人の話が理解できない…発達障害の「脳の特性」が原因かも

「口頭で指示されたことが、頭に全然入ってこない」
「複数のことを一度に言われると、混乱してしまいがち」
「話をちゃんと聞いていないと叱られることがある」
「何度も同じことを聞いてしまい、嫌な顔をされてしまった」

このような「話を理解すること」への苦手意識やお悩みを抱えていませんか。

「自分は理解力がないのだろうか」「仕事ができないのかもしれない」と、自己嫌悪に陥ってしまう方は少なくありません。しかし、それは努力不足や仕事スキル不足が原因ではなく、発達障害(神経発達症)による脳機能の特性が関係している可能性があります。

この記事では、発達障害のある大人が職場で「人の話が理解できない」と感じる原因と対処法を、筆者の体験も交えてご紹介します。

対処法を知ることで、今の職場や、これからの職場での就労をよりスムーズに続けていくためのヒントになれば幸いです。

執筆者紹介

小鳥遊(たかなし)さん

発達障害やタスク管理をテーマに、2021年まで会社員、2022年からフリーランスとして活動している。

発達障害(ADHD)当事者。主に発達障害や仕事術をテーマとするweb記事を執筆。2020年に共著「要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑」(サンクチュアリ出版)を執筆し発行部数は10万部を超える。

また、就労移行支援事業所でタスク管理等に関する定期プログラムやセミナー等を実施。企業や大学等での講演、個人/法人のタスク管理コンサルティングもおこなっている。

「人の話が理解できない」あるあるチェック

まずは、発達障害のある方が職場で経験しやすい「理解困難」の場面をチェックしてみましょう。

特性は一人ひとり異なるため、人によってみられる「苦手」もさまざまですが、よくあるお悩みを10個あげます。

▼ 職場での「理解困難」チェックリスト

  • 口頭で指示されたことが、頭に入ってこない(聞いているはずなのに残らない)
  • 複数のことを同時に指示されると、混乱して何から手をつければいいかわからなくなる
  • 指示の意図を取り違えてしまい、まったく違う方向で仕事を進めてしまう
  • 「あれ、これ、それ」といった代名詞が何を指しているのかわからなくなる
  • 会議中に話を聞いているつもりなのに、途中から内容についていけなくなる
  • 同僚や上司の言葉の「行間」や「ニュアンス」が読み取れない
  • 何度も同じことを聞き直してしまい、叱られたり呆れられたりする
  • 音は聞こえているのに、言葉として意味が入ってこない感覚がある
  • 電話での会話が特に苦手で、内容を正確に把握できないことが多い

発達障害の特性がある方で、いくつか当てはまった場合には、それが「性格の問題」でも「怠慢」でもなく、脳機能の特性によるものである可能性があります。

「何度言ってもわからないのか」と叱責され、自分を責めてきた方もいるのではないでしょうか。しかし、理解するための「回路」が一般的な人と異なるだけで、あなたに問題があるわけではありません。その特性を正しく理解し、自分に合った方法を取ることが、何よりの解決策になります。

「人の話が理解できない」原因となりやすい発達障害の特性

発達障害には、ADHD(注意欠如・多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)、SLD(限局性学習症)などがありますが、同じ診断名であっても、「人の話が理解できない」原因は一人ひとり異なります。

診断名だけに縛られず、「自分はどの特性が原因で理解に困難を抱えているのか」を把握することが、最初の大切な一歩です。ここでは、主な原因となりやすい特性を4つご紹介します。

① 聴覚情報の処理が苦手

「聴覚情報」とはその名の通り「耳から入る音を通じて得る情報」を指します。

人によって、口頭など耳から入る情報を処理しやすい人もいれば、文字や図などの視覚的な情報のほうが理解しやすい人もいます。発達障害のある方の場合には「聴覚情報の処理」に困難がある方が多いと言われています。

このタイプの方は、耳から入った情報を脳内で処理・記憶する速度が、話のスピードに追いつかないことがあります。口頭で指示されると情報が頭に入らない、会話の内容がすぐ抜けてしまうといった困りごとが起きやすいです。

② ワーキングメモリの弱さ

ワーキングメモリとは、情報を一時的に頭の中に保持しながら処理する能力のことです。いわば「脳内のメモ帳」です。

ADHDのある方でみられることが多い特性の一つで、ワーキングメモリが弱いと、複数の指示を同時に受け取ったときに最初のほうを忘れてしまったり、話を聞きながら理解する処理が追いつかなかったりします。

