【大人のASD特性対策】コミュニケーションが苦手だとSNS依存になりやすい!?上手く付き合うためのHACK!

「SNS をやっていると、つい没頭して何時間も見続けてしまう」「もしかして、SNS 依存では…?」—— こんなお悩みをお持ちではありませんか?

Twitter や Facebook、Instagram など、 SNS アプリは私たちにとても身近で便利な存在です。友だちとのコミュニケーションや情報収集など、普段から活用されている方も多いことでしょう。

しかし SNS との付き合い方を間違ってしまうと、便利などころか逆に「日常生活に悪影響を与えてしまう」ことにもなりかねません。

発達障害のある方は、その特性から SNS や動画などのインターネットのコンテンツに没頭してしまいやすいと言われており、特に自閉症スペクトラム障害(以下、ASD)では以下のような傾向があるとされています。[*]

  • ・現実世界で対人関係やコミュニケーションが苦手なことから、ネット上での交流を求めやすい
  • ・興味関心が高いことに時間を忘れて没頭してしまうことから、ネット上での情報収集に多大な時間を費やしてしまいやすい

ASD 当事者である筆者も、実際に長年 SNS との付き合い方に苦労してきました。そこで今回は、筆者が試行錯誤してきた中から、効果があった 2 つの HACKS をご紹介します。

[*参考文献:発達障害とインターネット依存の現状と対策|一般社団法人日本児童青年精神医学会 機関誌「児童青年精神医学とその近接領域」第60巻 第1号 2019年2月1日発行]

①アプリの通知を切る

「SNS をあまり見ないようにしよう」と思っていても、スマートフォンの通知が鳴ればついつい見てしまいますよね。これはガマンする/しないの問題ではなく、もはや人としてどうしようもないことではないでしょうか。

どうしようもないのであれば、そもそも通知が届かないように仕組みを作りましょう。

SNS の通知設定は、実はかなり細かく設定することができます。例えば Twitter の場合だと、リツイートやリプライ、DM などの機能ごとに通知のオン/オフを選べたり、特定のアカウントからの通知だけをオン/オフしたりすることも可能です。

筆者は SNS の通知をすべて「オフ」に設定しています。

実は、最初は「自分の投稿に返信(リプライ)してもらったときに、気が付かなかったらどうしよう…」と思って通知をオフにすることをためらっていました。でもよく考えてみれば、SNS の通知は「仕事の連絡」のようにすぐに返事をする必要はないわけです。後でまとめて確認・返信するのでも、まったく問題はありませんでした。

各 SNS の通知の設定方法は、以下の記事(外部サイト)をご参照ください。

②SNS を見る時間を決める

子どもの頃に「テレビやゲームの時間を親から決められていた」という方も多いのではないでしょうか?これと同じように、SNS も時間を決めて利用するのが効果的です。

任天堂の Switch には「みまもり Switch」というアプリがあり、親がゲーム時間を管理することができますが、これと同じような機能が実はスマートフォンには最初から搭載されています。これをうまく活用しましょう。

iPhone では「スクリーンタイム」、Android では「Digital Wellbeing」という機能を使って、アプリ毎に見られる時間帯や、1日あたりの上限時間を設定できます。PC のブラウザから SNS を利用している場合は「BlockSite」などの拡張アプリをインストールすることで、似たような機能を使うことができます。

これらを設定しておけば、SNS を見ようとついスマホに手が伸びてしまったときに、踏みとどまることを助けてくれます。

ただし一つ問題があります。大人が自分で自分のスマートフォンを設定する場合、解除しようと思えばできてしまうので、完全にブロックすることができないのです。何を隠そう、筆者も「SNS を見たい」という欲望に負けて設定を自分で解除してしまうことがたびたびありました。

どうしてもガマンできない場合はどうすれば良いのか —— いろいろと試行錯誤した結果、筆者の場合は「スマートフォンから SNS アプリを消して、PC からのみ見るようにする」ことにしました。たしかに、スマートフォンでスキマ時間の暇つぶしに SNS を見られないのはちょっと不便に感じることもありますが、没頭し過ぎるよりはマシだろうと諦めることにしました。

スクリーンタイムなどの詳しい設定方法は、以下の記事(外部サイト)をご参照ください。

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執筆者

藤森ユウワ(ライター・編集)

ベンチャー企業の社員として働きながら、兼業で個人事業主としてもライター・Webディレクターとして活動。

これまで5社を転職し、営業、営業企画、カスタマーサポート、マーケティングなどさまざまな職種を経験。

子どものころから「コミュニケーションが苦手」「段取が悪い」「集中力が続かない」などの困りごとがあり、社会人になってからも生きづらさを感じつつ何とか働いていたが、あるとき仕事内容が大きく変わったことがきっかけで困難が表面化し、休職や離職を経験。

36 歳で ADHD・ASD と診断される。

診断後、「就労移行支援事業所 ディーキャリア」を運営するデコボコベース株式会社でアルバイトしたことをきっかけに自分に合う仕事や働き方を模索し、現在の形に辿り着く。

誰かの「なるほど!」を作るライティングがモットー。

さまざまな職種を転々とする中、苦手を補うため自分用の業務マニュアルを自作してきた経験を活かして、記事や企画書、プレゼン資料、製品マニュアルなど、幅広く執筆の仕事を行っている。

自分の凸凹を補うためにITツールを使って工夫するのが好き。

記事監修

北川 庄治(デコボコベース株式会社 プログラム開発責任者)

東京大学大学院教育学研究科 博士課程単位取得満期退学。通信制高校教諭、障害児の学習支援教室での教材作成・個別指導講師を経て現職。

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