【大人の発達障害の就活HACK】応募の準備をしよう〜職歴がない場合の書き方編〜

前回の記事「応募の準備をしよう〜職務経歴書〜」と、前々回記事「応募の準備をしよう〜履歴書編〜」では、それぞれの書類の書き方の基礎をご紹介しましたが、社員としての職歴がない場合には、どのように書けば良いのでしょうか。

企業の求人には、さまざまな人たちが応募してきます。確かに、多くの応募者のなかで“職歴の有り・無し”だけで比較された場合、職歴がないと不利になってしまうことはあるかも知れません。しかし、職歴がないからと言って就職活動ができないわけでは決してありません。

前回の記事でも解説したように、大切なのは企業の求める人材と自分が持っているものがどのようにマッチするかを伝えることです。そこで今回の記事では、職歴がない方の場合の「履歴書の職歴欄や職務経歴書の書き方」について解説します。

  • 「はじめて本格的な就職活動をしようしていて、職歴に書けるものがない…」
  • 「日雇い派遣や短期のアルバイトは職歴になる…?」
  • 「職業訓練校や、就労移行支援事業所に通っていた期間は、どう書けば良い…?」

というお悩みをお持ちの方は、ぜひご参考ください。

ケース1. 社員としての職歴はないが、アルバイトなどの勤務経験がある場合

これまで正社員や契約社員、派遣社員などで働いた経験がなくても、アルバイト・パートや、日雇い派遣などで勤務した経験がある場合は、その経験を職歴として記載できます。

書き方は、社員としての職歴を書く場合と同じですので、具体例は前回・前々回の記事をご参照ください。

・応募の準備をしよう〜職務経歴書〜

・応募の準備をしよう〜履歴書編〜

待遇や任せられる仕事の裁量で比べると、「正社員の方がアルバイトなどよりも立場が上」というイメージを抱いてしまうことがあります。親や学校の先生と話したり、ニュースなどを見聞きしていても、そのような語り口で言われることも多くあります。

しかし本来、就業形態によって身分やその人の価値に差があるわけではなく、単に仕事上の役割や、働き方のスタイルが違うだけのはずです。自分の能力や家庭の事情、健康状態などに応じて、さまざまな働き方の選択肢があるというのがあるべき姿ではないでしょうか。

特に職務経歴書において、相手に伝えるべきは過去の就業形態ではなく、その仕事でどのような業務を担当したか、そこからどのような経験やスキルを得たか、自分はどのような心構えで取り組んできたかということなのです。

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