「3つお願いしたいことがあって…」と言われた途端、3つ目を聞いた頃には1つ目が飛んでしまう、という経験に覚えがある方も多いのではないでしょうか。

聴覚情報の処理の「口頭指示の苦手」とは原因が異なり、「頭に情報が入ってくるが、記憶として留めておくことができない」という状況が起こります。

③ 曖昧な表現の理解の難しさ

ASDのある方に多い特性として、「言葉の字義通りの意味しか受け取れず、文脈やニュアンスが読み取りにくい」というものがあります。

「適当にやっておいて」「いい感じにまとめて」のような曖昧な指示は、どう解釈すればいいのかわからず混乱します。また、「さっきの件」「例のアレ」といった指示語も、何を指しているのかが理解できないことがあります。

「なぜ、こんな当たり前のことが分からないのか」と怒られる経験を繰り返すうちに、自己肯定感が著しく低下してしまうケースも多く見られます。

④ APD(聴覚情報処理障害)や聞き取り困難の可能性

APDは「音は聞こえている(聴力に問題はない)のに、言葉が理解できない」障害で、発達障害(とくにADHD・ASD)と併存しやすいと言われています。「聞こえにくい・聞き取れない」という症状がみられるため、その結果「人の話が理解できない」と見られてしまうケースがあります。

とくに、騒がしい環境、複数人での会話、電話、会議などで困りやすいのが特徴です。

なお、APDと発達障害の関連を示す研究(Riccio CA, Hynd GW, Cohen MJ, Hall J, Molt L. Comorbidity of central auditory processing disorder and attention-deficit hyperactivity disorder. J Am Acad Child Adolesc Psychiatry. 1994)はありますが、よく引用される発達障害とAPDの併存率「50%」という数字は、小規模な子ども対象研究に由来するもので、そのまま一般化することはできません。

実際には、注意、ワーキングメモリ、言語理解など、複数の要因が重なって「聞き取りづらさ」として現れることも多く、背景を個別に見極めることが大切です。

こうした特性や困りごとを自分でもうまく説明できないまま、職場で無理を重ねてしまう人は少なくありません。

ただし、「人の話が理解しにくい」という現象は、発達障害だけが原因とは限りません。以下のような要因による「一時的な認知機能の低下」が影響している場合もあります。

  • 過度なストレス・心理的負荷
  • 慢性的な睡眠不足
  • うつ病や適応障害などのメンタル疾患

疲れが溜まっている時や環境が激変した時などは、誰しも脳の処理能力が落ちるものです。「自分はダメだ」と責める前に、今の生活環境や体調を振り返ってみることも大切です。

発達障害のある大人が陥りがちな「職場での悪循環」

特性による困難を抱えながらも、多くの方が職場でとってしまう行動があります。それが「無理をして特性を隠す」ことです。

「わかりました」と言ってしまう問題

「また聞き返したら怒られる」「仕事ができないと思われたくない」といった不安から、本当は理解できていないまま「わかりました」と言ってしまうことがあります。

指示内容がよく分からないときでも、質問をしたら相手に「そんなことも理解できないのか」と思われそうで、「知ったかぶり」を筆者はよくしていました。

理解できていない状態で業務を進めると、成果物が的外れになり、やり直しが増え、さらに叱責される…という悪循環に入ってしまいます。それは分かっているのですが、どうしても「わかりました」と反射的に言ってしまいがちでした。

「無理に隠す」ことの二次障害リスク

特性を隠すために毎日多大なエネルギーを使い続けると、慢性的な疲労・不眠・抑うつなどの二次障害につながるリスクがあります。

「みんなと同じようにできなければいけない」という思い込みが強い方ほど、SOSを出せずに限界まで頑張ってしまいがちです。しかし、無理に隠し続けることは長期的に見て、自分の健康にとっても、仕事の継続にとっても得策ではありません。

実際、ADHDのある筆者の知人が、クローズ(障害を開示しない)で働き続けた結果、体調を崩して休職をしてしまったことがありました。

大切なのは、自分の特性を正しく理解したうえで、自分に合ったやり方を「仕組み」として取り入れることです。その知人は、復職して自分に合ったタスク管理の「仕組み」を構築することで、継続的に働けるようになりました。

