【2022年版】札幌市内の発達障害(ADHD / ASD)当事者会まとめ
こんにちは!
ディーキャリア札幌オフィスです。
発達障害(ADHD / ASD)やうつ病などの精神障害には「当事者会」というものがあることをご存知ですか?
この記事を読んでいる人の中には
- ●自分と同じような障害のある人と交流をしたい
- ●家族に障害があり、どうすればいいか情報がほしい
- ●悩みを共有できる人がいなくて孤独に感じる
といった悩みを抱えていたり考えているかと思います。
同じ境遇の人が身近にいることは心強いですよね。逆に自分一人で抱え込んでしまうことで体調に影響が出たり、症状が悪化する場合もありますので、悩みを話せる場というのは見つけておいた方がいいかもしれません。
この記事では札幌市内の発達障害(ADHD / ASD)を抱える方たちが参加できる当事者会についてまとめてみました。
今回の記事を読むことで
- ●当事者会とはどういうものかわかる
- ●自分も参加できる当事者会が知れる
- ●当事者会に参加する際に気を付けるべきことがわかる
これらを知ることで、何かあった時の相談先が見つかればいいなと思います。
また、この記事がきっかけで相談先が見つかり、結果としてあなたがより良い未来に繋がれば幸いです。
発達障害(ADHD / ASD)当事者会とは?
当事者会とは一言で言うと「同じ生きづらさや悩みを感じている人たちが集まって情報を交換したり話し合うための場」です。
家族や友人とは違い、同じ診断名があり悩みが似ている場合もあるため、お互いの気持ちを共感しあえると思います。
ADHD(注意欠如・多動性障害)やASD(自閉症スペクトラム、高機能自閉症、アスペルガー障害など)といわれる発達障害の方は診断名は同じでも、困りごとが多岐に渡ります。
同じ診断でも積極的で話し過ぎてしまうという人もいれば、話しかけられても答えられないということもあります。
こうした場合に自分と似たような特性の方と情報共有ができれば、対処方法など解決作が見出せるかもしれません。
また、障害の特性で生きづらさを感じてきた結果としてひきこもりになってしまったり、二次障害として精神疾患(不安障害、適応障害、うつ病、気分障害など)を患ってしまう方もいます。
当事者会に参加することで外出するきっかけになったり、職場の悩みを事前に相談して解消できることで不要な不調を防ぐことにも繋がります。
当事者会は発達障害グレーゾーンでも参加できる?
生きづらさを感じている人の中には「発達障害の特性とみられる傾向があるものの、医師の診断基準には満たず診断がつかない状態」のいわゆるグレーゾーンと呼ばれる方もいます。
しかし、診断がついていないことは生きづらさがないというわけではありません。診断がつかない、ついていない場合でも環境により生きづらさを感じることもありますよね。
そういった場合に、同じ境遇の人が見つかれば心強く感じられることもあるかもしれません。
調べてみたところ発達障害の当事者会については当事者はもちろん、発達障害について理解があり最低限のモラルやマナーを守れば参加できるという会があります。
もちろん、当事者会ごとにルールは異なるかと思いますが、気になる当事者会があれば確認の上で参加してみると良いですね。
発達障害(ADHD / ASD)当事者会のオンライン開催はある?
「当事者会には興味はあるけど、感染リスクが怖い」
「当事者会に参加してみたいけど、見ず知らずの人の中に一人で行くのはハードルが高い」
と感じている人の中には「まずはオンラインで参加ができたら気が楽だ」と感じる人もいるかもしれません。
オンライン当事者会についてはコロナウイルス感染拡大によりテレワークやオンライン会議が普及したおかげか、幸いなことにオンライン開催の会が増えてきています。
札幌市内・北海道内の会についても基本的には対面でおこなうものが多いものの、感染状況に応じてオンラインで開催している場合も多いように見受けられます。
また、元からオンラインでの開催が中心の会もあります。
そちらについてはこくちーずなどのイベント掲載サイトで募集されていることがありますので、参考にしてください。
ただし、オンラインの場合は当事者会という名の参加費がかかるセミナーとなっている場合もあります。
参加を申し込む場合は十分に確認の上で申し込むようにしてくださいね。
【2022年版】札幌市内の発達障害(ADHD / ASD)当事者会をまとめてみました
お待たせしました!
