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【発達障害のある方向け】札幌市の在宅ワーク可能な就労継続支援事業所9選

こんにちは。
ディーキャリア札幌オフィス訓練生西川です。
この記事を読んでいるあなたは

  • 体力が不足しており、長い時間職場で働いたり通勤することが難しい。
  • 通勤しようとすると強く注意を向ける音を聞く事が多く、移動するだけで物凄く疲れてしまう。
  • 職場に適応できずに辞めた後、同じように苦しむ事が怖くて就職活動に躊躇してしまう。

と言ったことで悩んでいるかと思われます。

発達障害のある方は様々な要因から、障害が無い方と比べて心身両面が疲れやすかったり、以前の仕事の失敗の経験から再就職自体が不安になることが少なくありません。
もっと短い時間で働けたり、本格的に一般企業で就職する前にリハビリのように簡単な仕事をおこなうことで、徐々にステップアップができればもっと働きやすくなったったり、就職活動自体も怖くならないという方も多いかと思われます。
実は、徐々にステップアップしながら就職したい場合、就労継続支援というサービスがあります。
しかし、就労継続支援と言っても様々な種類がありどのようなサービスを選べばよいか判断が難しいかもしれません。


そこで今回は札幌市の就労継続支援についてお話をしていこうと思います。
この記事を読むことで

  • 就労移行支援と就労継続支援サービスの違いを知ることができる。
  • あなたに合ったステップのサービスを見つけられる。
  • 自分にとって過ごしやすい環境で、体力に負担をかけずに働く方法がわかる。


と言った気づきにつながるかと思います。
この記事を読むことで、長時間の移動や勤務に自信がないあなたも、ご自身にとって過ごしやすい環境で少しずつ働くことができるようになるかもしれません。
この記事で得られた気づきをもとに、少しでも就職に前向きに進めることができるようになれば幸いです。

就労継続支援とは?

 就労継続支援とは一般企業や団体に就職することが困難な障害者に対して、最終的には一般企業で就職ができるようにするための最低限の技術を身に付けることを目的として運営される障害福祉サービスです。
「障害者の日常生活および社会生活を総合的に支援するための法律」を根拠に運用されています。

A型とB型の違い、それぞれの就労継続支援を使用するための条件

 就労継続支援にはA型とB型2つの形態があります。
 どちらも利用にあたって障害者手帳は必須ではありません。すべての就労継続支援事業所ではありませんが、医師からの診断書や定期的に病院に通っているという通院証明があればそれぞれの就労継続支援は利用可能です。
 就労継続支援A型とB型の違いは、次のようになります。

就労継続支援の就職状況

厚生労働省によれば、就労継続支援を利用してから一般企業に就職した方の割合は、次の図のようになっています。

厚生労働省「障害者の就労支援について」https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000797543.pdf

この表によれば、就労継続支援A型を利用した方のうち25.1%の方が、就労継続支援B型を利用した方のうち13.2%の方が、最終的には一般企業に就職しています。
A型の場合は全体の4分の以1の方が一般企業への移行に成功しており、就職のためのステップとしての役割は決して小さくありません。
B型の場合でも10分の1近くの方は就労に成功していますし、工賃を得ることもできます。ただし、前述のように工賃は最低賃金を下回っており、B型の就労継続支援で生活を成り立たせることは困難です。就労継続支援B型は、少しずつ社会復帰を希望する人に向いていると言えるかもしれません。

就労継続支援と就労移行支援の違い

私たちディーキャリアは就労移行支援であり、一般就労を目的とした事業所です。
就労移行支援と就労継続支援はともに障害者の就労をサポートするサービスです。
ですが最終的な目標や対象にはいくつか違いがあります。
就労継続支援は先ほど言ったように最終的には就労の機会そのものを提供する福祉サービスのため、工賃や給与が発生します。
一方、就労移行支援は前述のように一般的な企業への終了を目指してトレーニングを行う場ですから、基本的に給与や工賃は発生しません。又、就労継続支援B型の場合は年齢制限はありませんが、就労移行支援はA型と同様に最大65歳までの年齢制限があります。また、就労継続支援には使用期限に制限はありませんが、就労移行支援には原則2年の利用期間の制限があります。

