発達障害の方の金銭管理方法3選
こんにちは!!ディーキャリア札幌オフィスの訓練生松本です。
皆さんはこんな困りごと一度はありませんか??
- 一人暮らしを始めてから金銭管理が上手くできない
- 生活する費用を把握できず欲しい物を買いすぎてしまった
- 食材をいくらの価格でどのくらい買えばいいかわからない
そんなことから
- 一人暮らしだと自身で金銭管理しなければならず、生活にかかる費用を把握しないで使いすぎてしまい今月の生活が苦しくなってしまった。
- 欲しい物を買いたいために、ついついカードを使いすぎてしまい、来月の生活が困ってしまう
- 食材を買ったけど使いきれなくなって捨ててしまった。
などの問題が起こります。
そこで今回は、発達障害のある方の一人暮らしの困りごとを解決する糸口と、発達障害の特性上、苦手な方も多い金銭管理の方法をお伝えしていきます。
記事を読むことで金銭管理が以前よりも上手くなることでお金に対する不安感や悩みが解消でき、趣味に使えるお金が増えてより生活が楽しくなるきっかけに繋がれば幸いです!!
発達障害のある方の一人暮らしによくある困りごと
今まで家族が、あらゆる支払いを管理してくれましたよね。
一人で暮らすようになってからは、全て自分で管理しなくてはなりません。
どのくらい使って、どれくらい手元に残るようにしたらいいか分からず、使いすぎて生活が苦しくなり、給与が入るまで不安を抱えたまま過ごす時間が、一人暮らしによくある困りごとにあると思います。
金銭管理ができないことで起こる問題
金銭管理ができない事で起こる問題は、どんな危機に発展する恐れがあるのか。
事例をあげてみます。
- 毎月かかる費用を把握しないまま、お金を使いすぎてしまい、次の給料までの生活が困難になってしまった。
- 今月生活が苦しくなってしまったのでカードを使って乗り切ったものの来月の請求が膨大になってしまい支払いに困ってしまう。
- カードを毎月使って生活費に充てるも、毎月カード支払いがあり、カード地獄から抜けなくなってしまった。
こんな事例は、負のループにはまってしまい抜け出すのにとても苦労してしまうことになります。
同じような思いをしないために、月にどのくらい生活費用がかかるのか、知る必要があります。
生活にかかる毎月の費用はどんな項目があるか
では一人暮らしは実際にどのくらいかかるのでしょうか?ざっくり分けると固定費と変動費に分かれます。
2019年地方別単身世帯の家計調査を基に1人当たりにかかる生活費を表にしました。
参考にしたサイトはこちら
一人暮らしにかかる1ヶ月当たりの支出の項目例(北海道・東北地方)
項目内容 | 費用 |
家賃 | 14784円 |
光熱費 | 15171円 |
通信費 | 7258円 |
食費 | 34752円 |
日用品費 | 4269円 |
被服費 | 3925円 |
医療費 | 6725円 |
交通費 | 19191円 |
娯楽費 | 14296円 |
交際費 | 13158円 |
こうしてみると月に12万371円の支出になります。
3年前の61,2歳の平均サンプリングデータであり、持ち家の方が多くあり、家賃額に大幅の違いがあるのでご承知ください。
その他の項目については大幅な違いはありません。
現在は商品の物価高騰につき物価高が続いて家計に影響を及ぼしています。
北海道は、寒い季節が長い事もあり、灯油やガス代もかさんでくるため、支出が多くなります。
平均よりも高く金額を見積もっておくことで、急の出費が生じたときに困る心配が、無くなると思います。
金銭管理の方法
では実際にどんな方法であれば自分が金銭管理しやすいのか3点紹介したいと思います。
金銭管理方法1:封筒管理
給料日に口座から金額をすべて引き出し封筒で項目別ごとに管理していく方法です。
一般封筒で管理するのもいいですが、月謝袋用の封筒にいれ管理する方法です。
月ごとに分類した表が、封筒の表面に記載されているので、月の支払い金額を書いた上で金銭を入れることによって、金額を間違うことがありません。
いつまでに支払いをするか、日付を記入する欄も設けると、支払い忘れを防止することができます。
金銭管理方法2:クレジットカードからプリペイドカードに変更
クレジットカードは限度額まで使えるメリットがあります。
