発達障害の方にありがちな「忘れ物」「失くし物」~理由と対策
こんにちは。ディーキャリア蕨オフィスです。今回は発達障害の方にありがちな「忘れ物」・「失くし物」にスポットライトを当ててみます。
ついついやってしまう忘れ物・失くし物
発達障害のADHD特性を持っていらっしゃる方の中で、特に注意欠如傾向の強い方は、忘れ物が多い、失くし物が多い、と言う特徴があります。結果的に生活面、仕事面の両面で弊害が出てしまい、悩みの種となっています。
例えば、出かけるときに、カギや傘、携帯電話、定期券などの必需品をバックに入れるのを忘れたり、それらの物を出先で置き忘れてくることもあります。用事をしながら、あるいは人と話をしながら手にした物をその辺りのテーブルや棚の上に何気なくポンとおいてしまい、それっきり置いたことを忘れてしまいます。無意識のうちに「物を置く」という動作を、ADHD傾向の方は用事を済ませ、その場から離れるときまで記憶に留めておくことが極めて困難なのです。
なぜこの状況がおきるのか~新たな刺激に惑わされる
料理をしていて、砂糖が切れてしまい、スーパーに買い物に行ったところ、店頭で実際に焼いたものを試食させるコーナーがあり、行列ができていた時に、その匂いに惹かれ、行列に並んで、試食を行い、それが美味しかった場合には、お肉と焼肉のたれを買ったことで満足し、結局肝心の砂糖を買い忘れ、帰ってきてしまうなどということもあります。何かの用事があっても、新たな刺激を受けることで、容易にそちらに気がそれてしまいます。そして一度それてしまった気持ちを戻すことが困難になってしまうのです。この状況は、IQが高い低いなどに関わらず、生まれつき脳の一部の機能に偏りがあるという原因によって発症すると考えられております。記憶を一時的に脳にためておくところをワーキングメモリと言いますが、ここの容量が少ないために、それまでやっていたことが覚えておられず、もとにもどれなくなるのです。
忘れ物にはどう対策する?~ルーチンチェック表の勧め
忘れ物が多い、行動を忘れるという方については、脳に一時的にとどめることが苦手なので、これを外部に記憶しておくということが考えられます。具体策としては、紙媒体への記録が考えられます。
わたしたちの訓練の中では、日常行動を確実に行っていくために、人によっては「ルーティンチェック表」の作成をお勧めしています。例えば、朝起きてから家を出るまでの行動についてであれば、行動の一つ一つを思い出し、チェックする項目を決めます。例えば、自分の場合であれば、・目薬をさす、・体温を測る、・体重を量る、・洗顔、髭剃りをする、・整髪する(寝ぐせをとる)、・朝食で何を食べたか記録する(カロリー計算)、・持ち物確認(財布、カギ、マスク、ハンカチ、携帯電話、弁当)、・部屋を出る際の電気スイッチを切る、と言った内容のチェック表を作り、チェックをしていきます。
以下の効果が期待できます。
1.行動をあらためて整理する。場合によってはやめていいこと、追加した方がいいことなどに気づく。
2.行動の順番を見直すことで効率化を図ることができる。
3.チェック表を見て行動することで、うっかり忘れてしまうケースが減少する。
私もつい先日から、実際に始めてみました。「目薬のさし忘れ」や「携帯を忘れること」、「お弁当を持っていくのを忘れること」等が激減しました。
但し、時間がないとチェックする余裕がなくなってしまいますので、まずは時間通りに朝おきることが大前提となります。またつい関心が他に向かい、時をわすれてしまうことをさけるためには、起きたらすぐに腕時計をして、時間を意識するということも大切です。
同じように仕事のシーンでは、言葉で指示を受けた場合にも、忘れないように箇条書きにして、TODOリスト化しておきます。終わるたびにチェックつけていくことで指示に対して抜けもれなく、作業を進めて行くことができます。
ここに紹介した対策以外にも、いろいろな方法があります。みなさんにあった対策を私たちスタッフは一緒に考えて行きます。せひお話に来てください。
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