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大人の発達障害ネガティブな思考|マイナス思考から解放するための3つの方法

ネガティブ思考になってしまうことありますか?
さまざまな状況で悲観的になってしまうことや
自分を責めてしまうことがあるとおもいます

ネガティブ思考を切り替えてポジティブ思考になればいいのかというと
実は、そうではありません

もちろん理想の状態があると思いますが
ネガティブとポジティブはある意味両極端な考えになります
急激な変化は身体的、精神的負担にもなります

今回は大人の発達障害の方がネガティブになってしまうのはなぜなのか?
またネガティブになってしまったときの対策を伝えていきます

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ディーキャリア柏オフィスの発達障害サポーターの大松です
ディーキャリア柏オフィスは発達障害の特性に応じた訓練プログラムを提供している
就労移行支援事業所です

発達障害(注意欠如・多動性障害ADHD 自閉症スペクトラム障害ASD 限局性学習障害SLD)
精神障害(うつ病、双極性障害、適応障害、パニック障害など)のある方などが在籍されております
専門知識のあるスタッフで運営しています

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目次
1. 大人の発達障害はなぜ、ネガティブになってしまうのか
2. そもそもネガティブとは何なのか
3. 自分の傾向を知ることで徐々に変化することが大切(マイナス思考から解放するための3つの方法)
4. 思考の切り替えや仕事の場面で活かせるセルフケアと合理的配慮

1. 大人の発達障害はなぜ、ネガティブになってしまうのか

「発達障害」という言葉は日本でも多くの方に認知されるようになってきました
発達障害という言葉は
・ASD(自閉症スペクトラム障害)
・ADHD(注意欠如・多動性障害)
・SLD(限局性学習障害)
などの総称を表す言葉になります


「発達障害の方がなぜネガティブ思考になってしまうのか」というと

① 脳科学的視点:発達障害があると、脳内の神経細胞が正常に機能しないため
         物事をネガティブに捉えてしまう傾向があります
② 認知の視点 :発達障害があると、自分の能力を正しく評価できないため
         物事をネガティブに捉えてしまう傾向があります

2つの視点も明確な答えが出ているわけではなく
あくまでも仮説の1つになります

①脳科学的視点
脳はさまざまな役割を担っています

視覚を司る部分
味覚を司る部分
触覚を司る部分
聴覚を司る部分
嗅覚を司る部分


感じていることを調整する部分
相手の言動の裏側を認識する部分
人の気持ちを司る部分
筋肉などと連携してくれる部分

思考と感情と行動のバランスをとってくれる部分
想像を司る部分など
調整をしてくれています

さまざまな情報を司っていますが発達障害があると
「実行系機能」と呼ばれる情報を調整し、処理してくれる部分の働きが
偏っていることや、バランス調整が苦手なことがあります

また心理的作用により見たり、聞いたり、感じていることが偏ると
ネガティブ思考になってしまうことがあります

② 認知の視点が偏ってしまうと
考え方がある一定の面だけを捉えてしまい
マイナス面だけを見てしまい考えてしまうことがあります

本当はプラスの面も見たうえで結論を出せばバランスが取れますが
マイナスの面ばかりを見てしまい
思考を膨らませてしまうと
結果、無意識でマイナスの面だけを見てしまっていることになります

2.そもそもネガティブとは何なのか

「ネガティブ」とは
①否定的。消極的
②陰絵。陰画用のフィルム。ネガ

事象を正負二極で見立てた際の負の側面を意味しています
プラス面とマイナス面と2つに分けたときのマイナスの面になります

世の中には「表裏一体」という言葉があるとおり
物事にも出来事にもプラスの面もあればマイナスの面もあります
プラス面なのかマイナスの面なのかを決めてしまうのは
基本的に自分自身です

単純にネガティブが悪く、ポジティブが良い
ということではなく両方の面が存在しています

また2極だけではなく
ほかにも見え方はたくさんありますが

極端に考えてしまうとネガティブな面と
ポジティブな面になってしまいます

人はつい自分のマイナスな面に目が行ってしまいます
自己否定ばかりしているとどんどん落ち込み
切り替えることが難しくなります

上の図を見たときに
どちらの丸に目が向いてしまうのかというと
おそらく右の欠けている丸の方に目が向いていると思います
100%の丸よりも95%の不完全な丸に目が向いてしまう

