大人の発達障害ADHD「失言」や「言葉がきつい」を理解し、克服する方法３選！！

ADHDのある方は空気が読めないとか失言が多いと言われています
いつも気をつけているけれど
気がつくと空気が変な感じになっていた

雑談の中で楽しそうに話していたのに
私が話した途端、誰も話さなくなってしまった

「正直に話していいよ」と言われ
正直に話したら怒られてしまった

そういったことが多いのであれば
ぜひ今回の記事を見ていただき原因解明と
今後の対策に活用していただければなと思います

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ディーキャリア柏オフィスの責任者で社会福祉士の高野です
ディーキャリア柏オフィスは発達障害の特性に応じた
訓練プログラムを提供している就労移行支援事業所です

発達障害（注意欠如・多動性障害ADHD　自閉症スペクトラム障害ASD　限局性学習障害SLD）
精神障害のある方などが多く在籍されております
専門知識のあるスタッフで運営しています

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目次
１．空気が読めないADHD（注意欠如・多動性障害）の詳細
２．なぜADHDのある方がなぜ「失言」や「言葉がきつい」と思われるのか
３．セルフケアや対策の具体的な方法
４．ディーキャリアでおこなっていること

１．空気が読めないADHD（注意欠如・多動性障害）の詳細

【ADHDとは】

ADHDは注意欠如・多動性障害といい
「多動」「不注意」「衝動性」という特性のある発達障害の1つです

発達障害はあくまで先天的なもので生まれついたものであり
原因は脳の機能不全といわれています

欲求や行動を制御する脳機能の困難が
その原因となり、特性としてあらわれ
特性のあらわれ方は人によって異なります

どのような場面でどのような形であられてしまうのかなど
一人ひとり対策や対応がことなることが多いです

ストレスがあったり
環境に慣れて緊張がほぐれると
特性は出やすくなる傾向があるといわれています

その点を踏まえると
自身に対しての自己理解の理解度や
外的要因に対する環境の設定が大切とされています

ADHDの特性（特徴）の説明
大まかな特性は３つの傾向にカテゴライズされています
「不注意優勢型」「多動・衝動性優勢型」「混合型」
「多動・衝動性優勢型」「混合型」の傾向がある方が

「失言」や「言葉がきつい」と
思われてしまうことが多い傾向があります
以下３つの傾向を説明します

【　多動性　】
大人になると症状が緩和されることもあるとされていますが
文字通り「動きが多くなる」特性で
行動だけでなく多弁にもなります

そわそわと落ち着きがなく社内をうろうろと歩き回ってしまうことや
気が散りやすくやるべきことに集中を向けられないこともあります

今進めている作業以外に
興味が移ってしまうことが多い傾向があります

【　衝動性　】
先の見通しを持たずにすぐに行動に移してしまいます
さまざまな背景を踏まえた上で計画を立てることに苦手を感じ
自分の意見や思いついたことを唐突に話し出すということがあります
また人の話を最後まで聞けないことがあります

【　不注意　】
注意を持続することが苦手で注意散漫になりやすい傾向があります
忘れ物やスケジュールの抜けなどの影響や
整理整頓が苦手でデスクが散らかり
無くしものや探しものが多くなりやすいこともあります

上記の説明だとADHDのネガティブな側面だけになってしまいますが
ポジティブな部分も多くみられます
ポジティブな面としては
行動力があり、やると決めたらすぐに行動に移せるフットワークが軽いです

例えば自分の仕事以外の資料の作成や
他の人のフォローも手早くおこなってくれたり
業務など「誰がやる？」となった時に進んで立候補してくれたりします

会議中はさまざまなアイディアを出してくれるアイディアマンで
新たな発見や企画を立案してくれます

発言を多くしてくれることで周囲の人も意見を出しやすくなったり
意見交換が活発におこなわれるなどの
良い空気を作る役割を担ってくれることもあります

仕事や家庭で特性が活かされると強みになりますが
活かせない環境や自身の理解や対策がされていないことで
他者から勘違いをされてしまうことや
お互いの認識がズレてしまったり
いいと思ってやったことが相手に嫌な思いをさせてしまうことがあります

ではADHDのある人がなぜ「失言」や「言葉がきつい」と
感じられてしまうのかという
理由を上の特性を踏まえてお伝えしてきます

参考資料
【e-ヘルスネット】厚生労省　生活習慣予防のための健康情報サイト
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-04-003.html

２．なぜADHDのある方がなぜ「失言」や「言葉がきつい」と思われるのか

理由は２つあります
１つ目は思い立ったらすぐに行動に移してしまう
２つ目はせっかちで結論を急ぐ、がまんしたり待ったりするのが苦手

脳科学的視点でいうと
ADHDのある方は「実行系機能」に苦手があるとされています
「実行系機能」というのは脳の司令塔のような働きがあり
ADHDのある方の場合特にその基盤となる
行動の制御に困難を抱えていると考えられています

行動制御は計画して実行したいことを中止することや
我慢する事や待つことですが
ADHDのある方の場合その難しさゆえに
衝動や注意などの行動特性が現れていると考えられています

