「ビジュアルスノウ症候群(視界砂嵐症候群)」ASDの特性よる可能性がある
朝起きると日の光が無数に目の中を回っている。
視界がテレビの砂嵐のように見える。
透明な砂嵐らしのようなものが動き回っている。
ビジュアルスノウ症候群があると
視界の中に無数のちらつきがあり
非常に視覚が見えづらい状態になります。
ただ、見えづらいだけではなく、見えないことによって
2次的に視力が低下してしまったり
あまり知られていないので理解してくれる人がいなく
精神的に落ち込んでしまうこともあります。
今回は発達障害とビジュアルスノウ症候群との関連性などについてお伝えしていきます。
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ディーキャリア柏オフィスの発達障害サポーターの大松です。
ディーキャリア柏オフィスは発達障害の特性に応じた訓練プログラムを提供している
就労移行支援事業所です。
発達障害(注意欠如・多動性障害ADHD 自閉症スペクトラム障害ASD 限局性学習障害SLD)
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目次
1.飛蚊症とか視界砂嵐症候群って
2.ビジュアルスノウ症候群とはどんなものなのか
3.対策と治療はどのようにおこなうのか
4.今すぐできる「視界砂嵐症候群」の対策
1.飛蚊症とか視界砂嵐症候群って
ある日突然に目の前に蚊やごみのようなものが
フワフワと飛んでいるように見えたり
雲のようなものが浮いて見えたり黒い影が見えたりすることが
「飛蚊症」といいます。
「視界砂嵐症候群」というのは
視界全体に無数のチラつきが見えてしまうという病気もあります。
2つの疾患はどちらも目に起こってしまうことになりますが
発達障害の特性が起因して起きている可能性があります。
とはいえ、「飛蚊症」とか「視界砂嵐症候群」は
原因が明確になっている部分もあります
ストレス的な要因や先天的な要因などが
原因といわれていますが不明確なことも確かです。
また「視界砂嵐症候群」は別名「ビジュアルスノウ」とも呼ばれており
眼科の医師でも認識がない方もいらっしゃいます。
そのぐらい認知度は低い病気になります。
さらに脳内での情報処理の中でストレスがかかり
症状を引き起こしてしまうこともあります。
発達障害の特性として視覚過敏というものがあります。
視覚過敏とは目から入ってくる情報に
過敏に反応してしまうことをいいます。
具体例だと
・まぶしいといったこと
・ある一定の色を見ると痛みを感じてしまう
・動いている物体に対して注意を必要以上とられてしまうなどといった症状があります
発達障害のなかでもASD(自閉症スペクトラム障害)の特性として
感覚過敏というものがあります。
視覚過敏の状態になると
視覚情報を過敏に感じてしまいます。
他者と比べてたときにまぶしい感覚が通常の
2倍~5倍、もしくは10倍20倍、
のまぶしさを感じていることもあります。
特性は人それぞれなので
程度は一人ひとり異なりますが
普通の感覚よりもまぶしいということは間違いありません。
同じ感覚を味わう機会がないので
目の前で起こっている事象に対しても
視覚的なイメージが異なっているので
わかってもらえないことが多いです。
ASD(自閉症スペクトラム障害)
特性を知りたい方は
こちらの記事を参照ください
2.ビジュアルスノウ症候群とはどんなものなのか
「視界砂嵐症候群」ビジュアルスノウとは
視界全体に無数の点がちらついて見える状態になります。
多い疾患ではありません
多くの場合はノイズ(薄いような砂嵐が見えている状態)
これはビジュアルスノウの症状を平均化している症状になります。
人によって症状の程度はことなります。
発症の平均年齢は24.5歳と
1204人を対象とした研究結果では報告されており
比較的若い年齢で発症しやすいです。
原因としてはまだ現段階の医療では解明されていません。
考えられる要因としては視覚野の制御と興奮の不均衡で
手がかりとしては影響を受けた人のコントラストと明るさの両方が妨げられた
視覚でありある意味で一次視覚野の興奮の可能性と一致しているといわれています。
原因が明確になっておりませんが