要するに私たちは
できなかったことや失敗したことの印象が大きく
できたことや楽しかったことなどは印象が小さくなる傾向があります


人は欠落している部分に目が自然と行くようになっています
今日のできたことよりも今日できなかったことに目が向いてしまいます
でもこれは正常な感覚でもあります

健全な自己嫌悪と反省がない人は
ただ単にわがままになってしまうことや傲慢になります
問題に目を向けてこそ成長するきっかけとなります

いつも自分はダメだ
何もできないのだと自己卑下ばかりをして
落ち込むのは生産的ではありません

マイナス思考が悪いのではなく
マイナス思考でネガティブな状態から
抜け出すことができないと
「負のスパイラル」にはまってしまい抜け出すことが難しくなります

また負のスパイラスになったときに陥りやすいこととして
負のスパイラルになっていること自体に気が付きにくいことが挙げられます
後々気が付くことはよくあるのですが
視野が狭くなってしまった場合
出来事と行動と感情を切り離した状態で考えるとが難しいです
物事を俯瞰することが大切です

特性上、客観視することが苦手なことや
事実や主観だけをみて結論を出してしまうことなど
そもそもの目的を見失ってしまうことがあります
きちんと情報を整理しそのうえで決断を出していくことが大切になります

3. 自分の傾向を知ることで徐々に変化することが大切(マイナス思考から解放するための3つの方法)

対策を考えていくときに大切なこととして
まずは自分の特性や性格、思考の癖などを知っておく必要があります

ネガティブ思考から抜け出すためには
あなた自身の考え方の傾向や思考癖を把握し
対策をしていくことが重要です

思考の癖として起こりやすい3つ
・白黒思考(0、100思考)
・邪推:読心術思考
・先読み:占い思考


思考が偏ってしまう方の多くはこういった
考え方の癖のパターンがあります

・白黒思考(0、100思考)
物事を黒か白か(全か無か)のみで分類をしてしまう

白黒思考の思考癖は物事を決定していくときに影響が大きいです
やるのか、やらないのか
決めるのか、決めないのか
謝るのか、謝らないのか
自責にするのか、他責にしてしまうのか
など様々な意思決定の場面で大きく働きます

極端に物事を考えてしまう傾向があるので
他者からは融通がきかないように思われてしまうことがあります

対策としては
物事の決断を強いられてしまった場合に
両極端な考えだけではなく、中間の折衷案を考えていくことが大切です

数字に置き換えると0と100の極端な考え方ではなく
中間の50の場合だったらどうなのかと
2つの選択肢だけではなく
中間の思考という3つ目の選択肢を考えてみることが大事です

3つの選択肢に慣れてきたら
その間をとって5つの選択にしていくと
自身の視野が広くなっていくことでしょう

・邪推:読心術思考
自己判断で誰かが否定的な態度をしていると結論付け確認しない

あなた自身の主観的な思い込みの中で否定的な感情が高まってしまい
事実確認を行わずに自分の中で勝手に決めつけてしまう

他者の意見を確認することや
当人に確認をしてみることが大切です
人の気持ちなんていうのは、単純なものではありません

時期や体調や精神状態によって異なっています
そして「欠けた円」でも紹介しましたが
人は基本的にネガティブな部分が見えてしまうようにできています
それは他者だけではなく
自分自身にも当てはめることができます

仕事として業務に取り組んでいく中で問題なのは
自分勝手に決めてしまうことがあまりよくありません

確認をしていればいいのですが
良かれと思って自分勝手に決めつけて仕事をして
結果、間違っているということにならないための対策が必要になります

初めて行う業務の場合はきっちりと情報をまとめた上で
上司や同僚に確認すること大切です

確認しすぎることは他者の時間を奪ってしまうのでよくありません
情報を思考して頭の中だけで考えるのではなく
一度、紙などに整理し、可視化して状況の再確認が必要になります

・先読み:占い思考
物事が悪くなると予想し、その予想は予め決められた事実だと思うこと

こちらも結果的に、勝手に結論を付けてしまっていることが問題となります
事実と主観との切り分けが苦手な場合に起きてしまいます

この先読みに関しては思考の中だけではなく
選択の機会損失につながってしまうことが多いです

「どうせうまくいかないだろう」と思い込んでしまい
行動に移すことがないといった機会損失です

意外とやってみたらうまくいったなんていうこともあると思うのですが
先読み思考での決めつけてしまって
行動に移すこと自体を選択肢から排除してしまうともったいないです

・白黒思考(0、100思考)
・邪推:読心術思考
・先読み:占い思考


いずれにしてもこの3つは考え方の癖になります
癖になるので自動的に考えてしまうことがあります

あなた自身の考え方の癖や意識的に考え方を変えることや
認知行動療法を使って捉えなおしを行うなど
回避方法はさまざまありますが

あなた自身の考え方の癖や
傾向を知りそのうえで対策をすることが重要になります

4.思考の切り替えや仕事の場面で活かせるセルフケアと合理的配慮

考え方の癖を客観視して周りに合わせていくことや
自分ではコントロールできないことに関して
他者や家族などからの協力をしてもらうことも大切です

今後の働き方として障害者雇用を選択される場合は
合理的配慮を得ることができます

合理的配慮というのは
国際連合による「障害者の権利に関する条約」(2008年発効)では
「障害者がほかのものと平等にすべての人権及び基本的自由を享受し
又は思考することを確保するための、必要かつ適当な変更及び調整であって、
特定の場合において必要とするものであり、かつ均衡を失くしたまたは過度の負担を課さないものをいう。」と定義されています