ただ、自分の給与額以上に使いすぎてしまうと、支払いに困る状況に陥るデメリットでもあります。
そんな状況にしないために、カードの使い方を工夫するだけで使うことができます。
それがプリペイドカードです。
プリペイドカードとは、あらかじめカードに現金をチャージしておくことで、範囲内でクレジットカードと同じ様に使用することができるカードです。
チャージした分のみの利用になるので、使いすぎを防止することができます。
1か月の利用限度額を給与額の2割程度と考えて入金するようにしましょう。
金銭管理方法3:支払いに必要な金額を残し必要な金額のみ口座から引き出す管理
全て引き出すことによって、全額使ってしまうという方におすすめです。
支払いに必要な金額を計算して、口座に残しておき、生活費用を引き出す方法が有効です。
生活に必要な金額をまとめて使ってしまいそうで心配な方もいますよね。
1週間単位で使う金額を決め、週に1回引き出しその中でやりくりをしてみましょう。
固定費を節約するには
金銭管理の方法を知って、実践し慣れることができたら、次のステップに進んでみましょう。
固定費の節約法を3つ紹介したいと思います。
固定費節約方法1: 1つ目は通信費を節約
私自身、今まで大手キャリア会社を使用し、毎月の通信費用は1万を超える金額でした。
現在は、費用を抑えるため、携帯会社の格安SIMを利用しています。
大手キャリアのメリットもありますが、通信費のみとしては高い金額ですよね。
さまざまな格安SIMが出ており、今の自分にあったプランを見つけることができるようになりました。
自分にあったプランを見直す事で、毎月にかかる通信費を、安く抑えることができます。
けれど自身にあったプランを見つけるのって大変じゃ??と思いますよね。
では何を基準として、調べていくのがいいのでしょうか?
それは月どのくらい通信データ(ギガ数)を使用するのかによります。
動画は1日に何時間見るか、通話はどのくらい使用するのかも、ポイントとなります。
ゆっくり時間をかけて、プランの見直しをするようにしましょう。
また、サブスクリプション(サブスク)月額制で、サービスを使用できるものがあります。
動画を見放題でき、日常を豊かにしてくれるものです。
ただサービスを登録したものの、一度も利用せずほったらかしの場合もあります。
発達障害の特性上、忘れがちになることが多いと思います。
例えば毎月990円払っていたとして、1年間で1万1880円と大きい金額になります。
もう使わないなと思った時点で解約することで、節約にもなりますし、自身で使える別のお金が増えるといったメリットにも繋がります。
固定費節約法2: 2つ目は光熱費を抑える
2017年4月から電気会社とガス会社の自由化がスタートしました。
今では消費者自身で会社を選んで契約することが可能になりました。
電気とガスがセットになったセット割りや、最大1年までキャンペーンでの割引価格で、使用することが可能になったりもします。
半年ごと乗り換えすることでお得に光熱費を利用することも可能です。
毎月いくら使用したかの明細が自宅に送られて来るので、現在使用している会社よりお得になりそうな会社を選ぶのもおすすめです。
注意していただきたいのは、プロパンガスのガス会社を選ぶ時です。
戸建て住宅はご自身で決めることができますが、プロパンガスを使用する集合住宅・賃貸マンションやアパートなどは、管理会社が一括で契約しているため、勝手にガス会社を変更することができません。
プロパンガスを利用している方で、費用を抑えたいなと考えている方は、管理会社に相談してみるのも手だと思います。
都市ガス利用の方はご自身で契約することが可能です。
自由化以前は、大手ガス会社が供給するガスを使用するしかないため、決まった額を支払うしかありませんでした。
自由化が始まったことで、新規参入の会社が多くなりお得なプランが充実するようになったので都市ガス提供の会社に問い合わせ自身にあったプランを見つけることで生活しやすくなるかと思います。
収入の中でやりくりするには
固定費を節約することでお金の余裕を持つこともできますが、収入の中でやりくりできるのがやっぱりいいですよね。やりくりするに当たって大事なことはご自身がいつ、何を、何処で、どれくらい買ったのかを把握することが重要になってきます。
