大人の発達障害|ASD恋愛傾向「自分がしてほしい」「相手がしてほしい」ってなに?
「ダメだと分かっているけれど、気持ちをとめられない」
「一方的に行好意をよせてしまう」
「過度に人に執着をしてしまったり、困らせてしまう」
もしかしたら、発達障害の特性で
上記のようなできごとになってしまっているのかも
今回は発達障害の中でもASD
(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群・高機能自閉症など)
特性に対しての対処や対策についてお伝えしていきます
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ディーキャリア柏オフィスの公認心理師の杉本です
ディーキャリア柏オフィスは発達障害の特性に応じた
訓練プログラムを提供している就労移行支援事業所です
発達障害(注意欠如・多動性障害ADHD 自閉症スペクトラム障害ASD 限局性学習障害SLD)
精神障害のある方などが多く在籍しております
専門知識のあるスタッフで運営しています
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目次
1.「恋愛」ってなんなのかがよくわからない
2.ASDの特性の恋愛観の傾向
3.発達障害と依存の関係と恋愛事情
4.恋愛への向き合い方への対処法
1.「恋愛」ってなんなのかよくわからない
恋愛のカタチって人それぞれになるので
どんなカタチがいいのかなんてわからないというのが本音です
発達障害(ASD|自閉症スペクトラム障害)の特性があると
一般的には共感することに苦手があったり
こだわるポイントが一般的な物とはズレてしまっていたりします
恋愛への価値観がズレてしまっていると
思考が極端になってしまい
あなたがいいと思っている事を相手に押し付けてしまう
中途半端な関係性を保つという概念が持ちずらく
一方的な距離感の縮め方になってしまう
暗黙の了解などが分かりずらく
性的な部分に関してもルール化されていないと
対応がしにくいなど
できごとで捉えるとさまざまな部分で混乱をしてしまう
というようなことが起きてしまいます
その相称としての「恋愛観」ってそもそもなんなん
という形になってしまうことが多いと
相談を受けてきた方の中でも多くいらっしゃいます
また「依存的」な関係性になってしまうこともあります
そもそも「恋愛観」は人それぞれなので
その「恋愛観」を否定したり、肯定的にしたいわけではありませんが
一般的な恋愛の概念とは異なってしまうという事が起こってしまい
変わった人だなとか独特な人だなと
他者に捉えられてしまうこともあります
2.ASDの特性の恋愛観の傾向
発達障害なのか、発達障害ではないのかということではありませんが
そもそも「恋愛観」は人それぞれです
いい悪いの問題ではなくさまざまな価値観、恋愛観があります
その中でも恋愛の相談を受けてきた中での事例をもとにお伝えしていきます
発達障害にはASD(自閉症スペクトラム障害)や
ADHD(注意欠如・多動性障害)SLD(限局性学習障害)などの
主な診断名がありますが
今回はASD(自閉症スペクトラム障害、アスペルガー症候群«以前の診断名»)
に関してのある人の恋愛観についてお伝えします
恋愛観の前にそもそも、ASD(自閉症スペクトラム障害)の特性があると
物の感じ方や認識の仕方が少数派の意見になりやすい傾向があります
端的にいうと一般的な概念とは異なってしまうということです
日本の文化の中だけで言うと
どうしても多数派の意見に合わせてしまうという傾向が高いです
ASDの方の「恋愛観」に関しては
特性として曖昧な文脈が理解しにくいことや
字義通り物事を捉えてしまう傾向があります
「放っておいてよ」→「放っておけばいいんでしょ」
「怒ってないよ」→「怒ってないならいいか」
「察してよ」→ 「察するって何を察するの?」
「もぅ、嫌い」→ 「じゃ終わりにしよう」
など相手の言葉を字義通り受け取ってしまうことがあります
相手は本心で言っていなくても
言葉でいったから本心か、本心ではないのかは
あまり関係なく
「言葉に出しているのだから、そうなんでしょ」となってしまう傾向があります
極端に表現してしまうと
【うれし泣き】 → どっちなん?