ここからは札幌市内で2022年5月現在も存続しているADHD(注意欠如・多動性障害)やASD(自閉症スペクトラム、高機能自閉症、アスペルガー障害など)の方のための当事者会についてまとめていきます。
アスペルガー症候群・高機能自閉症の女性の会カモミール(大人の発達障害勉強会)
1つ目に紹介する札幌市内の発達障害(ADHD/ASD)当事者会は大人の発達障害勉強会さんです。
元々はアスペルガー症候群・高機能自閉症の女性の会カモミールの会として活動していた代表者である菊地啓子さんが運営しているものです。
以下、社会福祉協議会の団体PR文を引用掲載します。
月1回のミーティングで発達障がいに関する新しい情報、知識等を持ち寄り、勉強及び相談ミーティングなどを行っています。月1回ずつ(隔月1回ずつ)発達障害当事者のための交流ミーティングと発達障害者を家族に持つ人のための交流ミーティングも行っています。
月1回または隔月1回の実施となっていますね。
当事者同士の交流会はもちろん、ご家族が発達障害当事者の方向けの会もあるとのことです。
参加の場合はホームページに電話番号が掲載されていますので、そちらからご連絡くださいね。
札幌市社会福祉協議会ー大人の発達障がい勉強会の紹介ページはこちら↓
http://www.sapporo-shakyo.or.jp/volunteer_group/detail/204.html
てんぱらず
2つ目に紹介する札幌市内の発達障害(ADHD/ASD)当事者会はてんぱらずさんです。
代表者の稲生実さん自身も広汎性発達障害の診断があったり、LD傾向の自覚がある当事者の方です。
てんぱらずの由来は次の通りです。
- テンパらない。私たちはいつもパニック、テンパっています。だけど、本当はいつも穏やかに落ち着いて生きたいと願っています。
- テンは天国パラはパラダイス
ここまでとは言いませんが、心地よい場所になれたらと思っております。
幸せになれますように。ただし、決して最終解脱を目指す組織ではありません。
ホームページに活動記録が掲載されており、この記事を書いている時点ではほぼ毎月対面またはZoomを活用して定例会をおこなっているのがわかります。
参加の場合はホームページで定例会の日程を確認してから、掲載されているメールアドレスより参加の旨を連絡すれば良いようです。
また、ツイッターもおこなっているようです。
みんなからの匿名質問を募集中!
こんな質問に答えてるよ
● 年末年始はどこで過ごす?#質問箱 #匿名質問募集中https://t.co/QD1fx5gTSP— hilolin (@hilopn) May 30, 2022
ホームページの掲載情報を確認したり、ツイッターで直接質問をしたりして疑問点を解消してから参加ができそうですね。
てんぱらずのホームページはこちら↓
https://tenparazu.jimdofree.com/
こんとん
3つ目に紹介する札幌市内・北海道内の発達障害(ADHD/ASD)当事者会はこんとんさんです。
主催者の福島誠さんは2001年からボランティアとして当事者の方たちの相談を受けているとのことです。
会の様子についてホームページに記載があったので次に引用します。
- ● 『発達障害の当事者ミーティング こんとん』は、ADHD、アスペルガー症候群、学習障害など発達障害の傾向を自覚している人たちの当事者ミーティングです。
- ● 当事者が中心となって例会(ミーティング)を行い、お茶を飲みお菓子を食べながら互いに相談しあい、解決方法を話し合っていきます。
- ● 発達障害の診断を受けてない人でも、その傾向を自覚している人の参加は歓迎します。
- ● 不注意によるミスや多動・衝動性による失敗、あるいは職場や家族・友人と良い関係を作れない、など当事者が共通して悩んでいることに対して、みんなで笑いながら話をしていくことで、一緒に対処方法を考え、元気を取りもどすことを目指しています。
- ● 例会の参加者は10代から60代までの男女さまざまな人たちです。毎回5~10人前後の参加者がいます。
引用にも記載の通り、こちらの会では自閉症スペクトラムやアスペルガー症候群など発達障害の診断を受けていない人でも、傾向を自覚していれば参加歓迎とのことです。
定例会については札幌で年10回以上、函館では月2回の開催を予定しており、予定日についてはホームページで随時更新がされています。
開催日をご確認の上で、ホームページ最下部のメールアドレスまたは電話でご連絡をして参加をするようにしましょう。
こんとんホームページはこちら↓
