ASDのある方に向いている仕事〜やりがいある仕事の探し方〜

ASDのある方が「働きやすい」条件とは

ここまで解説した内容を整理すると、ASDのある方が働きやすい条件は下記のとおりです。

  • ・コミュニケーション力が求められない仕事(一人でできる仕事)
  • ・業務の手順やルールが明確な仕事
  • ・タスクが決まっており、臨機応変さや柔軟さを求められない仕事
  • ・自分が得意とすることができる仕事

これらをすべて満たすことができれば理想ですが、ここまでで述べたとおり、私たちの仕事や日常生活において人とのコミュニケーションをなくすことはなかなかできません。また長く仕事を続けていく間には「コミュニケーションを取りながら、状況に応じ対応しなければならない仕事」にもチャレンジする必要があるかもしれません。

定型的でコミュニケーションが少なくても済むような仕事からはじめ、生活を安定させつつスキルを積んでいき、自分の興味関心や仕事環境に応じてチャレンジの幅を広げていくのが良いのではないでしょうか。

セルフケアも大切に

どんな仕事でも、自分に合った職種や仕事環境を探すのと併せて特性に対するセルフケアをおこなうことが欠かせません。ASDの特性に対するセルフケアのヒントを過去の記事でご紹介していますので、こちらもぜひご参考ください。

「自分らしく働く」を実現しませんか?

「働いても長続きしない」 「人間関係がうまくいかない」 「就職/転職をしたいが、自分に合った仕事があるの不安」

こんなお悩みをお持ちではありませんか。働く上で困りごとを感じて就職・転職を考えているけれど、なかなか一人では上手く行かない……そんな方のサポートをおこなっているのが、就労移行支援事業所ディーキャリアです。

就労移行支援事業所とは、障害のある⽅が就職するための「訓練・就職活動」の⽀援をおこなう障害福祉サービスの一つです。(厚⽣労働省の許認可事業)

就職とは人生の目的を実現するための通過点です。自分の「なりたい」姿を見つけ、障害特性への対策と自分の能力を活かす「できる」ことを学び、社会人として長く働くために「やるべき」ことを身に付ける。

「なりたい」「できる」「やるべき」の 3 つが重なりあうところに仕事の「やりがい」が生まれると、私たちは考えています。

ご相談は無料です。フリーダイヤル、または、24 時間受付のお問い合わせフォームにて、お気軽にお問い合わせください(ご本人様からだけでなく、当事者のご家族の方や、支援をおこなっている方からのご相談も受け付けております)。

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執筆者

藤森ユウワ(ライター・編集)

ベンチャー企業の社員として働きながら、兼業で個人事業主としてもライター・Webディレクターとして活動。

これまで5社を転職し、営業、営業企画、カスタマーサポート、マーケティングなどさまざまな職種を経験。

子どものころから「コミュニケーションが苦手」「段取が悪い」「集中力が続かない」などの困りごとがあり、社会人になってからも生きづらさを感じつつ何とか働いていたが、あるとき仕事内容が大きく変わったことがきっかけで困難が表面化し、休職や離職を経験。

36 歳で ADHD・ASD と診断される。

診断後、「就労移行支援事業所 ディーキャリア」を運営するデコボコベース株式会社でアルバイトしたことをきっかけに自分に合う仕事や働き方を模索し、現在の形に辿り着く。

誰かの「なるほど!」を作るライティングがモットー。

さまざまな職種を転々とする中、苦手を補うため自分用の業務マニュアルを自作してきた経験を活かして、記事や企画書、プレゼン資料、製品マニュアルなど、幅広く執筆の仕事を行っている。

自分の凸凹を補うためにITツールを使って工夫するのが好き。

記事監修

北川 庄治(デコボコベース株式会社 プログラム開発責任者)

東京大学大学院教育学研究科 博士課程単位取得満期退学。通信制高校教諭、障害児の学習支援教室での教材作成・個別指導講師を経て現職。

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