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【卒業生談】就活に限界を感じていた人が就労移行支援事業所に出会った話

はじめに ― 就活に限界を感じていた人=「このブログ書いてる人」です。

いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます!
このブログでは、精神・発達障害の方をはじめとして、お悩みがある方に「ちょっと参考になるかも?」という情報を発信したり、
精神・発達障害などの障がいがある方の就職活動を支える就労移行支援事業所「ディーキャリアITエキスパート札幌大通オフィス」が提供するプログラムをお届けしています。

当ブログ作成者(スタッフM、ADHDの診断あり)がこのオフィスブログに初めて執筆した記事をアップしたのが昨年11月。
ブログ担当開始から9か月、気づいたのですが……。

全然自己紹介っぽいこと、してないな。

就労移行支援事業所という福祉サービスを使っていたこと、どんなことで困っていて、どう乗り越えたか。
その一部をお伝えしてみます。

  • ディーキャリアと出会ったときのスタッフMがどんな状態だったか
  • そんなスタッフMに染みた、ディーキャリアとの出会い

をお伝えします。

障害のある方の就職活動を支援する福祉サービス「就労移行支援事業所」に縁もゆかりもありまくる者として、

  • 仕事が続かなくて、どうしたらいいか分からない!
  • 就活を手伝ってくれる福祉サービスがあるらしいけど、実態が知りたい
  • 就労移行支援事業所の比較検討をしていて、「ディーキャリアってどうなのかな?」と気になっている

そういった方に、この記事が届くことを願っております。


  • 「就労移行支援事業所ディーキャリア」の卒業生の視点から、困りごとを抱えている状態から就労移行支援を利用するまでに考えたこと・感じたことを追体験することができます。
  • どんな仕事をしたい?どんな生活を送りたい?という、大きな問いに向き合続けることの重要さをお伝えしています!

スタッフM
(ADHD当事者 / 元就労移行支援事業所利用者)

大学時代にADHDの診断を受ける「働くこと」に漠然とした不安を抱えた結果、就職先が決まらないまま大学を卒業。通院していたクリニックに置いてあったパンフレットから就労移行支援事業所」という福祉サービスを知り、就労移行支援事業所「ディーキャリア」に約8か月通所

・その後、発達障害当事者の目線を持つスタッフとして、就労移行支援事業所の職業指導員として2年6か月勤務
現在はその経験を基にブログ作成や当事者座談会の主催、福祉サービスの認知度や正しい理解を広める業務に従事。「精神・発達障害当事者はもちろん、福祉スタッフを支えるスタッフとしてお仕事継続中。

・趣味はイラスト/デザイン制作。Webブログ運営、楽しい。


目次


「社会的にベターな選択肢」で塗り固めた人生、どうなるか?

皆さんは、高校や大学をどうやって選びましたか?
高校はもしかすると家からの通学の都合で選ぶ方もいらっしゃるかもしれないですが、
大学は可能性が無限で、「自分の学びたいことがある学部・学科に入る!」という方が多いのかな、と思います。

私は、大学を卒業して「無い内定(会社から内定が出なかった人)」になり、あてもなくブラブラしていた時期があります。
そんな時にどう困っていたかをお話します。

高校を選んだ理由は、「そこそこ偏差値が高い、かつ自分で入れそうだったから」、
大学を選んだ理由も「そこそこ偏差値が高くて入れそうだったから。そして、家から近いから」。
本腰を入れて学びたいこともなく、「そこそこ偏差値が高い所に入る」こと自体が目的になっていました。
自分に自信がなかったから、学力で箔を押すことで安心しようとしていたのでしょう。

高い内申点を取るために「学校や先生はこれを求めているんだろうな」を敏感に察知し、
「良い点をとりまくればなんとかなる、赤点が続けば怒られるし人生終わり!」と強い切迫感を感じながら、学生生活を送っていました。
そういった謎の切迫感と並走していたおかげで、勉強で苦しむ日々に耐えながら、学校から出される課題も乗り越えて「優等生っぽい動き」が染みついていきました。

しかし、学生の時の「学校や先生はこれを求めているんだろうな」は、いつしか自分自身から人生の主導権を奪っていく考えとなりました。
というのも、「学校や先生はこれを求めているんだろうな」は、いつしか「社会はこれを求めているんだろうな」が行動の軸になっていったためです。
自分はいったい、自分の人生で何をしたかったんだろう?