https://conton.net/
北海道凸凹の会
4つ目に紹介する札幌市内の発達障害(ADHD/ASD)当事者会は北海道凸凹の会さんです。
ホームページは複数の方が運用しているようで代表の方が分からなかったのですが、主に三条さんという方が窓口になっているようです。
活動の頻度について2022年4月の記事に記載があったので以下に引用します。
北海道凸凹の会も去年の12月を最後にリアルの活動が出来ず、
現在はオンラインのみの活動をしております。(中略)
オンラインでの活動を行っておりますので、ご興味のある方が
おりましたら三条までご連絡を頂けますと幸いです。
今はオンラインでのみ開催となっているようですね。
参加方法についてはルールの記載のページに連絡先メールアドレスがありましたので、こちらからのご連絡と参加をすると良いと思います。
北海道凸凹の会ルールページはこちら↓
http://decoboko.blog.jp/archives/5168104.html
アスペルガー基地みらい
5つ目に紹介する札幌市内の発達障害(ADHD/ASD)当事者会はアスペルガー基地みらいさんです。
代表者は高田法子さんで、「広汎性発達障害」と診断された親達で始めた家族の会というのが会のスタートのきっかけのようです。
現在の活動頻度について、社会福祉協議会のホームページに記載がありましたので引用します。
毎月、家族の会と当事者の会の例会を行い、何でも語り合える場を開いています。一人で抱え込まず、仲間と支え合いながら、子供達が自立出来るように一緒に考えて行きましょう。例会の会場は、社会福祉総合センター 13:00~16:00 第3水曜日(家族の会)、第4水曜日(当事者の会)青少年カウンセリンググループ(協力団体)の協力で無料の個別カウンセリングを受ける事が出来ます。
アスペルガー基地みらいさんの会はこの記事を書いている著者自身も参加したことがあります。
引用部分にもある通り、カウンセリンググループに所属しているカウンセラーさんが会にも参加しており、開催日に無料で個別にカウンセリングを受けることができるので、当事者同士で交流したい時はもちろん職場などで悩みがある時にも心強いですね。
参加方法については明記されていませんが、代表の高田さんの連絡先が社会福祉協議会のホームページにありますので、こちらに連絡をすると良いと思います。
札幌市社会福祉協議会ーアスペルガー基地みらいの紹介ページはこちら↓
http://sapporo-machizukuri.com/org/1255
新型コロナウイルスの影響もあるため会の開催頻度はや休止している場合もありますので、気になる当事者会があれば事前連絡の上で参加するようにしましょう。
当事者会ではないが親の会・交流会・研修を行っている会
今回は当事者会を中心に紹介してきましたが、調べている中で「当事者会ではないが交流会や研修を行っている会」というのが見つかりましたので、こちらも紹介しておきます。
2つの団体を紹介しますが、どちらも会員の入会が必要であり、年会費や参加費などがかかりますので、参加する場合はそれらもご確認をお願いします。
特定非営利活動法人(NPO法人) 札幌市精神障害者家族連合会 札家連
1つ目に紹介する札幌市内の発達障害(ADHD/ASD)に関する会は特定非営利活動法人(NPO法人)札幌市精神障害者家族連合会 札家連さんです。
外部講師を招いた研修や家族のための相談室、気軽におしゃべりできる会員限定のサロンなどを開催しています。
この記事を書いている時点では月に1~2回の研修を実施しているようです。講座内容は精神疾患の方が利用できる制度や、心理学のような内容を行っているみたいです。
特定非営利活動法人(NPO法人) 札幌市精神障害者家族連合会 札家連 ホームページはこちら↓
https://www.sakkaren.com/index.html
特定非営利活動法人(NPO法人) 北海道学習障害児・者親の会 クローバー
2つ目に紹介する札幌市内の発達障害(ADHD/ASD)に関する会は特定非営利活動法人(NPO法人)北海道学習障害児・者親の会 クローバーさんです。
札家連さんと同様に、外部講師を招いた研修などを行っているようです。
開催頻度はこの記事を書いている時点で月1回の例会を開催しているようですね。
特定非営利活動法人(NPO法人) 北海道学習障害児・者親の会 クローバー ホームページはこちら↓
http://www.ld-clover.info/index.html
当事者会のトラブルは?
