発達障害・精神障害と職場コミュニケーションスキルの重要性
こんにちは。ディーキャリア草津オフィススタッフです。
ディーキャリア草津オフィスは、発達障害や精神障害を持つ方を対象とした就労移行支援事業所です。日々、一般就労に向け、ソーシャルスキルトレーニングや、ビジネスルール・マナーの訓練、PC業務の訓練をおこなっています。
さまざまな特性や、経験を積まれている方が多く、就労したけれどもミスを連発してしまったり、職場でトラブルが多く上手く行かないと悩まれるケースに寄り添い、日々解決策について考えています。
今日はその中でも、特に多い職場でのコミュニケーションスキルの苦手さと、解決策、訓練方法について焦点を当てお話したいと思います。
職場でのコミュニケーション
職場でのコミュニケーションは、業務を円滑に進めるために欠かせないスキルです。特に発達障害や、精神障害を抱える方々にとって、コミュニケーションの課題は大きな壁になる事があります。
なぜ、職場で円滑なコミュニケーションが求められるのか、その必要性について解説します。
発達障害・精神障害とコミュニケーションに課題が出る理由
発達障害
・ASD(自閉症スペクトラム障害):ASDのる方は、社会的なコミュニケーションや対人関係に困難を感じる事が多いです。具体的には、相手の表情や感情を読み取るのが難しかったり、自分の興味や関心に強くこだわるため、他者との意思疎通がうまくいかない事があります。
・ADHD(注意欠如・多動性障害):ADHDのある方は、注意散漫であったり、衝動的な行動をとることが多いため、話の内容が飛びやすく、相手に上手く伝わらないことがあります。また、計画性が欠けているため、報告や連絡が遅れがちになっていることもあります。
・SLD(限局性学習症):SLDのある方は、特定の学習領域において困難を抱えています。例えば読み書きや計算が苦手であることがコミュニケーションに影響を及ぼすことがあります。これにより、書面でのコミュニケーションが特に難しくなることがあります。
精神障害
・うつ病:うつ病のある方は、気分の落ち込みやエネルギーの低下により、コミュニケーションに対する意欲が減少することがあります。また、自己評価が低くなるため、自分の意見を述べることに対して不安を感じることが多いです。
・双極性障害:双極性障害のある方は、気分の波が激しいため、コミュニケーションの一貫性が保てないことがあります。特に、躁状態では話が早口になったり、内容が飛躍することがあり、相手にとって理解しづらくなることがあります。
職場におけるコミュニケーションの重要性
職場でのコミュニケーションが円滑であることは、業務の効率化やミスの防止に直結します。例えば、意思疎通が図れない場合、以下のようなリスクが生じます。
・業務ミス:情報の伝達ミスにより、業務が正しく遂行されない。
・トラブル:誤解や誤った情報に基づくトラブルが発生する。
・モチベーションの低下:相談や報告ができないことで、社員のモチベーションが低下する。
コミュニケーションスキルを学ぶ理由
コミュニケーションスキルを学ぶことで、以下のようなメリットがあります。
・業務の効率化:スムーズな情報共有により、業務が効率的に進む。
・信頼関係の構築:上司や同僚との信頼関係が深まる。
・心理的安全性の向上:安心して意見を共有できる環境が整う。
事例紹介
事例1:職場での誤解を防ぐためのコミュニケーション
課題
ASD(自閉症スペクトラム障害)を持つAさんは、上司からの指示が曖昧な場合に、誤解が生じやすく業務ミスが頻発してしまう。
解決策
・確認のための質問をするスキルを身に付け、誤解を防ぐ。
例:「このタスクの締め切りはいつですか?」「具体的にどのような形式で提出すればよいですか?」
事例2:チーム内での意見共有の重要性
課題
うつ病をもつBさんは、自己評価が低く、意見を述べる事に対して不安を感じており、チーム内での意見共有が少なくコミュニケーションが不足していた。
解決策
・意見を述べる練習をおこなう。
ミーティングの場で自分の意見を簡潔に伝える練習を繰り返しおこなう。
事例3:傾聴のスキルを活用した信頼関係の構築
課題
社交性不安を持つCさんは、他者との対話に不安を感じ、コミュニケーションが一方的に鳴り勝ちで、信頼関係が築けていなかった。
解決策
・傾聴のスキルを身に付ける
相手の話をしっかりと聴き、適切なタイミングであいづちを打つことや、相手の気持ちを理解しようとする姿勢を持つ。
ディーキャリア草津オフィスのプログラム紹介
ディーキャリア草津オフィスでは、コミュニケーションスキルの向上のために、下記のようなトレーニングや訓練の場を提供しています。
・傾聴の訓練:相手の話をしっかりと聴き、適切なフィードバックをおこなう練習。
・ビジネスコミュニケーションの練習:ミーティングの進行役や報連相スキルの練習。
・コミュニケーションツールの活用:メールの効果的な使い方の練習。
・心理的安心性の確保:安心して意見を述べられる環境を作るための練習。
まとめ
職場での円滑なコミュニケーションは、業務の効率化やトラブルの防止に不可欠です。
ディーキャリア草津オフィスでは、訓練を受けたいと思っていらっしゃる方々が、今後安心して働けるよう、コミュニケーションスキルの向上をサポートしています。
ぜひ、プログラムを活用して、職場でのコミュニケーションを改善しましょう!
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