【利用者さんブログ】鯛と呼ばれる魚たち(パート2)
\見学・無料相談会随時受付中/
オンラインでも随時受け付けております💻✉
ここをクリック👈 ※オンライン相談受付ページへ進みます
***************************************************************
こんにちは、むんです!
前回に引き続き、鯛と呼ばれる魚たちについてのブログです。
前回は最も鯛らしい鯛が「真鯛(マダイ)」なこととその理由を書きました。
前回の記事はこちら
今回は最終回です。
一番伝えたかった「鯛に近い魚ランキング」についてご紹介します。
ルール:種類の違いをどう判断する?
鯛に近いかどうかを考えるときに大切なのは、その近さをどうやって判断するかです。
生き物の種類の近さを判断する方法は大きく分けて主に2種類あります。
一つは見た目の違い、もう一つは遺伝子情報の違いです。
このブログでは、遺伝子情報の違いを利用して種類の違いをまとめたデータを使って判断します。
[1]は硬骨魚類全体に対してまとめられたもので、[2]は鯛のなかまに絞ってまとめられたものです。
これらのデータを使います。
より詳しくより正しいデータや図表はこれらの文献のリンク先にございますので、適宜参照してみてください。
結果
結果は以下の図の通りです。
魚の名前とトーナメント表のようなものが書かれてありますね。
マダイが鯛のシンボルなので一番上にマダイがあります。
これを基準に見ていきます。
トーナメント表のようなものは「系統樹」と呼ばれるものです。
一つの線が二つの線に分かれるとき、共通の祖先が異なる二つの種類に分かれたことを意味しています。
ある二つの種類を比較したときに何度も系統樹の枝分かれがあれば、それだけ異なる進化の道を歩んだことになります。
逆に枝分かれが少ないなら似通った進化の道を歩んでいることになります。
例えば「マダイとチダイ」の進化の道のりと「マダイとクルマダイ」の進化の道のりを比べてみます。
この場合は「マダイとクルマダイ」の進化の道のりの方が間に挟まる枝分かれが多いです。
したがってこの系統樹ではチダイとクルマダイを比べた時、チダイの方がマダイに近いという結論を得ることができます。
また、図に描かれてある魚は、系統樹の色と対応しています。上のものほどだいたいマダイに近いです。
<この図を見る上での注意>
- 枝分かれした時代は分からない
系統樹では、枝分かれした時代を推定できることがあります。
[1]を見ると、例えばマダイの祖先とマトウダイの祖先が別の進化の道をたどったのは約1億6000万年以上前(中~後期ジュラ紀あたり)と推定されていることが分かります。
一方で、マダイの祖先とフエフキダイの祖先が別の進化の道をたどったのは約6600万年以上前(後期白亜紀あたり)と推定されていることが分かります。
その情報はこの図では分岐を見やすくするためになくしています(いくつかの祖先がほぼ同じ時期に分岐している場合、分岐の線が重なっちゃって分かりにくいことがあるので)。 - 系統樹は今後の研究で変わる可能性がある
ここで参考にした系統樹はブログの執筆当時で最新のものですが、この内容は今後の研究結果で変わる可能性があります。
[1]の硬骨魚類の分類を見ると「incertae sedis」と書かれた部分がいくつかあります。
「incertae sedis」に含まれている種類の魚は、はっきり分類を決められていません。
今後の研究でそれらの魚の分類が定まっていく場合、系統樹が変更される可能性があるため注意が必要です。
<この図からわかること>
- 鯛に近い魚ランキングを作ることができる
この図をつくった最大の目的は、鯛に近い魚ランキングを作ることです。
上の図を見ると、ちょうど上からランキングになっています。
大まかな結果をここにも書くと、マダイから近い順に「マダイ」「チダイ」「クロダイ」「イトヨリダイ」「クルマダイ」「フエヤッコダイ」「イシダイ」「ブダイ」「スズメダイ」「キンメダイ」「マトウダイ」となっています。
マダイからイトヨリダイまでの範囲の魚はまとめて「タイ目(Spariformes)」と呼ばれています。
また、マダイからブダイまでの範囲の魚はまとめて「Eupercaria」と呼ばれていて、スズメダイやキンメダイ、マトウダイのなかまとは一線を画しています。 - キンメダイに比べるとフグの方がマダイに近い
