【対談】スタッフ・卒業生が語る「福祉・就労移行のリアル」①
「このスタッフがすごい!」を発掘!対談企画発案者に突撃インタビュー

こんにちは!
当ブログ作成者は、就労移行支援ディーキャリアで働く「スタッフを支えるスタッフ」として、ブログ執筆も含めて社内の広報活動をおこなっています。
ディーキャリアでは、日々「コミュニケーション能力ってどうすればつくの?」を伝えており、
講師であり実践者でもあるスタッフが集まる事業所内では、スタッフ間でのコミュニケーションも活発です。
ちょっとした雑談から業務改善のアイデアや、新しい企画が生まれることも。
そして、私はとあるスタッフ(スタッフH)から一つの「やってみたい!」というアイデアを聞きました。
「スタッフ同士で対談やったら、面白いことになるんじゃないかな?」
ええやん、打ち合わせやりましょう。
本番の対談、やりました。
このスピード感での情報伝達・場のセッティングが実現できるスタッフが、ディーキャリア札幌グループには集まっています。
100m走だと9秒台で走り切るくらいの疾走感です。早いよ~
この対談には、
- 福祉サービス、特に「就労移行支援事業所」がどのような場所なのかを知ることができる
- 就労移行支援事業所で働くスタッフがどんな人か?を知ることができる
どんな想いで福祉職にいるのか?何を意識して施設を利用してほしいのか?
と、普通に事業所見学していても聞くことが難しいスタッフ・事業所の「本音」があります。
我々2人が対話をしている様子をイメージして、楽しんでご覧ください!
⚠️本編前の注意事項⚠️
・対談内で挙げられた福祉サービスや制度については、2026年6月現在の情報を基にお伝えしています。詳細・最新情報は札幌市HPなど公的な情報元をご参照ください。
・この対談には、あくまで「一福祉専門職・一発達障害当事者としての個人的な見解」が含まれます。
すべての福祉専門職/発達障害当事者に当てはまるお話というより、いち個人の考えを/参考程度に知る機会にしてみてください。
📝当ブログ対談者 紹介

スタッフ H(福祉専門職)
・札幌市内の障害福祉サービスを提供する事業所「ディーキャリアITエキスパート札幌大通オフィス」にて、生活支援員/精神保健福祉士として勤務。
(社会福祉士取得のための勉強中とか書いてもいいかも)
・勤務している事業所では、一般就労を目指す障がいがある方の就職活動のお手伝い・訓練の実施、個別対応をおこなっている。
・社会福祉士、勉強中!
・趣味は札幌市内にあるカフェを巡ること。紅茶と焼き菓子が美味しいお店が好き。
スタッフMから見た【ここがすごいよ!スタッフHさん】
利用者さんの「社会に出たら、ここでつまずくな…」を見逃さずに指摘し、課題解決に向かって一緒に向き合っていく支援スタイル。
「人に指摘をする」、必要ですが勇気がいることですよね…尊敬しています!
そして社会福祉士、勉強中!学びを取ってくる姿勢を維持できる根気強さも必見👀


スタッフ M(発達障害当事者)
・ADHDの診断あり。「働くこと」に漠然とした不安を抱えた結果、就職先が決まらないまま大学を卒業。通院していたクリニックに置いてあったパンフレットから就労移行支援事業所」という福祉サービスを知り、就労移行支援事業所「ディーキャリア」に約8か月通所。
・その後、発達障害当事者の目線を持つスタッフとして、就労移行支援事業所の職業指導員として2年6か月勤務。
現在はその経験を基にブログ作成や当事者座談会の主催、福祉サービスの認知度や正しい理解を広める業務に従事。「精神・発達障害当事者はもちろん、福祉スタッフを支えるスタッフ」としてお仕事継続中。
・趣味はイラスト/デザイン制作。Webブログ運営、楽しい。
レッツ対談。
ー 2026年6月16日、ディーキャリアITエキスパート札幌駅大通オフィス内・面談室にて。
本日は貴重なお時間を頂きありがとうございます!
ブログをご覧いただいている皆さんへ向けて、改めて自己紹介させていただきます。
私はもともと発達障害の当事者として、就労移行支援を8か月利用していました。
勉強・お仕事熱心なHさんとの対談、一度やってみたかったんです!願いが叶って嬉しいです。