節約方法1 節約するための管理方法
家計簿を毎月つける事で、特性上衝動買いをされてしまう方にとても有効です。
ただ毎回買い物した日に、家計簿を記入し続ける事って疲れてしまうし、途中で辞めてしまう事ありますよね。
めんどうくさがりでも簡単に続けられる方法があります。
自分が買ったレシートを取っておいて、ある程度たまったなと思うタイミングで、家計簿に貼り付ける方法であれば無理なく続けられる事ができます。
実際にめんどうくさがりな私も2ヶ月試してみて無理なく続けることができていますし、日々同じ食材でも値段は変動しますので、1番安い値段を家計簿で見比べることによって知ることができました。
節約方法2 お得に買い物する方法
食費を節約することも取り組みやすい方法です。
普段買いにいくスーパーでも、安い日もあれば高く売られている日もありますよね。
2022年に入り、物価高騰や円安が続き食材にかかわらず、さまざまな商品が値上げに踏み切っており家計を直撃しています。
スーパーのタイムセールや、商品の値引きがいつおこなわれているか把握をすることで、お得に買い物をすることができます。
節約方法3 食品ロスを減らす方法
食材を安く買うための方法も紹介しましたが、買ってきた食材を無駄にしない事も重要です。
安く買っても、消費期限をすぎてしまい腐らせてしまっては、悲しいですよね。
値引き商品などは消費期限が短く、早めに消費する必要があります。
とはいっても、すぐには使い切れないこともあるかもしれません。
そんな時は使いやすいように、小分けにしてラップにくるんでから、ジップロックに入れ冷凍することで、食品を長持ちさせることができます。
悩んだ時に活用できる支援は
ここまで金銭管理術と節約術に関しての方法をご紹介しましたが、それでも発達障害の特性上管理することが難しかったりもします。そんな時に金銭管理や毎日の暮らしの困りごとについて支えてくれる支援先があります。2つ支援先を紹介したいと思います。
支援先1グループホーム
1つ目は発達障害がある方の支援をしているグループホームという場所があります。
グループホームとは、知的障害者や精神障害者の方が、専門スタッフの支援の下集団で暮らすことです。
グループホームと一口に言っても、一軒家で複数の方と共同生活をするパターンと一般の賃貸マンションの何室かグループホーム側で借上げし、1人暮らしする2パターンがあります。
一人暮らししてみたいけど、不安で中々踏み出せない。
けれど支援があることで、苦手なことが少しずつできるようになり、安定した生活を送れるようにもなります。
支援内容としては金銭管理・健康管理・食事の提供・緊急時の対応・家事等のサポートが受けられます。
支援先2就労移行支援事業所
2つ目はこのブログの発信もとであるディーキャリア札幌オフィスです。
ディーキャリアでは、発達障害の特性上、仕事が上手くいかない就職に向けたサポートを受けることができます。
利用者と一緒に就職に役立つ知識やスキルを学び、就労準備性を身につけ、仕事が長く定着できるための支援を受けることができる場所です。
今までさまざまな仕事に就いたけれど、障害特性がでて周りと円滑な仕事ができない、働いた経験がない、仕事が長く続いた事がないなどのお悩みがあれば相談・見学を随時受け付けておりますので是非問い合わせてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は発達障害の方の金銭管理についての記事をご紹介しました。冒頭でお伝えした通り、発達障害のある方の一人暮らしによくある困りごと、金銭管理ができないことで起こる問題、生活にかかる毎月の費用はどんな項目があるか、金銭管理方法、固定費の節約法、収入内でやりくりする方法、悩んだ時に活用できる支援先を書きました。
1人で悩みを抱えて限界が来る前に周りの助けを借りる事も生きていく上で必要なスキルだったりします。
利用を考えている方いない方でも気軽に相談して心が少しでも軽くなればと思います。
【ディーキャリア札幌オフィス】
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