ここまで発達障害の当事者会と、会員制の会について紹介をしてきました。気になるものはありましたか?
もしかしたら「参加したい!」と思えるものもあったかもしれません。
その一方で、「参加者同士のトラブルがないか不安」という方もいるかもしれません。通常の交流会でも参加者同士のトラブルというのは発生します。それに加えて発達障害の方の場合、特性により人との距離感がうまくつかめないこともあります。
当事者会に参加した方でトラブルに会った方がいないか調べてみましたが、公にトラブルにあった方などの記録はありませんでした。
ただ、「一般社団法人発達・精神サポートネットワーク」が行った「発達障害者の当事者同士の活動支援の在り方に関する調査報告書」の中で「地域の居場所や地域の当事者会に対して,どんな支援が必要だと感じますか」というアンケートがあり、その中にトラブルに関する記載もあったため一部を引用します。
コミュニケーションが苦手な方が多く,参加するグループでは,行き違い(思い違い)によるトラブルが発生する事がある。参加者間でのルール設定や一定の枠組みの中で楽しく活動出来るように助言者,支援者を活動に参加出来る配慮は必要だと思う。
当事者が集まる場吅は,一定の枠組みを保っていかないと当事者間の関わりで上手に距離感がつかめず,トラブルやネガティブな方向へ流れる等のことが,発生する可能性もあることから,支援者がファシリデーターとしての役割を担う必要がある。様々な機会の中から当事者の成長や自身につなげられたらと考えている。
当事者会の参加者同士のトラブル等の予防や参加ルールの設定など運営について助言や監督を行える立場の機関や人材。
人が集まる場所ですのでどうしても交流する中でトラブルというのは起こる可能性があります。
そうした可能性を踏まえ参加する方それぞれが気を付けることはもちろん、サポート体勢がある当事者会であるかどうかも確認して参加できると良いですね。
その他の当事者同士の交流の場
いかがでしたでしょうか?
今回は2022年の札幌市内にある発達障害(自閉症スペクトラムやアスペルガー障害など)の当事者会についてまとめて紹介をしていきました。
感染症の影響もあるため集まるのが難しい状況ではありますが、そんな中でも感染症対策やZOOM開催で対応をしていますね。
当事者会に参加をすることで次のメリットがあります。
- 情報の共有
- 普段口にできないことをいつもとは違うコミュニティだからこそ話せる
しかし、トラブルが起こる可能性も少なからずあるようです。
参加する際は当事者同士のサポート体制があるかなども確認をして、すぐに連絡先を交換するなどはしないようにしたいですね。
また、就労移行支援事業所などの福祉サービスにも発達障害などの精神障害はもちろん、身体障害や知的障害であったりどちらの障害の診断もある方が利用されていることもあります。
当事者同士での連絡先交換などはもちろん行えないようなサポート体制がありますし、スタッフが常駐しているので直接は言いづらいことが万一あったとしてもスタッフを介して解決することができます。
「当事者会」という決まり切った場ではありませんが、同じく障害を抱える当事者同士で日々訓練をしたり、就労に向けて切磋琢磨をしたり、時には悩みを話し合ったりすることもあります。
もしそういった「サポートがある場での交流」にも興味がある場合は詳細記事のリンクを掲載しておきますので合わせてご覧ください。
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