よろしくお願いします。
私は精神保健福祉士として、この事業所で3年ほど利用者の個別支援、およびその計画の作成に携わったり、プログラムを提供したりしています。
ワンポイントコメント:「精神保健福祉士」とは?
精神・発達障害に関して医療による治療を受けたり社会復帰の促進を目指している人をサポートする専門資格。
生活・社会復帰のためのサポートを提供してくれる地域資源を利用するための相談に乗ったり、日常生活をよりよくするための指導やアドバイスを行えます!
スタッフMから見ると、Hさんは特に「精神障害を持つ人が、どんなことで困っているのか?」を聞き出して、まとめることが上手い!いつも助かってます~
3年!
いつも熱心に福祉制度やサービスについて勉強している姿が印象的で、たくさんの知識とご経験を積み上げていっている様子を日頃拝見しています。


私なんてまだまだ駆け出しですよ。
福祉と一口に言っても、高齢・児童・そして障害のように分野は多岐に渡りますし、その分得なければならないと感じることが毎日たくさんあります。
ご謙遜なさって~!
日頃積極的に福祉関係の勉強会に参加しているの、伺ってるんですからね!

そんなHさんと今回お話するのは……福祉制度やサービスに関するイメージ、とりわけ我々が深くかかわっている「就労移行支援」ってそもそも何?どんな所?についてお話します。
私の見聞きした範囲だと、「あれだよね、作業する所?」みたいに、就労継続支援A型・B型事業所と混同されてる感じがします。
あとは、「福祉」という言葉に対するイメージなのか、「暗くて古い部屋でずっと内職してる場所」みたいなイメージを持たれがちというか。


たしかに、世間的にはそんなイメージを持たれがちですよね。
実際、30年以上前と今とではそもそも「精神・発達障害」に対する世間的な認知は大きく異なっています。
もともとは「隠す」のように、精神障害者を社会から「遠ざける」みたいな発想があったのが1950年ごろの話で、そこからあらゆる法改正や他国の動きがあって、今のような国の福祉サービスの体制が整備され、「障害とともに」のような考えが徐々に浸透してきました。

私の持っている精神保健福祉士という資格ができたのも1997年ですし、今当たり前とされているような社会福祉のかたちができあがってきたのは思ったよりも最近だ…ということも少なくありません。
だからこそ、世代によって障害への捉え方も異なるし、「福祉そのもの」に対するイメージも全然違うはずです。
Mさんは、ここのオフィスに最初見学に来てみて実際どうでした?
いい意味で、予想が覆されました!おしゃれな空間で、利用者さんがたくさんいて……
「ここ、ほんとに福祉の事業所?」って思いながら、見学・体験利用させていただいて、ワクワクでした。
今でもこのオフィスに来ると、元気をもらえますね~



あと、この事業所のプログラム内容について。
実際、就労移行支援事業所は一般就労を目指して、社会的ルールとか自分の体調管理(セルフマネジメント)を学ぶ「準備の場」です。
もちろんはじめは事業所のルールも含めてわからないことだらけであると思いますし、スタッフもある程度高い頻度でそのかたと関わります。

ただ、それはずっとではありません。
就労するということは、その人が自立へ一歩近づくことでもあるわけです。
就労移行支援事業所の使命は就労することに対するサポートももちろんですが、「利用者の自立を支援すること」もその一つとなります。
だからこそ、支援者である私たちスタッフは利用者に対して時に意図的に課題に向き合ってもらえるような関わりをします。
「利用者の望むこと全てに関わること」が優しさであるとは思いません。
利用者その人が「自分でできることが増え、自分で対処できる」ような関わりは、時に冷たく感じることもあるかもしれませんね。
私も就労移行支援事業所を実際に利用してみて、就職活動のサポートをするだけじゃなく、時間管理だったり優先順位付けだったりと、「自分が生活面で苦手にしていること」にも向き合う機会をつくっていただいたなぁと振り返ります。

そして、サービス利用の入口こそ「就活を手伝ってほしい!」だったのですが、就活テクニック以外にも自分にとって足りないことがたくさんあるなぁと気づきました。
時には厳しいアドバイスを頂いたときもあり、「悔しい!」となったときもありましたが、今となっては「自立して」お仕事を続けていく上で必要なことだったんだなぁと思います。
お仕事を始めたとしても、続けられなかったら勿体ないですからね。

■サービス利用の手前の壁:「障害」を認められない親世代とのギャップ
ここまでで、日本という国における福祉の歴史に関する話に始まり、Hさん自身の支援者としての心構えも聞けました。
そして、話はスタッフMが就労移行支援事業所が通所を検討し始めたときの話題に。
この対談をブログを通して見ている方の中には、今まさに「福祉サービス・就労移行支援事業所を使ってみようかな?」と検討中の方もいらっしゃるかなと思います。
そこで話してみたいのが、「福祉サービスを利用しよう!」となった時のお話。