こうした「一時的な不調」の背景には、過剰適応二次障害といった状態が隠れていることも少なくありません。以下の記事では、その仕組みや注意すべきサインが分かりやすくまとめられていますので、あわせてご覧ください。

無理をして「普通」に見せようと擬態し、エネルギーを使い果たしてしまう「過剰適応」について紹介しています。

職場での「話が理解できない」を防ぐ対処法

ここからは、特性ごとに有効な対処法を具体的にご紹介します。「全部試す必要はない」というのが重要なポイントです。まず自分の困りごとの原因に合いそうなものを1〜2つ試してみるところから始めましょう。

聴覚情報の処理が苦手・ワーキングメモリが弱い方向け

メモを「見える化」して会話の記録を残す

聴覚情報が苦手な方にとって、最も基本的かつ効果的な方法は「その場でメモを取ること」です。ただし、話のスピードに手書きが追いつかない場合もあります。

  • ボイスレコーダー(スマートフォンの録音アプリ含む)を活用し、後で聞き返せる状態にする
  • 上司に了承を得た上で、指示内容をその場でスマートフォンにメモする
  • 手書きメモをその日のうちに、デジタルに打ち込み直す(情報を一元管理することが目的。Google Keep、Notionなどのアプリが便利)

ADHDのある筆者の知人の中に、とにかく仕事のメモを書くための手帳を肌身離さず持っている方がいました。

あるとき、「なぜ自分がその習慣を続けているのか」に気づきました。それは、「自分はワーキングメモリが弱い。だから、メモ帳は命綱だと思って肌身離さず持ち歩き、すぐにメモを取れるようにしている」というものでした。それが分かった後、ワーキングメモリが弱いという特徴に負い目を感じなくなったそうです。

「指示確認シート」を自分で作る

筆者がおすすめしているのが、自分専用の「指示確認シート」を作ることです。指示を受けるときに使う、自分なりの「質問テンプレート」を事前に用意しておくのです。

▼ 指示確認シートの例

  1. この仕事のゴール(完成形)はどんな状態ですか?
  2. 期限はいつですか?
  3. わからないことが出たとき、誰に聞けばいいですか?

このような質問を整理して手元に置いておくことで、「何を確認すればいいか」がわからない状態を防ぐことができます。最初は「こんなことを聞いたら失礼かな」と感じるかもしれませんが、むしろ「確認してから動く人」は周囲から信頼されます。

筆者は「知ったかぶり」をよくしていたと前述しました。その対策としてこの「仕事の完成形」「期限」「誰に聞けば良いか」だけは分かるまで聞くようにしていました。それが曖昧なまま話が終わりそうなとき、つい分かったふりをしそうになります。

そういう場面では、「今ここで確認したほうが、あとで必ずラクになる」と自分に言い聞かせて、勇気を出して確認していました。

どうしても「習慣化」が難しいときは…

こうした対策を知っても、「やり方はわかったけれど、それを続けるのが難しいんだよな…」と感じる方も多いかもしれません。実際、特性がある場合、新しい行動を「習慣化」すること自体が非常に高いハードルになります。

そこで、無理なく続けるための「習慣化のコツ」を2つお伝えします。

1. 新しく始めず「今やっていること」に乗せる
「メモ帳を取り出して書く」という新しい習慣を作ろうとすると、脳に大きな負担がかかります。そうではなく、今すでに無意識にやっている行動に組み込んでしまいましょう。

  • 例: 毎日必ずLINEを開くなら、自分一人の「マイグループ」を作り、メモ帳代わりにする。
  • 例: PC作業がメインなら、モニターの縁(必ず目がいく場所)に付箋を貼っておく。

「新しいツール」を使いこなそうとせず、今ある環境をそのまま使うのがコツです。

2. メモを取る時間を「堂々と」確保する
「メモを取っている間に相手を待たせてしまう」という焦りから、メモを断念してしまうことはありませんか? 実は「待たせてはいけない」というのは思い込みであることが多く、相手はあなたが正確に仕事をしようとする姿を、意外と好意的に待ってくれるものです。