発達障害のある人が在宅ワークをするメリット

コロナ禍で在宅ワークをする企業が増えています。
発達障害のある人にとって、在宅ワークをすることには通勤しなくてよいという。メリットがあります。
特に、ASDのような特定の音に過敏に反応してしまう性質がある方の場合、さまざまな音がある環境で移動するだけで世親的に大きな負担になる場合があります。そうした負担を感じずに済むことは大きなメリットと言ってもよいでしょう。
また、通勤や退勤の時間を考慮に入れなくて済むため、買い物や通院などの日常のスケジュールを組みやすくなることもメリットの一つです。
その他にも、普段から自分が作業しやすい環境で仕事ができることも大きなメリットの一つです。発達障害の方の中には、過度な集中や特定の物へのこだわり、感覚過敏など、多くの方のために作られた職場では苦痛を感じてしまうような特性が少なくありません。在宅ワークの場合は普段から使い慣れた環境で働くことができるため、こうした他の人が使うことを前提とした環境に由来する困りごとや苦痛を防ぐことができます。
一方で、在宅ワークには自分にスケジュールを守らせることが難しいというデメリットもあります。
たとえば、ADHDの衝動性が強い特性を持つ方が在宅ワークを行う場合、職場では集中力がかけながらも仕事を行うしかありませんが、自宅で仕事をする場合はどうしても仕事に気を向けることができずに、他の作業をしてしまうかもしれません。
その他、ご家族との関係も24時間ずっと家にいながら家事などを手伝えない環境や、働いているために生活音を特定の時間抑えないといけないなどの配慮が必要となるかもしれません。
発達障害のある方が在宅ワークなどのリモートワークを行った場合もメリットやお困りごとなどは、以下の記事もご参照ください。

当事者が5年間やってみた!〜リモートワークの理想と現実〜https://dd-career.com/column_data/remote-work-ideal-and-reality/

在宅ワークができる事業所

札幌市でテレワークができる就労継続支援の事業所様は、次のようなものがあります。
ただし、以下にまとめた情報は今回の記事の執筆者が2022年9月5日時点で調べた情報となっております。
正確な情報については、各事業所様のホームページなどで連絡を取り、確認されることをお勧めいたします。

就労継続支援B型ジョブサワーク(中央区)

「就労継続支援B型ジョブサワーク札幌」様は株式会社エニシィング様が運営する札幌市中央区の就労継続支援B型の事業所です。
利用者の方が外出が大変な時や気落ちが落ち着かなかったり体力がないと感じている際はテレワークでの勤務も可能です。
業務内容はビル管理の業務全般の他、マンションやアパートの共用部分の清掃、ビルのメンテナンス清掃の備品管理、電子書籍の色付け、プログラムのバグ確認と手直しなどです。

就労継続支援B型事業所リラクス(中央区)

「就労継続B型支援事業所リラクス」様は札幌市中央区にある就労継続支援B型の事業所です。
通所しての作業だけでなく、令和2年から在宅ワークの方も活躍されているそうです。
作業内容は、エクセルを利用してのデータ入力と、公園や会議の録音をもとに内容をデータ化するテープ起こし、イラストレーターを使用した広告の作成と、シール貼りなどの軽作業です。
工賃が伴う作業のほかにもMOSのwordやexcelのほかに日商PC検定データ活用と日照PC検定文書作成の3級と2級、Photoshopとillustratorのクリエイター能力認定試験を取得するための勉強のサポートなども行っています

就労継続支援B型事業所さわやか(中央区)

「就労継続支援B型事業所さわやか」様は札幌市中央区にある就労継続支援B型の事業所です。
令和2年からは在宅ワークの方も活躍されているそうです。
作業内容はエクセルを使ったデータ入力、イラストレーターを使った広告制作、テープ起こしとタオル折り等の軽作業が挙げられます。
工賃を伴う作業のほかにもMOSをはじめとしたPCで受験することができる資格取得のためのサポートをされております。

就労継続支援A型事業所札幌チャレンジド(北区)

「就労継続支援A型事業所札幌チャレンジド」様は2000年5月に設立された、障害者の自立支援などに取り組んでいる団体様です。
2006年10月より就労継続支援A型の事業所を運営されています。
就労継続支援A型を利用される場合、通所しての業務が基本となりますが、継続して通所することが難しい方に対してはテレワーク就労や「通所/テレワーク混合」などの利用の相談にも応じてくださるそうです。
業務内容としては、動画サイト監視やサイト更新入力、海外航空券予約サイトへのDB入力業務、イラストデザイン業務の他にもwebサイトが誰にとっても使いやすいか検査する業務(webアクセシビリティ検査業務)、アノテーション業務などを行われています。
また、就労継続支援としての業務ではありませんが「札幌チャレンジド」様は障害がある方向けのPC教室を開催しております。

就労継続支援B型事業所Lilas(北区)

「就労継続支援B型事業所Lilas(リラ)」様は札幌市北区にある就労継続支援B型の事業所です。
基本的には通所して業務をおこないますが、作業内容によっては在宅ワークも可能です。
作業内容は軽作業と物作りが中心です。軽作業はタオル折りやデータ入力の他、封筒やメモ帳などの文具の制作をおこなっています。物作りは自由となっており、手芸用品の作成のほかイラストの制作や文章の執筆、などをおこなっています。物作りの作業で作られた作品はさまざまな形で活用されるとのことです。

就労継続支援れのあ (白石区、北区、東区)