今の若い人たちはネットでサクッと情報を拾えるから、福祉サービスに関するリアルな実情にもアクセスしやすくなってますが……
率直にいうと、親世代・年齢が上の世代の方からは、「福祉サービスを使うこと」について、いまだに理解を得られず苦戦するケースがあるとも伺っています。


そうですね。親御さんの世代だと、まだ障害に対してネガティブなイメージが強くて、利用を勧めても「うちの子に障害があるわけがない」「ただの甘えだ」って抵抗されるケースが少なくないです。
うぅ辛い……
私の場合は家族の理解があったからラッキーでしたけど、見学の時に「家族には障害があることを伝えている?理解は得られている?」と協力体制をヒアリングいただいたのは、そういう背景があったからなんですね。


家族の理解が得られず、福祉サービスの利用を断念してしまう方もいらっしゃいます。
家族と暮らしている場合、家族の理解を得られないことが大きな壁になることもあります。

しかし私たち支援者が関わる・支援するのは障害のある本人です。
何より尊重したいのは、「障害のある本人が何をしたいのか」という本人の希望であるわけですから、その思いをまずは私たちが知ることが大切です。
その上で、どうやって家族の理解を得る伝えかたができるのかを改めて検討してみる・時にその家族へ直接介入し、本人が障害および疾患によって何に困っているのかを整理し、本人と一緒にアプローチすることもありますね。
■就労移行支援、実は「贅沢なサービス」?利用前に知っておきたい「お金」のリアル

あとぶっちゃけたお話かつ一個人の意見ですが……
就労移行支援って「贅沢な側面」があるんですよ。
福祉サービスの利用のため安価なイメージ(0円で使える)を持つかたも多いかと思いますが、実際には利用料がかかる方もいらっしゃいます。
「働いていないのに、去年働いてた年収があったから月9,300円かかる。生活もあるし困ったな…」という声を現場でも利用者から耳にすることがあります。
「サービス利用中の生活費はどうする?通所時の食事代はどうする?」…就労のためとはいえ、サービスを使っている間に生活困窮が懸念されるケースも実際にありました。

そのため、就労に向けて本人が安心してサービスを利用するにあたっては、本人の経済面に対するある程度の余力が必要であることを、サービス提供をする身でありつつも日頃感じています。
あっ、言われてみればたしかに!
利用中は原則として働けないから、生活を支える経済的な基盤が必要になりますもんね。
私も施設利用開始時に、通所期間中はアルバイト・パートなどで収入が発生してはいけないこと、そのため通所時の生活費をどう確保するか?など、スタッフの方から説明を受けつつ思考整理を手伝ってもらった記憶があります。


そうなんです。世帯年収によっては利用料もかかりますし。
だからこそ「一般就労という広い選択肢を得たい」という本人の願いを叶えるための、ある種の投資的な場所とも言えるかもしれません。
ワンポイントコメント:就労移行支援事業所って、無料で利用できるの?
結論、利用料がかかる場合とかからない場合があります。前年の世帯収入によって、一定の条件分岐があります。
お住まいの各市区町村の福祉課の窓口に問い合わせると一番正確な回答を得られるので、気になる方は各市区町村の窓口へGO。
スタッフMは、「本人の実費負担(利用者負担額)0円」で利用させて頂いていました。
とはいえ、平たく言うと「札幌市民のみなさんが働いて納めた税金から費用が発生している」ので、利用で得た経験を無駄にはできないなと感じています。
福祉施設を利用することが「投資」になるんですね。
「福祉サービスを使ってみよう!」と問い合わせたときは、まさかそんなに格好いい単語は思い浮かんでいませんでした……

ここまでのお話で、私自身がディーキャリアにお問い合わせをした時の記憶をだんだん思い出してきました!
せっかくなので、「ディーキャリアの利用を開始してからのお話」をしてみてもいいですか?

スタッフM、興味があちらこちらに散って気の赴くままに話を転がしていく。
対してさすがのスタッフHさん、話を巧みに軌道修正しつつ「福祉制度やサービスに関するイメージ、とりわけ我々が深くかかわっている「就労移行支援」ってそもそも何?」を探る対談は続く……
【後半へ続く。次回更新をお楽しみに!】
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ディーキャリアITエキスパート札幌エリアのスタッフ紹介
ディーキャリア札幌グループのスタッフについて、もっと知りたい!という方はこちらのページも見てみてくださいね。
参考:外部リンク集
精神保健福祉士について |厚生労働省
スタッフHさんが取得していた「精神保健福祉士」に関する詳細情報が分かるページです。
◆MORE INFORMATION

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