そして、周りの期待や理想を追い求めて生きた弊害として、この質問に答えることが出来なくなっていました。

どんな仕事をしたい?どんな生活を送りたい?

知らない!むしろ仕事の方から歩いてきてほしいよ!とりあえず苦労しておけば、いずれ報われるでしょう!そんな人でした。
青汁とか一気飲みして何となく満足してそうなタイプですね。


「やるべき」から「やりたい」は生まれなかった

「いい学校を出たら、いい点を取ったら、いい人生を歩める」。それが幻想だと分かった時、限界が来ました。
大学を卒業した同期が、相次いで数か月で仕事をやめたという知らせが立て続けに入ってきた時期がありました。
いずれは社会に出なければいけない。でも社会に出るのが怖い。
試行がグルグル堂々巡りして、心がすり減っていきました。
仕事なんて、そっちから歩いて来い!とまで思っている人間の、ティッシュペーパーぐらいの厚みしかなかった就職活動のモチベーションを完全に削ぐには十分すぎる現実でした。
一人ではもう就活、できないや。
限界でした。

かくして、大学は何とか卒業できたものの「就活のやる気もモチベーションも、内定も無い人」が爆誕
大学卒業後は、実家でなんとなく日々を過ごしていました(何となくすごす自分を見守ってくれた家族に感謝…!)。
ただ、自分の内なる声は、生活するうえで無視できないほどに大きくなっていきました。

「社会的にベターな選択肢を取れない自分、ダメじゃね?」
「このまま時間をつぶしている自分、ダメじゃね?」

わー!わかったよ就活するよ!
でも自分一人だと厳しいから、頼り先を探したい!

「すごく嫌だけれど、就職活動するかー…」と重ーい腰を持ち上げることにしました。
自分がやりたい仕事って、何だろうな。やれる仕事って、何だろうな。
分からないことだらけで、正直不安でした。


己の「先延ばし癖」と向き合い、再出発を決心

ここまでを振り返って、人生全体を通して大規模な「先延ばし」をしていたな、と感じています。
「自分はどう生きたいか」という大きな問いに答えを見出すことが難しく、目先のすぐ片付く課題に意識を散らして見ないふりをする、を繰り返していました。
勉強は分かりやすいです。次のテストで点数が低かったら勉強し直せばいいし、問題一つ一つに正解・不正解がある。
しかし、「どう生きたら正解か」という問いには、誰も正解・不正解をつけることができません。し、一度正解っぽいと思った回答も、後から簡単にひっくり返ります。
複雑すぎて、考えることを放棄していました。

「どんな仕事をしたい?どんな生活を送りたい?」
ずっと先延ばしにしていた問いにじっくり向き合うには、とても大きな力と勇気がいるんですよね。


「内々定の先延ばし人間」がディーキャリアに来て見た光景

福祉サービス、いろいろあるぞ?

「就職活動を始めるために、頼る先から探し始める」という選択をしたスタッフM、一度アンテナを立てるといろいろな情報を集めることができました。

  • 精神保健福祉手帳(精神障害の診断を受けている人が取得できる、いわゆる障害者手帳)を取得していなくとも利用できる福祉サービスがあること
  • お仕事を始める前に、まず「生活面の立て直し」を中心にサポートしてくれるところもあること(自立訓練 というサービス)
  • お金をもらって働く機会を提供してくれる福祉サービス(就労継続支援A型事業所・B型事業所 というサービス)もあれば、お金は出ないけど就活準備をして一般企業に就業することを目指すサービスもあること