この仮説は脳内の2つの領域である右舌回と左葉前部小脳で高いグルコース代謝回転と関連する高い活性を示すイメージング技術の結果によって支持されています。
ただ全体の研究結果というよりは1つの事例になっています。
要するに研究結果の一つであるとは言えますが
研究の総数が少ないということです。
ビジュアルスノウはまだ認知があまりされていない病気なので
知らない人からすると幻覚が見えているのではないかとか
頭がおかしくなってしまっているのかもしれないと言われてしまうことがあります。
ビジュアルスノウは片頭痛やうつ病なども併発していることが多い傾向があります。
「視界砂嵐症候群」ビジュアルスノウが先なのか片頭痛やうつ病が
先なのかは一人ひとり異なります。
併発してしまう可能性があるということです。
3.対策と治療はどのようにおこなうのか
治療法としてまだ確立されていないです。
治療で完治することは困難ですが
治療により症状を軽減し改善することは可能です。
大きく2つの対処や治療があります。
・色付きメガネを着用すること
・服薬することで症状を緩和していく
・色付きメガネを着用すること
色のついたメガネを使用することで
視覚的なストレスを軽減させていく方法になります。
実際の場合は何色の色付きメガネを使用するのかは人それぞれに合う色があります。
茶系のレンズ、青系のレンズ、ブルーライトカットのレンズ
黄色系のレンズ、暖色系のレンズ
カラーレンズといってもさまざまあります。
あなた自身に合うレンズを選ぶことが大切です。
物理的な(外気や温度)ストレスを緩和させること、
また視覚的な部分でのストレスを軽減してくれます。
とくに視覚過敏が症状としてある場合は
視覚的にストレスになっている色や
動いている物体やまぶしさなど
あなた自身がストレスになっていることが
どんなことから刺激を受けストレスとして
反応しているのかを明確にしていくことで
あなたがメガネを使うことで
何に対してストレスを軽減する必要があるのかを認識することが大切です。
メガネをかければいいのではなく
あなた自身のストレスを緩和するための
レンズの色やメガネの形状など
あなたが認識をする必要があります。
あなたに合うメガネを見つけてください。
・服薬することで症状を緩和していく
ビジュアルスノウの治療には
数多くの薬が試されています。
しかしながら治療として成立するほど効果のあったものは存在しません。
またサプリメントなども含めても
有効性が高いものは研究報告や論文の中にもありません。
ただ、少人数を対象とした実験結果では
てんかんの薬や統合失調症の薬を飲んで
症状が緩和したと研究されています。
とはいえ研究段階なことも事実です。
「視界砂嵐症候群」ビジュアルスノウ症候群はまだ原因も明確になっていないので
きちんと医師に相談して服薬するようにしてください。
間接的な治療ではなく日常生活における
ストレスケアの部分として
ストレスを感じてしまう部分に対しての対策をおこなうことも大切です。
結果的にビジュアルスノウの症状が軽減していく方法になります。
ストレスが過度にある状態だと
心身ともに負荷がかかってしまいます。
ストレスケアをしていくことで
心身ともに負荷の少ない状態を作ることで
肉体的にも精神的にも余裕のある状態を作ることが大切な
健康管理の1つになります。
4.今すぐできる「視界砂嵐症候群」の対策
「視界砂嵐症候群」ビジュアルスノウになっているのか、
なっていないのかは専門の医師の見解があってこその診断になります。
今一度、症状を整理して必要な診察や検査をすることが大切です。
その状態がいつから起こっているのか、
どんな状態の時にビジュアルスノウの状態になるのか、
インターネットだけの情報だとかたよってしまっていることがあります。
きちんと「視界砂嵐症候群」ビジュアルスノウの認識がある
医師の元で診察を受けることが大切です。
医師の診察や診断を受けることで
服薬治療を受けることができたり
検査などでわかったことをもとに
具体的な対策をとることができます。
気になっているのであればまずは
きちんとした専門医に相談してみることです。
可能性を考えることや原因を自分自身で探ることは大切ですが
専門家の知識で解決に向かうこともあります。
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