当事者対談企画「特性対策、どうしてる?」 2023年01月19日 目次 対談者紹介対策①片付けができない → 細かな管理は諦めてザックリ整理対策②忘れ物・失くし物が多い → 忘れる前提で、デジタルも活用して対策対策③段取りよく物事を進めるのが苦手 → ツールを活用して管理、仕事では手間がかかりすぎない方法を相談終わりに:相談窓口のご紹介対策②忘れ物・失くし物が多い → 忘れる前提で、デジタルも活用して対策私はもう「何をしても絶対忘れる」という前提で対策しています。例えば、ハンカチやティッシュ、ペンなどの小物類は「バッグを替えたときに移し替えし忘れる前提で、全部のバッグに同じモノを入れておく」という感じです。私も、小物類や化粧品は同じような対策をしています。そう言えば、先日スマートウォッチのおかげで、スマホを忘れずに済んだことがありました。スーパーで買い物して、袋詰めしたときにスマホを置き去りにしちゃったんですが、駐車場でスマートウォッチに「スマホと距離が離れています」って通知が来て、気が付くことができました。最近は便利なツールが増えましたよね。「忘れ物防止タグ」を使えば、財布の置き忘れなんかにも対策ができそうです。財布やスマホのような「一つしかないもの」は、デジタルツールをうまく使って対策すると良さそうですね。そういえば私、財布やスマホを忘れたことがあまりないんです。何でだろうって考えたんですが、「男性ならでは」の理由があるのかもしれません。というと?男性の服って、ポケットがいっぱいあるじゃないですか。私はいつも、スマホはズボンの左ポケットに、財布はジャケットの内ポケットに入れるようにしているので、入ってないと逆に違和感があるんですよ。「あれ?いつもと重さが違うぞ」みたいな。なるほど、「重さで気づける」っていいですね。たしかにそれは、男女の差があるかもしれない。私の父も、いつもズボンのお尻ポケットに財布を入れていたなぁ。女性の服装だと、そういうのはなかなか難しいですからね。“身に付けるもの”って、働く環境によっても取れる対策が変わってきそうですよね。例えば、無くし物をしないように「財布をベルトにチェーンで付ける」「スマホをネックストラップで首から下げる」といった対策は、学生時代ならファッションだと見てもらえますが、社会人になったらマナー上NGな場面もありますし。スーツを着なきゃいけない職業だったらチェーンをぶら下げるわけにはいきませんし、私用のスマートフォンを首から下げておくのも、職場によってOK・NGが別れそうです。合理的配慮として、身に付けることを許可してもらえるよう会社に相談する、という方法もなくはないと思いますが、そんなことまで合理的配慮を求めていいのか、とも思いますしね…。いくら「特性への対策だ」と言っても、“社会人としてマナー”や“職場環境”、“周囲の人たちとの関係性”など、いろんな理由でできないこともありそうです。次ページ:段取りよく物事を進めるのが苦手…どう対策すればいい?< 前のページへ 次のページへ > おすすめ関連コラム 当事者対談企画「発達障害、いつ分かった?」 発達障害当事者がオープン就労/クローズ就労の両方で働いてみて分かったこと 発達障害のある方の「合理的配慮」事例集 < 前のコラムへ次のコラムへ >カテゴリーから知りたい情報を探す障害年金 (2)就活HACK (8)合理的配慮 (19)法律 (2)特例子会社 (4)就労移行支援事業所 (10)障害者雇用 (29)クローズ就労 (10)オープン就労 (14)はたラクHACK (15)自閉症スペクトラム障害(ASD) (30)注意欠如・多動性障害(ADHD) (38)限局性学習障害(SLD) (14)