おすすめは、あえて相手の言葉を意図的にゆっくり復唱しながら書くことです。

「(書きながら)……はい、〇〇を……××までに……ですね…」

このように「今、私はメモを取っています」と明示することで、周囲に気兼ねなく時間を確保できます。復唱することで、その場で理解のズレも修正できるため、一石二鳥です。

曖昧な指示の理解が難しい方向け

「具体化」を習慣にする

「適当にやっておいて」という指示を受けたとき、曖昧(抽象度が高く、不明瞭)な表現が苦手というASDの特性がある方は何をどうすればいいのかわからず固まってしまうことがあります。こういう場面では、「具体化する」ことを習慣にしましょう。

  • 「適当にやる」→「○○のフォーマットを使って、△△の項目を埋める、ということで合っていますか?」と言い換えて確認する
  • 「なるべく早く」→「今日中・明日の朝まで、どちらでしょうか?」と具体的な期限に変換する
  • 「いい感じに」→「前回の資料のようなイメージで合っていますか?」と参考例を確認する

曖昧な表現を「具体的な行動」に変換することで、自分が動きやすくなります。この習慣を取り入れると、指示の取り違えを減らしやすくなります。

ここでは「曖昧な表現の理解の難しさ」と書きましたが、筆者はこれを一方的な弱みだとは考えていません。むしろ、曖昧な事柄を見逃さないセンサーとして働くことがあるからです。

「復唱確認」を取り入れる

指示を受けた後に「では、○○をして、△△の状態にする、ということでよいですか?」と自分の言葉で復唱して確認する習慣も非常に効果的です。

この際、「自分の言葉」にすることが大事だと筆者は考えます。ただ相手の一言一句を再現するだけだと、意味内容をしっかり捉えていない可能性があるからです。自分の言葉にするプロセスがあることで、自分の中に内容が入っていくのだと実感しています。

復唱することで、自分の理解に間違いがないか確認できるだけでなく、丁寧に確認してから動こうとしていることも相手に伝わりやすくなります。多少時間を取っても、やり直しが減ることを考えれば、ずっと効率的です。

APD(聴覚情報処理障害)や聞き取り困難の可能性がある方向け

環境を整える・伝達手段を変えてもらう

APDや聞き取り困難がある場合は、騒がしい環境で困りごとが強まりやすいとされています。可能であれば、環境自体を変えることが最も効果的です。

  • 個室や静かなスペースで指示を受けることを相談する
  • ノイズキャンセリングイヤホンを使用する(周囲の雑音をシャットアウトする)
  • 口頭だけでなく、メールやチャットでも指示を送ってもらえるよう相談する
  • 電話対応を最小限にし、テキストでのやり取りを主にしてもらう

筆者は、周囲の話し声と、目の前の相手の声が、同じくらいの強さで耳に入ってきてしまう感覚があります。そんなときには、相手の方に視線を合わせ、耳に手を添えて「もうちょっとよく聞かせてくれませんか」というジェスチャーをします。シンプルですが、それだけに汎用性のある工夫として筆者は幾度となく助けられています。

クローズ就労(障害非開示)の方向け

相手に負担をかけずに聞く

「クローズ就労」とは、職場に自身の障害や特性を開示せずに働くスタイルのことを指します。

その対となる「オープン就労(障害を開示して働く)」であれば、企業から「合理的配慮」として業務の進め方の調整を受けやすいですが、クローズ就労ではそうしたサポートを前提にできません。

そのため、

  • 「合理的配慮を依頼できない」(自分一人でなんとかしなければならない)
  • 「特性を隠しているため、不器用な自分を見せられない」(評価への不安や強いプレッシャー)

といった精神的なハードルから、聞き方一つでも「仕事ができないと思われないか」「相手の時間を奪ってしまうのではないか」と、つい抱え込んでしまいがちです。

筆者はクローズ就労も経験しています。そこでは、配慮を「お願いする」のではなく「相手の説明する負担をこちらで半分引き受ける」という姿勢を見せることで、スムーズに周囲の協力を得る工夫をしていました。以下の3ステップをセットで実践してみましょう。

①「悩んでいる」と先に開示する
いきなり質問に入るのではなく、「今、ここで行き詰まって(悩んで)おりまして…」と一言添えます。この前提情報があるだけで、相手は「あ、助けが必要な場面なんだな」と話を聞くモードに入りやすくなります。

「〇〇の件で少しご相談なのですが、今、ここの解釈で少し悩んでおりまして…」

②「不完全でもいいから自分の仮説」をぶつける
「分かりません、教えてください」とゼロから聞くのではなく、「私は~~だと理解したのですが、この認識で合っていますでしょうか?」と、自分の解釈を提示します。たとえその解釈が間違っていても構いません。あなたが「理解しようと試みた」という事実が、相手の「どこから説明すればいいか」という負担を大きく減らしてくれます。