内閣府のリーフレット「『合理的配慮』を知っていますか?」ではこれを
下記のようにまとめています

「障害者のある人は、会社の中にあるバリアによって生活しづらい場合があります。
 この法律では、役所や事業所に対して、障害のある人から、会社の中にあるバリアを取り除くためめに何らかの対応を必要としているとの意思が伝えられたとき※〇※に、負担が重すぎない範囲で対応すること(事業者においては、対応に務めること)を求めています」

※〇※
言語(手話を含む。)、展示、拡大文字、筆談、実物を示すことや身振り手振りなどのサインによる合図、触覚などの様々な手段により意思が伝えられることを言います。通訳や障害のある人の家族、支援者、介護者、法定代理人など、障害のある人のコミュニケーションをサポートにより本人の意思が伝えられることも含まれます
内閣府のリーフレット「『合理的配慮』を知っていますか?」からの引用

https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_leaflet.html

2016年4月に施行された「障害者差別法」により「合理的配慮」は義務化されました
障害者差別解消法ができるまでは「差別」とは「障害のある方に対し積極的に差別行為を行うこと」という考え方が一般的でした
しかし障害者差別解消法により「合理的配慮を行わないことも差別」という考え方が
法的に示されたと言えます

障害者雇用の場合はこの「合理的配慮」を得られ
自身が働きやすい環境や状況を会社に対して依頼することができます

とはいえ「合理的配慮」には基本ルールがあります
合理的配慮は一方的に提供するものではなく、受ける本人の意思の尊重が大事でり、本人と事業者がともに考え、合意形成の上で決定されるものです。

要するにお願いすればなんでもおこなってくれるとは限らないということです
そこで自分自身にもできるセルフケア(自己対処)という
視点も忘れてはいけません

この「合理的配慮」に対してどの程度、会社に対して配慮が必要なのかということを
今後就労を目指している方は自分自身で説明をする必要があります
自分自身の取り扱い説明書的な部分を
相手にわかるように説明をすることで

企業側の視点で言うと
自己理解や、自己分析が出来ている方だなと企業が理解することができます

自己理解や自己分析、また自分でも対処しているという
説明が相手に理解される形で行われると
面接などの時にきちんと自分のことを理解されていると評価をされます

逆に説明が不十分であったり
相手に伝わらない説明になってしまうと
結果、自己理解が進んでいないと評価されます
結果、コミュニケーションをうまく取れないといった印象を持たれやすいです

企業側としては
自己理解をして自己対処をして
それでもうまくいかない場合は他者に説明をして
合理的配慮を依頼してくれると
企業側も非常に動きやすいし、理解をしやすくなります

こういったコミュニケーションを通じて
相互理解ができます

あなたのことも理解してもらい、企業のこともあなたが理解していく
関係性を構築していくことで
長期的な就労がはじめて成立するのではないかと感じます

ディーキャリア柏オフィス|就労移行支援事業所

ディーキャリア柏オフィスでは
発達障害やその他精神疾患などに対しての
第三者的な見解をお伝えできます

ディーキャリア柏オフィスでは就労移行支援事業所として
長期就労に向けて自立するための取り組みを行っています
福祉的視点と企業視点をバランスよく
一人ひとりに合う形で提供して
長期就労につながる形での支援を行っています

就労支援事業所ディーキャリア柏オフィスでは
日々の活動や実習などの体験を通じて
そういった特性に対しての認識や
対策や予防策をしっかりと明確にした上で

長期就労に結びつくための訓練を通じて
新しい世界観や価値観を学ぶ場所になります

ディーキャリア柏オフィスで取り組めること
実際の職場の環境に近い状態で
合理的配慮の視点でも特性検証の視点でも
訓練を実施して長期就労を目指すことができます

就労後の定着支援も行っています
あなた自身の働きたいを実現するために
効果のある方法や対策などを実施することができます
3つのコースを通じてそれぞれの特性に合う方法を伝えています
各コースの詳細は下記よりご確認ください
3つのコースだけではなく他の取り組みも実施しています

【就労移行支援事業所 ディーキャリア 柏オフィス 】の説明
ディーキャリア柏オフィスは、千葉県柏市「柏駅」にある就労移行支援事業所です
発達障害の特性による働きづらさをフォローする「働き続けるためのプログラム」と
自分の価値観や適職を見極める「やりがいを見つけるためのカリキュラム」で
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