1つ目の理由「思いついたらすぐ実行に移してしまうため」
衝動的に思いついたことを行動に移すため
周囲と違う動きをしてしまったり
思ったことを口にしてしまう傾向があります

何か考えが浮かんだ際は
それを相手に伝えることで受け取る側がどう感じるか
といった言い回しを考える事や
どう伝えれば相手が理解しやすいかなど
考慮し発言をすることが大切です

そうすることで他者との摩擦や齟齬を少なくするというような
調整できることが好ましいです

衝動性が強いことでそういったことを飛ばして
相手に伝えてしまうことがあります

ADHDのある方にお話を聞くと、
「取捨選択が早くシンプルなため口が滑りがち」といったことや
受け取り側への配慮や周りの人が
会話の中で今何を考えているのかということを考えないで
自分の発言を優先することで「失言」「言葉がキツイ」と
思われてしまうのだろうといっていました

ADHDのある方は決して相手を思いやれないのではなく
頭に浮かんだ率直な感想や意見が自分の言葉のまま出てしまうことがある
そしてその後
相手の反応を見て「またやってしまった」と自身を責めたり
「気が付いたら言葉のきつい人だと思われてる」
「人間関係がうまくいかない」
という状況になるのではということです

後になって「やってしまった」とハッとし
その場の空気や関係性を取り繕おうとすることで
人と関わる事が他の人よりも
労力のかかる事と感じられたりするのかもしれません

2つ目の理由「せっかちで結論を急ぐ、がまんしたり待ったりするのが苦手な点」
例えば会議中なかなか答えが出ず時間がかかったり
事前準備がされていない場合会議の方向性がわからない時
そのような会議は参加者が自分の立ち位置や発言に困ります

会議は早くシンプルである方が良いですが
時間をかけ熟考しチームでその時間を共有することは
工程では一人ひとりが自身のことを内省したり
チームのあり方を考える上で大切な時間になってきます

時間がないときに特性が出てしまい
一人ひとりの意見を聞かず結論を急ぐことで
結果的に他者の意見をさえぎってしまったり
本質的な部分を聞かないまま会議が進んでしまい
断片的な情報のみで意見を言ってしまったり
結論を出したりしてしまうと
やはりそれは「失言」や「きつい人」と思われてしまうかもしれません

３．セルフケアや対策の具体的な方法

・思い立ったらすぐに行動に移してしまう
・せっかちで結論を急ぐ、がまんしたり待ったりするのが苦手

ではその対策・対処法はどのようなものがあるのか
効果的なセルフケアと対策を紹介していきます

１．自身の傾向を理解し周囲に事前に伝える
まずは相手にあなたの状態をわかりやすく伝えることが基本となります
自分自身の状態や考えていることを他者に知ってもらうことで
いまどんな状態・状況なのかを知ってもらいます

あなたがADHDでどんな特性があり
何に困っているのかという情報が相手にあれば
相手はあなたの会議や普段の振る舞いをみて
誤解をすることがありません

相手にあなたの情報がなければ
勝手に決めつけられ空気が読めないなと思われ
その結果「失言の多い人」「言葉のきつい人」と
思われてしまいます

２．意見を求める習慣をつける（聞くときと話すときを分ける）
「言葉のきつい人」は一方的という印象を持たれやすいです
コミュニケーションは一方的なものではなく
双方向のやり取りがあり言葉のキャッチボールが必要です

まず周囲の人の意見を聞く
その後「私はこう思います」と伝えることで
相手にも意見を言っていただく機会を作ることが大切です

相手と対等な良い関係を築くためには
お互いに発言をする機会が大切になります

３．レーダーになってくれる人を作る
障害特性上自分自身を客観視する事が苦手な傾向があります
客観的に自分自身の事を捉えることで
自分の視点だけではなく、他者視点
あるいは第三者視点で俯瞰してみることが大切です

自分で客観視できない場合は
よき理解者に自身の行動を見守って意見をもらう事が大切です

どうしても特性なので完全になくしていくことは難しいかもしれませんが
あなたの工夫できるところを見つけ有効な対策で対応していく必要があります
客観的に自身を見てくれる人を見つけ
相談や意見を聞くことで
適応障害やうつ病パーソナリティー障害
などの二次障害を防止することにもなります

４．ディーキャリアでおこなっていること

「長く働く」という視点で見ていくと
今後、あなた自身が特性と向き合い
特性と上手につきあっていくことが大切です

発達障害の特性は「悪気はなく」無意識化の中で
やってしまっているということがあります

それを周囲に正しく分かりやすい形で伝えて
相手に認識してもらうことが大切です

それを自分の力で対応していくこと
そして他力も含め取り組んで行くという
あなたが仕事をやりやすくするための
構図化をしていくことが必要です

ディーキャリア柏オフィスでは基本的な自己理解や
あなたにあった対策方法などを自身だけでなく
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「会話やコミュニケーションが苦手」
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ディーキャリア柏オフィス

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ディーキャリア柏オフィスは、千葉県柏市「柏駅」にある就労移行支援事業所です発達障害の特性による働きづらさをフォローする「働き続けるためのプログラム」と
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