発達障害の当事者(20代)が語る|障害開示での就職事例|卒業生Fさんのストーリー
投稿日2023年11月27日
このコラムでは、ディーキャリア海老名オフィスに通所されていた発達障害のある方が実際に診断された経緯、就労移行支援事業所に通所するきっかけ、現在の状況など、実際に卒業された方に協力いただきインタビュー形式でご紹介しています。
このコラムは5分前後でお読みいただけます。
【ディーキャリア海老名オフィス】職場定着率100%(2022年)
発達・精神障害の特性に応じたプログラムを提供する就労移行支援です。
発達障害(ADHD/注意欠如多動性障害)(ASD/自閉症スペクトラム障害)(SLD/限局性学習障害)の方、精神障害(うつ病など)の方が多く利用されています。
【発達障害フレンドリーサポート施設】にも認定され、専門スタッフがサポートをおこなっています。
目次
1. 診断されたきっかけ
2. 就労移行支援に行こうと思った理由
3. ディーキャリア海老名オフィスを選んだ理由
4. ディーキャリアを通じて変わったこと
5. 就職した企業の仕事内容
6. 今の気持ち&今後の目標
7. ディーキャリアでの過ごし方(後輩へのアドバイス)
8. まとめ
1. 診断されたきっかけ
幼稚園の時に、人とコミュニケーションが全然できず人の輪に入れなくて、自分だけ周りからの扱われ方に差があったように感じていました。
こいつ、ありえないと指差して言われたり、自分はどこか違うのかなと疎外感がありました。
また、幼稚園の時から、朝起きられず、いつも起こしてもらっていました。
なので送迎バスに乗れたことが1度もなく、家族が車で送迎してくれていた記憶があります。
大人になり、職場での印象は最初だけはいつも良いんですけど、仕事が上手くいかずにミスをして叱責される事が多く、だめなところがたくさん出てしまい、どんどん辛くなりました。
おつりのお渡し間違え、図面をみて指示を理解することができない、人へわからないことを質問できずどうすればよいかわからないなどの困り感もありました。
なんでできないの?
と言われても、わからないので聞けず、自己肯定感が下がっていきました。
そういった辛い状況の中、ダイエットだけは自己肯定感を上げることができたんですが、理由は人から褒められることが増えたから。
ただ、仕事のストレスで過食してしまいリバウンドしてから過食嘔吐するようになっていきました。
そういった状況もあり周囲から見たらかなり暗い印象になり、態度が悪いように見られるようになり職場のマネージャーに呼び出されることも。
そんな中、母親から病院行ったら?と勧められ20代前半の時に診断されました。
初めは心療内科、精神科にいくことにすごく抵抗があり、紹介された病院にいくまで半年かかったと思います。最終的に発達障害、軽度の知的障害と診断されました。
2. 就労移行支援に行こうと思った理由
友人の紹介です。
その友人は自分に障害があることを知っていて、ディーキャリア海老名オフィスのことをたまたま知っていて、一度相談してみれば?とその友人が紹介してくれました。
3. ディーキャリア海老名オフィスを選んだ理由
見学に行ったことがきっかけです。
最初は、どうやって就職するんだろう?就職につながるんだろう?とあまりイメージできなかったこともあり、体験などもせず派遣として働いていました。
ただ、その仕事も辞めることになり、ディーキャリア海老名オフィスを思い出して、
ここ頼るしかない!と思い電話をしました。
障害がある人でも働ける職場があるのか?
自分でも働ける場所はあるのか?
などの不安があり、もう一度相談をさせてもらい、ディーキャリア海老名オフィスに通うことを決めました。
4. ディーキャリアを通じて変わったこと
生きやすさを目指していくライフスキルコースのプログラムがとても大切だと思います。
その中でも自分も相手も尊重するアサーティブコミュニーションがいまも活かされています。
例えば、人への質問の仕方が変わり、すみませんだけでなくて、お時間大丈夫ですか?などとコミュニケーションが取れるようになりました。
また、自分の言いたいことを頭の中で考えるだけでなくて、メモに書き出してから聞くようになり、
相手から何が言いたいの?といわれることが減りました。
他にも、薬の一包化を知ることができ、服薬を間違えることがなくなることで体調が大きく安定しました。
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5. 就職した企業の仕事内容
職種:事務職 障害者雇用
・メインはメールのチェック|新規のお客様の情報管理
フリーペーパーなどのメールを見て、予約された内容、お客様情報ををExceにコピーしてまとめたり、
店舗毎にお客様を振り分けていく作業です。
・ブログの更新のお手伝い
既にできているブログを店舗毎に更新をしていく作業
・電話対応
1次取次ぎまで。
困ったら、近くのスタッフに変わってもらえるようになっています。
・印刷関係
既にできているマニュアルを印刷する。
上記の業務をおこなっています。出社時間や勤務時間の調整をしながら現在は入社後1年経過しました。
6. 今の気持ち&今後の目標
慣れてきた部分もありますが、ためらいなく、困ったときに周りに聞けるようになっていきたいです。
昔よりも慣れましたが、まだ声をかけづらい時があるので、お話し中、すみませんとためらいなく言えるようになりたいです!
7. ディーキャリアでの過ごし方(後輩へのアドバイス)
支援員にめちゃくちゃ頼ること!
定期面談活用すること!
就活焦らないこと!
最初はライフスキルコースを飛ばして、ワークスキルコース(模擬職場)に行きたかったが、
焦ってミスマッチすると自分が後悔するからちゃんと相談して、ナビゲーションシート(自分の取り扱い説明書)を書いたほうがよいと思います!
ライフスキルコースでは、特性理解(強みや弱み)をしっかり進めたり、体調悪化時のストレスコーピングやセルフケアをしっかりおこなっていきます。
そうやって完成した自身のナビゲーションシートをしっかり見て、理解してくれる企業とマッチングできた方が長く働いていくことができると思います。なので面接で言えるようにナビゲーションシートにしっかりまとめておき、伝えられた方が良いです。
8. まとめ
このコラムでは、ディーキャリア海老名オフィスに通所されていた発達障害のある方が実際に診断された経緯、就労移行支援事業所に通所するきっかけ、現在の状況など、実際に卒業された方に協力いただきインタビュー形式でご紹介してきました。
・仕事でミスが多く自信がない
・人にどうやって聞けば良いかが分からない
・自分が何に困っているのかが分からない
などで困っている方など、悩みを1人で抱え込まずに気軽にご相談いただければと思います。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
【執筆者】松澤 涼
ディーキャリア海老名オフィス 管理者
【監修者】
井上高宏
ディーキャリア海老名オフィス
サービス管理責任者/精神保健福祉士
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