などなど。
選択肢がいろいろあり、迷ったのでかかりつけのメンタルクリニックにて主治医に相談してみました。
私の場合は、生活リズムは整いつつあること・就労意欲があることなどから総合的に判断して、
「一般企業への就職を目指して、就労移行支援事業所を探してみたらいいんじゃない?とアドバイスをいただきました。
医療機関と繋がっておくと、いざという時に福祉制度・サービスを紹介してもらえるので助かったな…と感じています。

そして、「就労移行支援事業所」という単語が出てきました。
聞いたことのない福祉サービス。
主治医の話を聞くに、障害のある人の就職活動を支えることが役割であること、
そして札幌市内には多くの就労移行支援事業所があるので、まずは見学に行ってみたらいいと思います、とのこと。
現に、メンタルクリニックの診察室には様々な「就労移行支援事業所」と書かれたリーフレットが並んでいました。
選択肢が、多い…!

ひとまず「プログラミング」などのITスキルに興味があり、それがが学べるということだったので、ディーキャリアITエキスパート札幌大通オフィスに見学に行くこととしました。
見学の電話……もめちゃくちゃ緊張する!電話苦手!なので、メールで連絡をして見学の日を決めました。

はじめまして、ディーキャリア。

見学当日。
個室となっている面談室にて、ディーキャリアのスタッフとお話をすることに。
見学対応担当のスタッフに、現在の私の状況として、一人で就活ができず悩んでいること、障害の診断がついていること、先延ばし癖を自覚していることなどなど、当時困っていたことを率直にお話しました。

その時にスタッフからもらった、一番印象に残っている言葉。
世間の人々が、勤め先の企業を選んだ決め手は何か?給料?やりがい?ではなくて、【内定が出た】から
でもそれで、仕事に就くことができて働き続けることはできるのか?
職場の人間関係で困ったり、自分でできること・できないことの見極めが難しくてどんどんタスクが溜まっていってストレスになったりする。結果として、仕事を続けることが難しくなってしまう。

だから、自分のやりたいこと・やれることを深く理解することが大事だよ、と。
主体性を無くしてさまよっている自分には、十分すぎるほど深く突き刺さった言葉でした。
仕事が自分から歩いて来い!って言ってた人、誰です?私か。

他にも、

  • ディーキャリアでは、仕事の現場全般で使えるコミュニケーションスキルや自分を大事にする考え方やテクニックといった「ソーシャルスキル」を重点的に学ぶ場であること
  • その土台として、自分はどんな人間かを整理する「自己理解」を手伝う場所であること

などをお話しいただきました。

ここまでのお話を聞いた時の印象は、
「気合いで勉強!資格取得!とビジネススキル一辺倒だったんだな……ソーシャルスキルが大事という観点が足りていなかったのかもしれない。
でもソーシャルスキルというものは、具体的にはどう役立つのか?気になるな」でした。
「コミュニケーションスキル」「自己理解」とやらを学んだ人がどうなれるのか?ちょっと見てみたいな?と思い、ディーキャリアを体験利用することにしました。

体験利用で見た光景に、衝撃を受ける

体験利用では計2日間、実際に通所した時に受けられる訓練に参加しました。
その中で強く記憶にあるのが、体験初日に受けた「プレゼンテーション」の訓練です。

この訓練では、自分の考え・価値観を伝えるテクニックや姿勢を学ぶ練習をします。
「えっ、プレゼンって、人前に立って話すあれだよね?就活とプレゼンって、どう関係するの?」と思った方もいると思います。私もそう思いました。
実はこのプレゼンテーションの訓練、私がのちにお世話になるこの事業所・ディーキャリアITエキスパート札幌大通オフィスの中でも利用者さん人気が高い訓練です。

だって、面白くて、奥深いんですよ。この訓練。

プレゼン=人前で話すということは、話している人がどんなことを考えて・どう伝えるのか、話す言葉や身振り手振りを使って全力でアピールする、コミュニケーションの力が総合的に求められるスキルです。
就職活動で行う面接や職場で同僚や上司に相談をする時、みなさん自然と「どんなことを考えて・どう伝えるのか」を工夫していると思います。それです。

