけない
  • 集中しすぎることによって、集中が切れた時にどっと疲れてしまう

なので、通常の業務を行っている場合であれば「如何に集中しやすい環境や状況を作るか」といったことや「如何に集中し過ぎた時に気付けるようになるか」といった工夫が必要になります。

一方で、芸能やスポーツの世界の場合は自身の関心のある世界について集中を発揮することで成果やよりよい結果につながっているのではないでしょうか。

こだわり

発達障害の中でも特にASDの診断がついている方の場合は「こだわり」が強くでることがあります。「こだわりが強い」というのも一見良い面であるように聞こえますが、こだわりが強すぎることによって融通が聞かなかったり、予定の変更が起きた際にパニックになってしまうといったことが起きる方も中にはいらっしゃいます。

芸能やスポーツの分野であればこだわりの強さはまさに長所として発揮されると思います。手掛ける作品や自身の記録など、「こだわる」ことでより良いものを追求していけますね。

 

まとめ:「発達障害だから得意なことがない」なんて思わないで

いかがでしたでしょうか?今回は発達障害の診断がついている方たちの中でも日本や世界で活躍をしている方たちについてご紹介をさせていただきました。障害と聞くとハンディキャップだけが目に付くかもしれませんが、発達障害に関してはその特性から「良い面が働く」こともあるかと思います。

障害については個人差があるものですので、どのようにその特性と付き合い生かしながら得意を伸ばしていけるかが大切だと思います。だからこそ、上手く特性と自身の能力を噛み合わせることができれば得意を伸ばすことができ、活躍することに繋がるのではないでしょうか。
もちろん、全ての人が芸能やスポーツ界で有名になるということはできません。でも、自分たちが置かれた状況や会社の中でも力を発揮する場はあるはずです。
もしあなたが今までの経験ではあまり得意を活かすことができなかったのであれば、それは「どうすれば得意を活かせるかを探すことが必要なタイミング」なのかもしれません。ご興味のある方はお近くのオフィスにご連絡くださいね。

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