【カラ元気】 → 元気ないなら言ってよ
【怒っているのに怒ってないと言う】→ 怒ってるなら怒ってるって言ってよ
行動と言葉の整合性がとれていない相手の言動が
あった時には本当にどっちなのかわからなくなり
「プチパニック」を起こしてしまうことがあります
なので特性上、言葉以外の情報を受け取りずらい傾向があり
察するということが苦手ということがあります
3.発達障害と依存の関係と恋愛事情
ASD(自閉症スペクトラム障害)の特性があると
どうしても一般的な価値観との違いがあります
多様性ということで見ると
みんな違ってみんないいという考え方なので
少数派の価値観も多数派の価値観も
お互いに認め合いながら
いい部分を求めていくことが良いことなのだけれど
実際の社会の中で起こっている事としては
お互いに理解し合えない状況や環境が摩擦やズレを起こしています
そのお互いの違いを認め合うには
いろいろな要素が必要です
人間関係や信頼関係、立場、年代
お互いの相手に対しての認識、常識
状況、環境、そもそもの考え方、価値観
お互いを理解しようとする向き合い方など
状況によってさまざまな違いがあるので
一概には言えませんが
関係性がまだきっちりとした状態がつくりあげられていない状態だと
言動の中での認識のずれやお互いの価値観のズレが
おこりやすくなってしまいます
特に恋愛観のすり合わせに関しては
人の本能的な部分で遺伝子の中に
多種多様な遺伝子の組み合わせの方が子孫繁栄につながるので
そもそも人は自分と異なっている遺伝子に惹かれてしまう傾向があります
つまりそもそも違う価値観などを持ってる人や
自分にないものを持っている人に惹かれやすいということです
そういった状況を踏まえた上で説明をします
依存と発達障害の関連についていうと
ASD(自閉症スペクトラム障害)のある方の
世界観は独特だと言われることが多いです
脳の構造が異なっているため
見えている世界が違うなどとも言われることもあります
ASD(自閉症スペクトラム障害)のある方からすると
自分自身の世界観が変わっているなと認識をしない限りは
自分の世界観が自分の普通のことになります
仮にその自身の独特な世界観に合わせてくれる人が現れると
今まであまり受け入れてくれなかった自分を
受け入れてくれる存在が唯一そこにはある
その存在が「私にとって特別な存在」になります
好きとか嫌いとかの軸で物事を判断するのではなく
自分自身を受け入れてくれている相手に対して
とても安心をする存在になります
唯一、安心できる存在として認識をしてしまうと
この人が運命の人という判断になってしまうことがあります
相手からするとすべてを受け入れているわけではないけれど
ASDの方からすると、一部を受け入れてくれているってことは
すべてを受け入れてくれているのと同じになってしまいます
「君のこと愛している」という言葉は
「どんな君でも、どんな時でも、何があっても愛している」
という形で受け取ってしまうことがあります
もちろんASDのある方がすべてそうではありません
一人ひとり違うし、考え方や価値観も違います
相手が微妙に距離を取ってしまっていたり
曖昧に断っていたりしていても
ASDのある方は言葉でしっかりと極端に伝えないと
理解ができない特性があります
字義通り物事を捉えてしまったり
冗談なのか本気なのかが理解しづらいのです
そして相手のはっきりとしない微妙な対応が
依存関係に繋がってしまったり
あなたがいないと私はダメになってしまう
あなたがいない世界なんてありえない
というように極端な思考になってしまい
唯一、安心できると思っていることに
執着して、依存してしまうのです
4.恋愛への向き合い方への対処法
ASD(自閉症スペクトラム障害)に限った話ではありませんが
何かに執着したり、人に固執しているときは
視野が狭くなってしまいます
「スポットライトフォーカス」などと言われますが
視点が極端に狭くなってしまっている状態になります
私が長年、相談を受けているRさんも
固執して、執着してしまった時のことを振り返ると
視野が狭くなっていたとおっしゃっていました
そのRさんがどのように人に依存してしまったり
固執してしまった状態から抜け出したのかというと
結論から言うと
「事実と結果、結論を結びる」という様々なパターンを
理解し覚えるという事でした
事実と主観は全く別物の場合もあります
「好きです」という言葉でも
主観で「あなたのことが好きです」と相手に言われたと思っていても
事実として「あなたの髪の毛が好きです」と言っていただけ
という可能性もあります
事実と主観が食い違ってしまうことによって
あなたと相手の齟齬が起こることもあります
その事実を相手にきっちりと確認することが大切です
相手に確認することが難しい場合は
どなたか信頼できる方に間に入ってもらって
確認する事もできるでしょう
相手とのつながりが
あなた自身のベストフィットする内容の場合は
今まで受け入れられなかったことが多かったのに
この人はそんな私でも受け入れてくれる
だからこの人は特別な存在なんだ
その接点はあなたがこだわりを持っている部分なので
他人からしたら些細なことであったり
他人からしたら理解しがたいことであっても
本人からするとその独特な感覚が認められてことの満足感が
「依存」や「執着」につながる要因になることも多いです
「依存」や「執着」から抜け出すためには
主観的な気持ちや思いはあなただけのもので
他者はあなたと同じではないという事に気が付くことからスタートします
そしてそのパターンを自分自身で持っておくことが重要です
そのためには他者意見を聞いたり
本人にきちんと確認する事が大切です
ASD 恋愛傾向「安定した関係を保つためにできること」まとめ
恋愛に限ったことではありませんが
まずは、自身の考えや感じ方、感情をしっかりと認識すること
そして自分自身のことを知ると同時に
相手のことも理解することが大切です
自分と相手はそもそも違う人間なので
考えている事や経験や思考が異なるからです
そして理解したうえでコミュニケートして
お互いの考えのすり合わせをする必要があります
仕事の場面では我慢をしたり
納得していなくてもやらなければならないことでも
プライベートではお互いに妥協するのではなく
お互いの考えをする合わせながら、話し合う必要があります
話し合いながら理解を深めて協力し合いながら
お互いの世界を作っていくと
恋愛から発展して永遠のパートナーと
2人の関係性が発展していくかもしれません
相手がいる事なので一人では成立しません
お互いの協力があってのパートナーシップになります
ディーキャリア柏オフィス(就労移行支援事業所)では
そういった特性に対しての認識や
対策や予防策をしっかりと明確にした上で
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ディーキャリア柏オフィスは、千葉県柏市「柏駅」にある就労移行支援事業所です発達障害の特性による働きづらさをフォローする「働き続けるためのプログラム」と
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