「私は『Aという進め方』だと理解したのですが、この認識で合っていますでしょうか?」

③「選択肢」を用意する
可能であれば「これはAでしょうか、それともBでしょうか?」と選べる形で聞くとさらに親切です。相手は「そう、Bの方だよ」と答えるだけで済むため、やり取りのコストが最小限で済みます。

「それか、『Bという進め方』という考え方もあると思うのですが、AとBどちらが良いでしょうか?」

自己対処で賄えない場合は「合理的配慮」を活用しよう

上記の対処法を試しても十分でない場合や、職場の理解を得ることが必要な場合は、「合理的配慮」という制度を活用することを検討しましょう。

合理的配慮とは

合理的配慮とは、障害のある人が働くうえで生じる困りごとに対して、職場が過重な負担にならない範囲で必要な調整や配慮をおこなうことです。2024年4月からは企業での合理的配慮が義務化され、障害のある方がサポートを依頼しやすくなりました。

相談する際は、「何が苦手か」だけでなく、「どんな場面で困るのか」「どうしてもらえると仕事がしやすくなるのか」まで具体的に伝えることが大切です。

「人の話が理解できない」ことへの配慮事例

  • 口頭での指示に加えて、メール・チャット・書面でも内容を共有してもらう
  • 複数の指示は、一つひとつ順番に出してもらう
  • 会議の議事録を必ず作成し、共有してもらう
  • 指示の優先順位を明確に伝えてもらう
  • 録音やメモを取ることを許可してもらう
  • 騒がしい環境での作業を避け、静かな席に配置してもらう

合理的配慮を求めるには、自分の特性を言語化して説明することが必要です。「なぜ困っているのか」「どのような配慮があれば改善するか」を具体的に伝えられるよう、日頃から自己理解を深めておくことが重要です。

「自分の特性の理解」こそ、最大の対処法

ここまでご紹介してきた対処法に共通するのは、「自分の特性を正確に理解することが出発点」だということです。

「なんとなく話を理解するのが苦手」ではなく、「自分はワーキングメモリが弱いから複数の指示が苦手だ」「聴覚処理が苦手で、文字情報のほうが入ってきやすい」というように、自分の困りごとの原因を具体的に把握していると、対策が格段に立てやすくなります。

一方で、「自分の特性を自分だけで正確に分析する」ことは、非常に難しい作業でもあります。長年の経験から思い込みが生まれていることもありますし、客観的な視点を持ちにくいこともあります。

そこで、一人で悩まずに専門家のサポートを活用することをおすすめします。就労移行支援などの専門機関では、自己理解を深めるためのプログラムや、特性に合わせた就労支援を受けることができます。

就労移行支援事業所ディーキャリアでは、あなたが「なぜ人の話が理解しにくいのか」「どんな工夫や環境があれば働きやすくなるのか」という特性の分析を、専門スタッフと一緒におこなっています。

それ以外にも、働くことで悩みを抱えている発達障害のある方の支援をおこなっており、発達障害のある方が、自己理解を深められる実践的なプログラムを提供し、また規則正しい生活が送れるトレーニングをおこなっています。

発達障害のある方の特性を理解したうえで、個別に最適なトレーニングを提供することが特徴です。

就労移行支援事業所とは、障害のある⽅が就職するための「訓練・就職活動」の⽀援をおこなう障害福祉サービスの一つです。(厚⽣労働省の許認可事業)

就職とは人生の目的を実現するための通過点です。自分の「なりたい」姿を見つけ、障害特性への対策と自分の能力を活かす「できる」ことを学び、社会人として長く働くために「やるべき」ことを身に付ける。

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記事監修北川 庄治(デコボコベース株式会社 最高品質責任者)
  • 一般社団法人ファボラボ 代表理事
  • 特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会 評議員
  • 公認心理師
  • NESTA認定キッズコーディネーショントレーナー
  • 発達障害ラーニングサポーター エキスパート
  • 中学校教諭 専修免許状(社会科)
  • 高等学校教諭 専修免許状(地理歴史科)
東京大学大学院教育学研究科 博士課程単位取得満期退学。
通信制高校教諭、障害児の学習支援教室での教材作成・個別指導講師を経て現職。

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