「就労継続支援れのあ」様は、NPO法人はなうた様が運営する就労継続支援所です。
白石区の「就労継続支援れのあ」様、北区の「就労継続支援れのあGALAXY」様、東区の「就労移行支援れのあism」様と、札幌市内の複数の場所に事業所があります。
こちらの事業所も、交通手段が不足していたり、利用者様に特別な事情がある場合は在宅ワークの使用も検討してくださるそうです
業務内容としては、白石区の「就労継続支援れのあ」様が請求代行、データ入力、ホームページ保守管理、ホームページ制作、執筆業務、名刺パンフレットのデザイン制作を行っています。北区の「れのあGALAXY」様ははるまきの調理や箸入れや軽作業、グッズ制作の他に簡単PC入力おこなっています。東区の「れのあism」様はA型の事業所としては調理をおこなっています。
工賃を得ることができる作業のほかにも、東区の「れのあism」様ではPCの訓練も受けることができます。

就労継続支援あざれあ(東区)

「就労継続支援あざれあ」様は札幌市東区の就労継続支援B型の事業所様です。
業務内容としては、オークション業務全般となっており、主に、梱包と発送、あて名書き、出品、仕分け値付けとなっております。
在宅就労も可能で、小物づくり、仕分け、値付けなどを行うことになります。
主な業務は日中活動サービス、障害児通所支援及び短期入所のみ)/食事提供あり(日中活動サービスのみ)
小物作り、封入作業、印刷・製本、軽作業(割りばしの袋入れなど)、包装、データの入力、テープ起こし、パソコン作業などをおこなっています。

就労継続支援B型アテンドワーク東札幌(白石区、西区)

「就労継続支援B型アテンドワーク」様は就労継続支援B型の事業所です。アテンドワーク様の事業所は白石区の他八軒や琴似にもあります。
どの事業所でも在宅ワークで活躍されている利用者がいらっしゃいます。在宅ワークが可能な方は在宅サービスを希望されており、市町村が支援の効果が認められた方です。
作業に内容としてはどの事業所でもPCを利用したお仕事を行っています。その外にも、東札幌ではオフィスコーヒーの販売を、八軒ではネイルチップの作成と販売を、琴似ではハンドメイド作品の作成を行っています。
工賃が発生する作業のほかに、MOS等PCの資格を取得するための手助けをされているとの事です。

就労継続支援A型、就労継続支援B型ハートシップ中島公園 (中央区)(2021年3月15日時点)

「就労継続支援A型、収録継続支援B型ハートシップ中島公園」様は札幌市中央区にある、就労継続支援A型とB型の事業所です。
作業内容としては、お弁当の製造をおこなっておられます。食材の仕込みや調理、味付けと言ったことから調理した食べ物の盛り込みやお弁当箱の梱包や配送、さらにはお弁当箱の組み立てなど多くの作業をおこなうことができます。
B型の事業所では工賃を伴う訓練のほかに
現在は確認できませんでしたが、2021年3月15日時点では在宅ワークをおこなっていると、ブログに記載がありました。
在宅ワークをご希望の場合は、一度確認を取られみてはいかがでしょうか。

札幌市の障害者雇用の状況は?

札幌市の障害者雇用の状態は、決して順調とは言えません。
障害者全体に対して、求人数は決して十分ではありませんし、定着率も高いとは言えません。また、法定雇用率を達成している企業の割合も、2021年には48.6%であるのに対し、2022年の調査では47.0%と減少しています。
雇用されている人数こそ増えていますが、厳しい状況にあると言ってよいでしょう。
障害者雇用の現状については、以下の記事でも詳しい記載がありますのでご確認ください。

【精神・発達障害の方向け】札幌で一般就労・障害者雇用を目指す【就労移行支援】https://dd-career.com/blog/sapporo_20220307/

少しずつ、自分に合った働き方を見つけるために

いかがだったでしょうか。
すぐに雇用されて長い時間お仕事をしたり、特定の場所に定期的に通うことが難しいと言う方でも、自宅にいながら働くための方法が見えてきましたでしょうか。
ただし、就労継続支援は一般的に収入が少なくなりがちです。雇用契約を結んでいない就労継続支援B型の工賃が安いことはもちろん、最低賃金が保証されている就労継続支援A型でも、職場にいる時間が短いために一般企業への就職と比べてひと月の収入は少なくなりがちです。
また、配慮がされているとは言え、一度お仕事を辞められている方は職場で自分の困りごとや特性に対処すればよいかわからず、不安に思われている方も多いのではないでしょうか。
ディーキャリア札幌オフィスでは、座学でADHDやASDの困りごとや職場で働きやすくなる方法を学んだり、職場を模した環境で座学で学んだ内容を実践できるかどうか、練習することができます。
上記の表でもまとめた通り、ディーキャリア札幌オフィスなどの就労移行支援の利用は、就労継続支援を利用する為の条件の一つともなっています。
もし、発達障害のために就職活動が怖いなどお困りの方がいらっしゃいましたら、是非ともディーキャリア札幌オフィスにご連絡をお願いいたします。

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