そして、「この訓練に参加したら、この事業所の利用者さんのことを深く知れるんじゃないか?皆さんのしゃべりっぷり、見せてほしいぞ?」と心の中で思って参加してみました。
そして、私は驚くこととなります。

プレゼンターとなる利用者さんが、他の利用者さんの前に立って堂々とお話をする光景。
「緊張する」「話してて内容飛びそう…」と言っていた方も、いざ話し始めてみると自分の「好き!やりたい!こう考えてます!」をなんとエネルギッシュに伝えることか。
そこには、私からは出てこなかった「どんな仕事をしたい?どんな生活を送りたい?」を、自分の言葉にして一生懸命に伝えている光景が広がっていました。
まるでその人の心の底で願っていることを引き出すような、自信に満ちた話しぶりで……月並みな言葉ですが、希望に溢れていて素敵な姿だな、と感じました。

次のテストの対策とかレポートの締切といった短期的なことだけではなくて、「こう生きたい!」と遠くを見通しているから、今の自分をしっかり持てている。
「土台が固まっている人」って、こういう人のことを言うんだな。
私もこうなれるのかな?

自分の人生を立て直すなら、ここでがんばってみたい。

かくして、プレゼンテーションの訓練で出会った光景から「どうやらこの事業所には、面白い人がたくさんいるぞ!」という直感が働き、それが通所開始の決め手になりました。
そして、通所し始めてもその勘は間違っていなかったなと思います。それはまた別のお話。

一度は「社会的にベターな選択肢」にすがり、社会に主導権を握らせていた私は、
「自分はどうしたいのか?」を問い続け、人生の主導権を「自分」に取り戻す旅が始まりました。


おわりに

ディーキャリアとの「出会い」だけで、ブログ1本分の長さになってしまいました。
それだけ、自分にとって刺激的で、自分を変えるきっかけになる濃ゆーい出来事だったんだなと振り返ります。

ディーキャリアにいる時に学び、そしていまお仕事をしながら感じていることをまとめると、
『「社会は」「周りは」こうしてほしいんだろうなで動くと、どこかで限界が来る』ということ。
そして、『「自分は」どうしたい?を言う練習をする』ことには、時間をかけるそれ相応の価値があるということです。

お仕事をしていると、時には難しい局面や入り組んだ判断が必要な場面も出てきます。
自分の本音を尊重すると、「自分、ちょっと成長したなぁ。いい方向に向かっているな。次はこうしてみようかな」と感じる場面が増えて、ここぞ!という所で踏ん張れる。
そんな小さな軌道修正の積み重ねが、振り返ってみると大きな変化を生みだしていると感じています。

もし、私と同じく

  • 障がい由来の特性で悩んでいる
  • 就職活動を一人で行うのが難しいと感じている
  • ヘルプを求めたいが、どこに頼ったらよいか絶賛迷い中

という方がいらっしゃれば、ディーキャリアの見学・体験にトライしてみてください!

「どんな仕事をしたい?どんな生活を送りたい?」
ずっと先延ばしにしていた問いに、一緒にじっくり向き合ってみませんか?


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ディーキャリア ITエキスパート(DCIT) 札幌大通オフィスでは、無料相談会(オンライン・対面・電話可)を随時開催しています。
障害福祉サービス(就労移行支援事業所)の利用をまだ検討していない方も歓迎しています!

  • 特性による「生きづらさ・働きづらさ」を感じている
  • 就労移行支援にすでに通っているが不安や不満がある
  • クローズ(障害者雇用枠以外)就労を目指したいが、特性への自己対処に自信がない

そんな不安や悩みを抱えている方は、ぜひ、お気軽にご連絡ください。

ディーキャリアITエキスパート札幌大通オフィスでは、障害者雇用枠を目指したい方はもちろん、一般雇用枠での就職を希望されている方へのサポートも積極的におこなっており、多くの一般雇用の就労実績を持っております。

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