この図を見ると、フグはキンメダイに比べると上の方にある事が分かります。これは、キンメダイよりフグの方がマダイに近い種類だということを意味しています。しかし、フグはマダイに似ても似つかない形をしています。フグは進化の過程で何らかの理由で大きく形が変化したといえます。 - マダイに似ていると思ったら実は全く違う種類のものがある
生き物は、別の道筋で進化したにもかかわらず、形がそっくりになることが多くあります。
これを収斂( しゅうれん)進化と呼びます。
有名な例としてはサメとイルカがあります。
サメは魚類でイルカは哺乳類ですが、よく似た姿をしています。
スズメダイは形がマダイに似ていますが、実際は異なる進化の道を歩んだグループです。
みなさまの推しの「○○ダイ」はどれだけマダイに近かったでしょうか?
もし載ってなかったら、下にひたすら「○○ダイ」のみをマダイからの近さ順で列挙した図(種の名前は主に[3]を参照した)を載せましたので探してみてください。
ただおそらく列挙漏れがありますし、名称が一般的なものかなども調査していません(例えばティラピアという魚は過去にイズミダイと呼ばれていたことがありますが、ここには載せませんでした)。
もしここにもなかったら調べてみてください!
ここまで読んで下さりありがとうございました。
また次回お会いしましょう!
参考文献
[1] Betancur-R, R., Wiley, E.O., Arratia, G. et al. (2017) Phylogenetic classification of bony fishes. BMC Evol Biol 17, 162. https://doi.org/10.1186/s12862-017-0958-3
[1]の文献中の硬骨魚類の分類はこちら:https://static-content.springer.com/esm/art%3A10.1186%2Fs12862-017-0958-3/MediaObjects/12862_2017_958_MOESM6_ESM.pdf
[2] F. Santini, G. Carnevale & L. Sorenson (2014) First multi-locus timetree of seabreams and porgies (Percomorpha: Sparidae), Italian Journal of Zoology, 81:1, 55-71, https://doi.org/10.1080/11250003.2013.878960
[3]web魚図鑑 https://zukan.com/fish/
***************************************************************
ディーキャリア西日暮里オフィスでは、
就職のサポートだけではなく、障害特性の理解や生活での困り感への対処のお手伝いもしております。
🍃下記に当てはまる方は是非一度お問い合わせください。
・発達障害・精神障害の理解ができない
・障害があってどうしたらいいのかわからない
・障害があっても就職がしたい
・就職の仕方がわからない
・就労移行支援事業所について知りたい
・オンラインで通所したい
・片付けられない
・集中し過ぎてしまう
・人の気持ちが分からない
等
ディーキャリア西日暮里オフィスがあなたをサポートします。
いつでも見学・体験お待ちしております。
\見学・資格保持者による無料相談会随時受付中/
オンラインでも随時受け付けております💻✉
ここをクリック👈
※オンライン相談受付ページへ進みます
【QRコードをスキャン】
↓お問い合わせはこちら
TEL:03-6807-7792
FAX:03-6807-7793
MAIL:nishi-nippori@dd-career.com
D-career HP:https://dd-career.com/office_data/nishi-nippori/
Dウェルフェア株式会社HP:https://d-welfare.jp/
Twitter:@dc_nishinippori
ディーキャリア西日暮里オフィスまでご連絡ください。
秋葉原駅前オフィスのブログ一覧
オフィス情報
秋葉原駅前オフィス
- アクセス
- JR「秋葉原駅」昭和通り口より徒歩1分
- 電話番号
- 03-6807-7792